9/17 話を少し修正しました。
寮の部屋
「さて、イタリアに行く飛行機は明後日だから余裕あるな。」
金一さんから貰ったノートの内容は何とかマスター出来たし、あとは衣装と情報だな。
「まあ、その2つは理子に頼んであるから大丈夫だろう。衣装の方は嫌な予感しかしないけどな。」
理子に頼んだ時にあいつ満面の笑みでサムズアップしてきたからな。あーやだやだ。
「あとはカツェを救出するメンバーだな。」
出来れば白雪とかジャンヌ、セーラとか連れていきたいけど、無理だな。あいつらが危険な目に合う。
「風ちゃん、何を考えてるの?」
「何でもねえよ、夏休みの計画を考えてただけだ。」
おっと危ない危ない。戦略を書いてある紙を白雪に見られるところだった。
「山本、また無茶をする気だな?」
「何を言ってるのかわからねえぞジャンヌ?」
「カツェちゃんを助けに行くんでしょ!?もう私達に隠し事は出来ないよ風ちゃん!!」
バレテーラ、誰かに話したりとかはしてねえぞ?まさか心を覗い「理子さんが話してくれたからね!」よし、あいつ明日説教だな。
「出来れば今回は白雪達を連れて行きたくないんだ。分かってくれ。」
「嫌だよ、これ以上風ちゃん一人に無茶をさせたくないの!私も行くよ!」
白雪は真剣な表情で俺を見てくるな、ジャンヌもセーラも同じだな。
「カツェは私の知り合い、死なせる訳にはいかない。」
「分かってるのか?世界中を敵に回すかも知れねえんだぞ?生半可な気持ちで言ってるんじゃねえだろうな三人共?」
俺は本気の殺気を三人に浴びせるが、三人は怯んだりは一切しなかった。
「分かってないのは山本だ、そんなに私達を信用していないのか?」
「……はぁ、好きにしろよ。」
こりゃ負けたね、白雪達の決意は本物か。
「それで、明明後日に刑が執行されるけど、どう救出するかは考えてあるの風?」
「取り敢えず出発は明後日だ、飛行機のチケットは俺を含めて5枚取ってある。」
あとは情報だな。情報がありと無しの場合では全然作戦とかの立てやすさが違うからな。
「あれ?何で5枚も取ってあるの風ちゃん?」
「まあ、元から白雪達は連れて行くつもりだったんだよ。さっきの脅しはコレクションの為にやった。」
恥ずかしがってる姿や嬉しそうな表情の姿は撮ってあるけど、凛凛しい姿の写真は撮ってなかったからな。
「写真を撮る為に本気の殺気をぶつけたってことだな山本?」
「悪いな、まあ白雪達の気持ちも知りたかったって言うのはあるけどな。それで、何で三人共こっちに近付いてくるんだ?」
ジリジリと近寄って来てるが、何する気だよ?
「いつもやられっぱなしだからな。理子から山本の弱点は聞いた。今度はこっちがやり返す!」
「風、梅干しの匂いは好き?」
「もちろん、大嫌いだ!だからセーラ、その手に持っているタッパーの蓋を閉めてくださいお願いします!!」
理~子~!!いらねえ情報を白雪達に教えやがって!!
「そう、ならもっと嗅がせてあげる。ジャンヌ、あれをやって。」
「セーラお前うぷっ!気流を操って梅干しの匂いを俺の方に向けるなよおえっ!!」
くそっ、兎に角だっし「させないぞ山本。足元と左腕を見るんだな。」ダニィ!?
「謀ったなジャンヌ!!」
両足と左腕が凍らされていたぞちくしょう!!おかげで身動きが取れねえ!!
「山本、100%梅ジュースは好きか?」
「おい、まさかそれを身動きの取れない俺に飲ませる気じゃねえよなジャンヌ?」
「もちろんだ山本、たくさん飲ませてやるからな。」
止めろぉぉぉぉぉ!!死にたくない、死にたくないぃぃぃぃ!!死にたくないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
「ジュースが無くなったら駄菓子の梅干し、自家製の梅干しもあるからね風ちゃん。遠慮なく食べてね?」
セーラとジャンヌ、ニヤニヤしながらこっち来るな!
「風ちゃんには色々反省してもらわないとね。セーラちゃん、ジャンヌ、梅干しをたくさん飲ませたり食べさせてあげてね?」
「風、無茶をするお前が悪い。大人しく梅干しを食べて。」
「今日は私が山本をからかってやるからな。白雪、撮影は頼んだ。」
キンジぃぃぃぃ!!アリアぁぁぁぁ!!助けてぇぇぇぇ!!
翌日
「来たか山、って凄い顔になってるぞお前?昨日一体何されたんや?」
蘭豹先生に呼び出しを喰らったから教務科に来ているぞ。けど、蘭豹先生が俺の顔を見た瞬間にギョッとした表情をしたけど、俺今どんな顔になってんだ?
「地獄(梅干しを食べさせられたり飲まされたりした)を経験した、怖い梅干し怖い。」
数時間くらい梅干しを食べさせられたり飲まされたりしましたよええ。お花畑が鮮明に見えたぞ。
「詳しくは聞かんとくわ、呼び出しの理由や。お前、
「面倒だから取る気にもならないですね。」
「それに、衛生科のEランクの奴とコンビを組みたいっていう人なんていないと思いますけどね。」
ちなみに男子の場合は『
キンジは風魔陽菜っていう風魔一族の末裔の子と、アリアは間宮あかりっていう子と戦姉妹契約を結んでいる。
「山本の言う通りやな、けど一人の生徒が戦姉妹を探していてうちに相談が来たんや。」
「言っておきますけど、俺は戦徒とかは取りませんから。」
「けど、その戦姉妹を探している子は山本を指名しているんや。」
うわっ、物好きな奴もいたもんだな。ドタキャンしようかな。
「ドタキャンしたらどうなるか分かってるんやろうな?一升瓶飲ませるからなぁ?」
ドタキャンしたら死ぬって事ですね分かります。あーやだやだ。
「まあ、行ってきますよ。」
そう言い俺は教務科を後にして強襲科に向かう。俺は人に何かを教えるって事は出来ないから戦姉妹や戦兄弟なんて取りたくなかったんだよ。ん?白雪から電話だ。
「もしもし?」
「あっ風ちゃん?風ちゃん戦姉妹の子を探しているんだよね?」
「まあそうだけど、誰から聞いたんだ?」
蘭豹先生にさっき聞いたばっかりだぞ?また他の誰かから聞いたのか?
「その戦姉妹の子からだよ。強襲科の広い広場にいるみたいだから行ってあげてね!」
「分かったよ。」
さて、電話を切ったらもう強襲科の入り口が目の前にあったな。誰がいるのやら。
「お邪魔しま~す。」
「誰だてめぇ?取り敢えず死ね!!」
中に入ったら男子生徒3人が俺に向かって突っ込んで来たな。やれやれ、これだから強襲科には行きたくないんだよ。
「まあ落ち着けよ、暴力反対!」
「なら死ね!!」
駄目だこりゃ。仕方無いから向かって来た三人の内の一人にスライディングして転ばせて、残りの二人に向けて転ばせてた奴を蹴飛ばす。
「「「うわらばっ!!」」」
「それで、この中に俺と戦姉妹契約を結びたい人がいるって聞いたんだが?」
「あたしです。」
んん?女の子か。随分と長身だな、それに金髪ポニーテールか。ハーフの子かな?
「強襲科Bランク一年、火野ライカです山本先輩!」
うんうん、元気な子だな。にしても火野、火野、何処かで聞いたことがあるな?
「それで、火野はどうして俺と戦姉妹契約をしようと思ってるんだ?俺は衛生科のランクEだぞ?」
「えっ!?そうなんですか!?」
な、なんだ?火野はともかく周りにいる奴等もざわざわし始めたぞ?
「てっきり強襲科だと思ってました。でもあの先輩も強襲科って言ってたんですけど?」
「おいおい、ちゃんと情報を得てから指名とかしような?それで、誰から俺が強襲科って聞いたんだ?」
「アリア先輩から聞きました。」
よし、あいつ後でシバくか。
「何だよ強襲科のすげー奴が来るかと思ったら衛生科かよ。帰れよ、それか今すぐ死ね!!」
「そーだそーだ!!死ね!!死ね!!」
周りの強襲科の生徒が煽って来てるな。まあこんな奴等は無視だ無視。
「で、どうするんだ?止めたいなら止めるでもいいぞ?」
「いえ、戦姉妹試験を受けて下さい。アリア先輩が間違いとかであんなことを言わないと思いますので。」
火野は本気みたいだな。仕方ねえな。
「分かったよ、ルールは知ってるな?」
「はい、よろしくお願いします。」
そう言い火野はトンファーを構えたな。おっ、近接戦闘型か。俺も武器を構えないとな。
「あの、先輩?」
「ん?どうした火野?ああ、開始はそっちのタイミングで構わねえからな。」
「分かりまって何でカメラを持ってるんですか!?」
「これが俺の武器だよ。このカメラは耐衝撃、耐防刃、耐防弾、耐水性、耐火性、耐電性に優れたカメラだからな!」
値段はかなり掛かったけどな。おのれ平賀め。
「ふざけないでください!!」
「至って大真面目だぞ火野?ほら、時間はあまりないんだぞ?かかってきなされ。」
「くそっ、すぐにケリ着けてやる!!」