銃を使わないとある武偵   作:宗也

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第23筋 だいなみっくお祈り☆

白雪side

 

「起きろ、起きろ白雪。」

 

ん?あれいつの間にか私眠ってたみたい。

 

「おはようジャンヌ。あれ?何か暗くない?」

 

「そりゃそうだ、独房に入れられてるからな私達。対能力者手錠も付けられてるから脱出も出来ないな。」

 

独房って私何かしたかな!?盗み食いはしてないよ!?万びきもしてないよ!?

 

「白雪は山本と別れてからの事を覚えているか?」

 

「うん、ショッピングセンターで風ちゃんと別行動をして、3人で買い物をして、あっ!」

 

カツェちゃんに何かの気体を吹き掛けられたんだ!でも何の為に?

 

「起きたみたいだな二人とも。」

 

「この声は、カツェちゃん!」

 

「カツェ、何故私と白雪を誘拐するような事をした?」

 

そうだよ、一体何の為に?

 

「長官からの命令さ、風雨をここに誘き寄せる為に白雪とジャンヌを拐った。」

 

「風ちゃんに何するつもりなの?」

 

「風雨を殺すのさ。」

 

ふ、風ちゃんを殺す?き、聞き間違いだよね?カツェちゃんの口からそんな言葉が出るはずないよね!?

 

「信じられないといった表情をしているな白雪。でも事実なんだよ、二人を拐う時に風雨も死なねえように痛め付けたからな。」

 

「なんで、そんなことを?」

 

嘘だよ、カツェちゃんがそんなことするはずがない!

 

「そして、約束の日が過ぎるまであと数分。それまでに風雨が来なかったら、二人を殺す。」

 

「そんな!!」

 

「あのな、あたしは魔女連隊隊長だぞ白雪?魔女連隊は軍隊なんだよ。人を殺す事には慣れてんだ。」

 

魔女連隊?その隊長?

 

「なるほどな、異性恋愛罪か。カツェの長官はカツェに異性恋愛罪を犯さないようにするために山本を殺すという訳だ。」

 

「ジャンヌ、異性恋愛罪って?」

 

「軍隊にはな、異性と恋愛した者は処刑という罪が着せられるんだ。」

 

そんな罪が、じゃあ風ちゃんはその事を知らずにカツェちゃんに関わってたってこと!?

 

「そういうことだ。このまま風雨達といるか、それとも魔女連隊の皆といるかを比べたら、魔女連隊の皆といる方を選ぶ。風雨なんてどうでもいいんだよ。」

 

「嘘だ、風ちゃんと一緒にいたカツェちゃんはとても楽しそうだった。風ちゃんがどうでもいい筈がない!」

 

「黙れよ!!もう決めたんだ。風雨を殺すってな、皆を裏切る訳にはいかねえんだよ!!」

 

「……カツェちゃんの気持ちはよく分かったよ。」

 

本当はカツェちゃんも風ちゃんを殺したくないんだね。本当に殺したいと思ってるなら、殺すって言った時に悲痛な表情なんかしないもん。

 

「残り1分、風雨は逃げたんだな。やっぱり自分の命が惜し「た、隊長!!」どうした?」

 

カツェちゃんの部下みたいな人が息を弾ませながら来た、ということは!

 

「れ、例の奴が来ました!!」

 

「分かった、お前はあれの準備をしてこい。」

 

カツェちゃんが命令して部下を退避させたみたい。やっぱり風ちゃんは来たんだね!

 

「やっぱり来たか風雨、仕方無い。あたしの手で殺すしかないな。白雪、ジャンヌ、妙な真似をしてみろ、その時はすぐに殺すからな!」

 

「そんなことはしないよ。風ちゃんは私達を必ず助けてくれる。もちろんカツェちゃんもね。」

 

「はん、その前にあたしが風雨を殺してやるさ。」

 

そう言ってカツェちゃんは出ていったね、風ちゃん。風ちゃんなら私達も助けて、カツェちゃんも助けれるって信じてるから!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡り

 

風雨side

 

「さて、ハイデルベルグ城付近に着いたのはいいんだが、見張りが結構いるな。」

 

日を跨ぐ少し前に着いたんだが、思った以上に見張りがいやがる。ざっと十数人か、まあ当然だな。

 

「風どうするの?」

 

「そうだなぁ、もたもたしている時間もないし。」

 

やっぱり、正面突破しかねえか。

 

「セーラ、俺がバイクで城の内部まで走るからその間援護よろしく。」

 

「まさかあの見張りを突破する気?風は馬鹿なの?」

 

ジト目で睨まれて呆れられたぜ。けど馬鹿正直に突っ込んだりはしねえよ流石に。

 

「数は減らしていくさ。」

 

籠手から弓矢を取り出してと、久し振りだから上手くいくかねぇ。

 

「風も弓を使うんだ。」

 

「まあな、じゃあ行くぜ!」

 

俺とセーラは同時に矢を放って見張りの肩に当てる。よし、当たったな。

 

「ちゃんと弓使えてる、意外。」

 

「そんなに驚いたような表情すんなよセーラ!俺が弓を使えることがそんなに意外か!?」

 

「うん。」

 

解せぬ、とまあセーラと話ながらも見張りの奴等の肩や足に矢を当てていく。

 

「ん?あの人影は……。」

 

「どうしたの風?」

 

「いや何でもねえよ。よし、ある程度は減らせたな。じゃあしっかり捕まってろよセーラ!!」

 

「わ、わかった。」

 

バイクを発進させて城の唯一の玄関に向けて走り出す。緊張感半端ねぇ。

 

「いた!例の奴だ!!」

 

うわっ、城の内部から増援が来やがった。対応早いな。

 

「風!!見張りに気付かれた。どうするの?」

 

「んなもん、こうするさ!!」

 

ポケットから手榴弾を取り出して、ピンを抜いて見張りがいる所に投げる!!

 

「手榴弾って!お前人を殺すつもり満々じゃないか!?」

 

ワンバウンドして爆発したな。大丈夫大丈夫、軍隊なら手榴弾の避け方くらい知ってるだろ。知ってなかったら、死んでない事を祈るしかないな!

 

「大丈夫だセーラ、人はそう簡単には死なねえからよ!!」

 

これで見張りの奴等は混乱し「魔女連隊をなめるな!」てねえなら次はこれだ!

 

「セーラ!これを前に投げて目を瞑れ!!」

 

「これは何!?」

 

と言いながらもセーラは俺の渡したものを投げてくれたな、それは手榴弾じゃなく。

 

「ま、眩しい!!」

 

「まさか閃光玉!?」

 

「目がぁ!!目がぁぁぁぁぁ!!」

 

閃光手榴弾だな、にしてもなんか一人ム○カ大佐みたいな人がいたんだが。

 

「投擲物は無くなったから後は任せたセーラ!!」

 

「もっと用意しておいて!!」

 

仕方ないやん、投擲物の大半は寮の部屋に置いてきたからな。

 

「逃がすな!殺せ!」

 

おーおー、俺らを狙って撃ってくる撃ってくる。当たらねえけどな!俺のドライビングテクニックをなめるなよ?

 

「あっ、人は殺すなよセーラ?」

 

「分かってる!」

 

どれどれセーラの弓の腕前は、すげぇな、揺れるバイクに乗ってるのに離れた敵の肩や足に正確に矢を当ててやがる。

 

「上手すぎだろセーラ。百発百中じゃん!」

 

「余所見しないで運転に集中して風!」

 

褒めたのに怒られたぜ。ん?前方に人が集まってるな。

 

「ここを通すな!撃ち殺せ!」

 

わぁ、団体様のお出ましだぁ!アサルトライフルを持ってるって、殺す気満々だな。

 

「風!!なんとかして!!」

 

「よっしゃ任せろセーラ!!」

 

「任せろってどうやって掻い潜るつ「喰らえ特製火炎瓶!!」ちょ!!」

 

火炎瓶を団体様の方へと投げる。おお、めっちゃ慌ててるな!

 

「「「「「「た、退避ぃぃぃ!!」」」」」」

 

避けてくれたな、その隙にスピードアップして団体様がいる所を走り抜ける!

 

「風!!やること無茶苦茶!!」

 

「どうだ?周りが明るくなっただろう?」

 

「うるさい!!」

 

いて、セーラに頭を叩かれたぜ。でもな、こうでもしないと生き残れないし。

 

「日本にはこういう言葉があるんだよセーラ。殺られるなら殺さない程度に殺れってな!!」

 

「そんな言葉絶対ない。ってこのままだと扉にぶつかる!」

 

「ぶつけるつもりだが?」

 

あっ、セーラが鳩が豆鉄砲を喰らったような表情になった。これも写メっとこ。

 

「どういうつもりなの!?このまま扉に突撃って、本当に馬鹿じゃないの!?」

 

「いやだって、律儀に入る必要なんかねえじゃん。こっちは殴り込みに来たんだからな。」

 

さて、籠手から蒼色の野太刀を取り出してと。

 

「本当に何するつもりなの!?」

 

「ダイナミックなお邪魔しますをするつもりだセーラ!!」

 

よし、そろそろだな。何時でも戦術殻 空を出せる準備をしてと。

 

「少将殿~!!あ~そ~ぼ!!」

 

前方に鎌鼬を放つ戦術殻 空を使って扉を脆くして、扉の前の段差を使ってジャンプしながらお邪魔しま~す!!

 

「セーラ!!飛び降りろ!!」

 

中に入るとあれま、魔女連隊の皆さんが驚愕の表情でこっちを見てるではありませんか。その隙に俺はバイクを魔女連隊に向けて放り投げる!!

 

ドンガラガッシャーーーーーン!!

 

「そして着地!!いやぁバッチリと注目されましたね。」

 

「もう風と一緒に行動したくない。」

 

セーラがジト目で睨んでくるがキニシナーイ。

 

「やはり来ましたね山本風雨。」

 

魔女連隊の奴等の後ろの方にイヴィリタがいるな。てっきり安全な場所にいると思ったんだけどな。

 

「来てやったぜ少将殿?それで、このお出迎えの量は何なんだ?」

 

「颱風のセーラを味方に付けたのには驚きました。でも貴方は生かしてはおけない。」

 

イヴィリタが何か合図をすると俺とセーラの周りを魔女連隊が囲んだな。

 

「風、これからどうするの?」

 

セーラと背中合わせの状態になる。どうするも何も決まってんだよ。

 

「魔女連隊全員ぶっ飛ばす。そして白雪とジャンヌを助ける。」

 

2対何百人、暴れるには丁度いいな。

 

「さて、命が惜しくない奴からかかってこいや!!」

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