銃を使わないとある武偵   作:宗也

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武偵殺し編
第1筋 新学期は大抵何かが起こる


「今日もいい天気だな。」

 

そう言い俺は栄養ゼリーのキャップを開けて10秒で飲み干す。おっと、初めまして、俺は山本風雨だ。

 

「やっぱり栄養ゼリーはウ○ダーに限るな!!さて、そろそろ出発するか。」

 

そう言い俺は制服に着替え、押し入れから日本刀を二本持ち出し、1本は腰に差し、もう一本は制服の中に仕舞いこんでおく。それと机に立て掛けてある小太刀も制服の中に仕舞いこむ。

 

「よし、キンジの奴を起こしに行くか。」

 

言い忘れたが、俺の住んでる所は学生寮みたいな所だ。そしてキンジっていう奴は遠山キンジ、小さい頃からの親友。まあ、腐れ縁みたいなもんだ。

 

「あ~さが来~た!あ~さが来~た!ど~こ~に来たぁ~?」

 

俺は大声で歌いながらキンジの住んでいる部屋に向かう。近所迷惑?違うな、俺は皆が遅刻しないように起こしてあげているんだ!!

 

「や~まに来~た、さ~とに来~た、き~んじに~キタ~~~!!!」

 

おっ!歌っていたらキンジの部屋の前に着いたな。というわけで。

 

「ダイナミックお邪魔しまーす!!」

 

キンジの玄関の扉を飛び蹴りでぶっ壊して部屋に入る。部屋に入ると、キンジがこっちに銃を向けていた。

 

「お前なぁ!!朝から大声で歌いやがったり、人の玄関の扉をぶっ壊して入ってくるとか、常識という言葉を知らないのか風雨!?」

 

「常識?そんなものはあんパンの如く、空の彼方にスパーキングしてきた!!」

 

キンジに向かってどや顔で言ったら銃を撃ってきやがった、うわあぶね!!

 

「落ち着けキンジ!!深呼吸するんだ!!ヒッヒッフー、ヒッヒッフーっと!!」

 

「それは違う呼吸法だ!!いいから外に出やがれ!!」

 

へいへーい。キンジ、朝からそんなに叫んでたら血圧上がるぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、扉はしっかりと直して置きました。まあ、アロ○アルファでくっ付けただけだかな!!

 

「ったく、お前のせいで朝から疲れる。今日から高校二年なのに。」

 

「褒めても何も出ないぞ?」

 

「褒めてねぇから。」

 

今は自転車に乗って漕ぎながら学校に向かってる。ちなみに俺らは高校生、通ってる所は東京武偵高校だ。武偵って言うのは近年凶悪化する犯罪に対抗するために新設された国家資格らしい。

 

身も蓋もない事を言えば、警察の手に負えなくなってきてるから、警察以外で犯罪者を捕まえられるようにしようぜって事だな。

 

でも警察と違うのはあくまで武偵は金で動き、金さえ貰えれば武偵法の許す限りどんな仕事でも請け負うから何でも屋の側面があるな。どこぞの万事屋みたいなもんだ。まあ、あっちよりは金は手に入るけどな。

 

そして、武偵は拳銃、刀剣類の所持が義務付けられている。銃刀法違反涙目だな。

 

そして、武偵にはランクがある。上からS、A、B、C、D、Eとある。

 

さらにクラスもある。確か強襲科(アサルト)狙撃科(スナイプ)諜報科(レザド)尋問科(ダギュラ)探偵科(インケスタ)鑑識科(レピア)装備科(アムド)車輌科(ロジ)通信科(コネクト)情報科(インフォルマ)衛生科(メディカ)救護科(アンビュラス)があったな。

 

「ちなみに、キンジは元強襲科のSランク。だけど、ある出来事が起きてからは探偵科に移動。今は探偵科のEランクだ。武器はM92Fとバタフライナイフを持ってるぞ。」

 

俺は衛生科のEランクだ。どうだ?すごいだろ!?

 

「誰に説明してるんだ風雨?」

 

「誰でもいいじゃん。ところでキンジ、何やらピッ、ピッ、って音が聞こえるんだが気のせいか?」

 

もしかして、爆弾とか仕掛けられてたりして。

 

「まさかな、ストップウォッチの音と聞き間違えたんじゃないのか?」

 

『この自転車は ジャックされやがりました。』

 

「おいおい聞いたかキンジ?俺達現在進行形で自転車ジャックされたぞ?俺達も有名になったもんだな!」

 

「何でお前はそんなに余裕ぶっていられるんだ!?」

 

人生楽しまなきゃ損だからな。スリルがあった方が楽しいし。

 

『助けを 呼んだら 撃ちやがります。』

 

「おい風雨!!後ろからセグウェイが追い掛けてくるぞ!!しかもUZI付きだ!!」

 

「マジか、見たところ無人だな。どうする?」

 

今は自転車をこいでいるから攻撃出来ねえしなぁ。

 

「これって、噂の武偵殺しじゃないのか風雨!?」

 

「まあ、そうなるな。」

 

「どや顔なのが腹立つ!!」

 

しかし武偵殺しねぇ、もっとランクの高い人を狙うと思ってたんだが。

 

「あっそうだ、逃げる為に自転車止めればいいんじゃね?」

 

『スピードを 落としたら 撃ちやがります。』

 

「ハハハ、手も足も出ないとは正にこの事だな。いやーまいったね。でも本当に自転車に爆弾付いてるのか?」

 

脅しという可能性もありえるしな。

 

「よし、キンジ。自転車止めてみて。」

 

「お前は俺に死ねと言ってるのか!?」

 

「もちろんさー!!」

 

「だったら、お前が自分の自転車を止めてみろよ!!」

 

「よしわかった!!」

 

俺はそう言って、自転車のペダルを思いっきり踏んでジャンプし、キンジの自転車の後ろの部分に座る。俺の乗っていた自転車は、その後。

 

ドッカーーーーーン!!

 

「「………。」」

 

ま、マジで爆弾仕掛けてやがったのな。

 

「よしキンジ、馬車馬の如くキリキリと漕げ!!」

 

「いや何で俺の自転車の後ろに乗っかってくるんだよ!?そのまま地面と激突しておけよ!?」

 

「擦り傷は負いたくありませーん。」

 

俺がそう言った時、急に俺達の目の前の上空から少女が落下してきた。おっ、パンツ見えた。そのまま地面とキスをするのかと思ったらパラグライダーを開き、低空飛行でこっちにやって来る。

 

「あいつ!まさか俺たちを助ける気か!来るな!このチャリには爆弾がしかけられてる!お前も巻き込まれるぞ!」

 

「頭を下げなさい!!」

 

「大丈夫で~す、頭固いですから。」

 

「いいから頭を下げなさい!!」

 

俺は仕方なく少女の言う通りにする。すると少女は腰のホルダーから2丁拳銃を取り出し、後ろのセグウェイのUZIを破壊した。

 

「すげえな。」

 

「見事な腕前だな。パンツはトランプ柄のくぶえっ!!」

 

顔面にパラグライダーの金具をぶつけられ、俺は自転車から落ち、ゴロゴロと地面を転がる。

 

「痛てぇ、あの少女人を救う気あるのか?」

 

まあ、傷はほぼないからいいんだけどな。さて、あの二人と合流しますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分くらい歩くと、体育倉庫が見えてきた。その中に入ると、跳び箱の中にキンジと少女がいた。

 

「おーいキンジ、無事か?」

 

「ヘンタイ!!チカン!!人でなし!!」

 

「ちょっと待ってくれ!!あれは不可抗力だ!!」

 

少女に罵声を浴びられてオロオロしてやがる。ぷっ、だっせー。

 

「あっ、あんた!!生きてたのね!!あんたも人でなしよ!!」

 

「キンジ、何をやらかしたんだ?」

 

「俺は悪くねぇ。」

 

「あたしを無視!?いい度胸してるじゃないの!!」

 

少女はそう言って跳び箱の中から出てくる。こいつ、小さいな、いろんな所が。

 

「っと、そろそろここを出ないとな。キンジ、早く跳び箱から出ろよ。」

 

「何!?逃げる気!?」

 

「そうじゃねえよ。倉庫の外見やがれ。」

 

倉庫の外には先程のセグウェイが10台いた。しかもUZI付きだ。

 

「犯人は余程の金持ちだな。」

 

「あんた!!ぼさっとしてないで!!」

 

少女はそう言いセグウェイに向けて発砲する。だがセグウェイは少女の拳銃の射程外に逃げる。

 

「射程外に逃げられたらどうしようもないわね。ってあんた銃を持ってないの!?」

 

「俺は銃を持たない主義でね。というわけで頑張れ!」

 

「あんた、後で風穴空けてやるわ!!」

 

おおこわいこわい、でもどうすっかな。ここから逃げるにしてもセグウェイからにげ「やれやれ、俺達を狙う物好きもいたもんだ。」この声、やっとか。

 

「セグウェイは?」

 

「この少女が今近付けないようにしてる。」

 

「射程外まで追い払っただけよ。」

 

「強い子だ。それだけでも上出来だよ。」

 

そう言いキンジは少女に向けてウインクし、少女をお姫さま抱っこしてマットに座らせる。キンジの奴、変態モード、すなわちヒステリアモードになったのか。まあ、そうさせるようにこっそりと少女のスカートの中をキンジが見れるよう捲っておいたんだけどな。

 

「後はおまかせを姫。大人しく待っているんだよ。」

 

「あ、あんた?どうしたのよ?」

 

うん、ヒステリアモード時のキンジは変態だな!!

 

「ここは俺一人で十分だ。」

 

そう言いキンジはM92Fでセグウェイ10台に向けて発砲する。その瞬間、セグウェイが爆発する。

 

「う、そ。」

 

「銃弾1発で1台を壊すのか。相変わらずチートだな。」

 

俺がキンジのヒステリアモード時の強さに呆れていると、俺のすぐ横の物陰から1台セグウェイが飛び出して、俺に向かってくる。

 

「ちょっとあんた!!セグウェイが来てるわよ!!」

 

「明日の朝ごはん、目玉焼きにしようかな?」

 

「ふざけてる場合じゃないのよ!!ああもう!!」

 

そう言い少女が拳銃でセグウェイを撃とうとした時、キンジが手で制したな。やれやれ、実力を見せろってことかい。

 

「どうして止めるのよ!?」

 

「加勢は必要ないよ。すぐにわかるさ。」

 

人前で見せたくなかったんだけどねぇ。

 

「さて、やりますか。戦術殻 天。」

 

俺は背中の制服の中から小太刀を二本取り出し、右手に持った小太刀でセグウェイの車体に突きをして動きを止めてから、セグウェイを滅多斬りにしてバラバラにする。

 

「ふぅ、じゃ、先に学校に行ってるわ!!」

 

少女が俺を問い詰める事が分かっているため、対応をキンジに任せ、小太刀をしまってダッシュで学校に向かう。

 

「ちょっと待ちなさいよ!!」

 

待てと言われて待つバカはいない!!少女に呼び止められるが無視してダッシュだ!!

 

「こんの~!!待ちなさいよ!!」

 

「逃げるが勝ち!!あっ、ちょっと、撃つのは、駄目だとおもギャァァァァ!!尻に撃つのは駄目だろ!!」

 

「あんたが止まればいいのよ!!」

 

こうして、学校に着くまでの間、俺は少女と鬼ごっこをしていた。キンジ?知らんな。

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