私/俺のヒーローアカデミア   作:真暇 日間

17 / 22
とりあえず雄英体育祭まで書き終えたのでそこまで投稿します。
1/6


雄英体育祭まで
わたおれヒロアカ15


 

 必殺技と呼ばれるものがある。それは文字をそのまま受け取ってしまうと『必ず殺す技』となってヒーローらしからぬことになってしまうけれど、実際にそういう意味でこの言葉を使っているヒーローはこのご時世ではそういない。

 つまり、自分の得意技や効果的な技、そういった物を必殺技として練り上げ、鍛え上げるようにしているらしい。

 そして、私の必殺技というと、基本的に全部必殺技になる。移動も必殺技扱いでいいらしいし、殴るだけでも必殺技扱いでいいらしい。止まった時間を動き回る技とか、空間を蹴破ったり重力を崩壊させたり光を捻じ曲げたり力学的エネルギーのベクトルを受け流して変えたりする技も大体必殺技でいいらしい。オールマイトに止められた後、そんな感じの話を先生たちから聞かされた。

 ちなみに、どうもあの(ヴィラン)は見事に逃げたらしい。まあ、普通に考えてワープゲートの個性を持っている相手を逃がさないようにするのは至難の業だよね。責める気はないけれど、あそこで殺しておくべきだったかもしれないとか、あるいは殺しこそしないけど再起不能レベルにまでしておくべきだったかもしれないと思わなくもない。

 

 ……ついでにもう一つ。身体能力の上昇が割と限界に来ていたところで、ちょうど個性のレベルが上がった。そもそも使うだけで上がる量を減らして経験値を増やしていたのだけれど、それでもこれだけ使い続ければまあ個性のレベルも上がるというものだ。

 個性は身体能力。筋肉を使えば筋肉痛になってそれまで以上に強くなるように、個性を使い続ければ個性もまた強くなる。そうやって普通は強くなるのだけれど、私の個性はそういったものを割と無視してしまう。無視できてしまう。おかげで色々できているわけだけれどね。

 そうした結果、経験値の入りは悪くなったけれど、一度にため込むことができる経験値の量が増えたし、増えた分で一度に振ることができる項目が増えた。それに加えて、今までカンスト状態だった身体能力に更に上が見えるようになった。これで私はもっと強くなれる。

 実際には、貯めこむことができるようになった経験値の量は十倍。そしてそれぞれの項目に必要な経験値の量は十分の一、けれど経験値が1溜まるのに必要な労力はおよそ百倍で、合計すると大体同じくらいになっているみたいだ。

 ちなみに、膝枕と言う項目があって、耳かきという項目もあって、耳かきの項目をカンストさせると耳なめとかそういう系統に派生していくらしいというのも分かった。

 まあとりあえず身体の頑丈さを上げていこうと思う。そのためには、まず秘密倉庫に大量に物を入れて、そこで軽功を反転させてより身体にかかる負担を強くする。そのままひたすらそれを繰り返して増幅させていくと、私の身体を中心に重力がおかしくなって私の身体が内側に引っ張られて押し潰されそうになるのだけれど、それに耐え続けるとどんどんと経験値が入ってくる。

 ここで頑丈さを上げてしまうと経験値の入りが悪くなるので、頑丈さではなく筋力とか知識とかそう言うのに振っていく。回復力とか寿命にも振ることで色々調整しておく。気力を上げれば更に軽功の反転……重功を強くすることができるけれど、今でも割とギリギリなので今はまだ上げない。それより気功の操作とか器用さとか、そういうのも上げておかないといけない。

 内臓とかも限界が来たところで、そこから更にもう一歩だけ踏み込んでやると経験値の入りが加速していく。頑丈さの項目に自動的に入っていく数値もそこそこ増えるけれど、何よりも溜まっていく経験値の項目が凄いことになっている。振っても振っても後から後から増えていく経験値をひたすら様々な項目に振り分けて、ついにはカンストしていた項目の大半が再度カンストするに至った。加えて、頑丈さの項目もカンストさせていく。

 再カンストまでは90000を新たに振り分ける必要があるのだけれど、まさかここまで振ってしまうと重力崩壊を身体の中ではなく身体そのもので起こしても自分の筋力だけで動けるようになるんだね。それに頑丈さと強靭さの項目もかなり振ったけれど、苦しくはあっても死にそうとは思わなくなったし。

 ……力の調整とかが難しそうだし、頑張って慣れておかないといけないね。一気に力が上がりすぎて、どのくらいの力でどんなことができるかなんてのはわからなくなってしまいそうだ。

 ……いや、大丈夫かも。感覚で言うと、今まで使っていたレバーはそのまま、上限が取り払われて更に上へと動かせるようになったような、そんな感覚。これなら慣れるのは難しくないかも。ただ、ふとした拍子に上限が大変なことになるかもだけど。

 

 …………あ、凄いの見つけた。

 

 

 

 

 

 USJ事件の次の日。臨時休校となったので俺はいつも通りに基礎トレを積んでいた。

 ちょっと山に登って大岩を背中に乗せて片手指立てを左右の各指で250ずつを5セット。岩の大きさを三倍にしてから両手で一つずつ掴んで持ち上げ、そのままスクワットを500回5セット。そんで10mくれぇある頭から背中にかけて真っ赤な毛でおおわれた大熊を相手に相撲を取って、ついでにかなりの数がいる野犬を相手に殺さねぇようにしながら全て倒す。

 ちなみにだが、大熊の方は赤兜とか呼ばれているらしい奴で、動物だってのに個性らしい能力がある。体毛を鋼鉄のように固くして鎧にするのに加えて、真っ赤な部分の毛は鋼鉄以上に難く強靭になる。また頭もかなり良く、フェイントやら罠やらも使ってくる。

 だが、強い奴に挑むのは良いことだ。ちゃんと肉やら魚やらを大量に持って行けばそれと引き換えに食わないようにはしてくれるし、斬られるような怪我はしない。おもいっきしぶん殴られることや蹴り飛ばされること、押し潰されることもあったが、今ではそこまで酷いことにはなっていない。

 

 ……そう言えば、こいつとの付き合いも長いよな。もう三年くらいになるのか。初めて会った時はまだほんの3m程度だったのが、今では10m……いや、もっとか? 熊はでかくなるって聞いてたが、本当にでかくなるんだな。デクがいい修行場と修行相手になるからってここに連れてきて以来の付き合いだし。

 

 ……よし、休憩終わり。また基礎トレだ。

 

 

 

 

 

 吾輩は熊である。名前は赤兜。何がどうなってこうなったのかはとんとわからぬが、ご主人のおかげであろうことは間違いない。

 経験値がどうこうとか、頭の良さと寿命と個性も発現させとこうとか、もっと強くなるようにとか、まあ色々あって現在の吾輩がある。

 吾輩はこの山の主である。他にもいる熊を従え、縄張りを犯す犬共を叩きのめすこともある。しかし、人間を相手にするのは後々面倒なことになる故できるだけやらないようにしている。捨て子がいることもなくはないが、御主人が時折やってくるまでは世話をして、そして必要なければ食っている。量は少ないしあまり美味くもないが、まあ間食くらいにはなる。

 時々、吾輩のもとに人間がやってくる。手から爆発を起こす人間で、この人間はけして殺してはいけないとご主人から言い含められている。最近はなかなか強くなってきたこともあって加減がしにくいのだが、吾輩もまだまだ強くなる。奴もまだまだ強くなることだろう。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。