「くそっ、ちょこまかちょこまかと!!」
「ハッハー!どうしたどうした?そんなんじゃこのバッチは取れねぇぞ火野?」
うんうん、トンファーを使った攻撃は中々目を見張る物があるけど当たらなければどうってことないね!
「っは!!」
「へ?あうち!!」
トンファーで俺の顔面を狙うふりをして足払いを掛けてきたか、いやはや油断し「貰いました!!」うっそ間接技!?
「いだだだだだ!!腕引き十字固めとか腕の骨を折る気じゃねえか!?」
「山本先輩なら腕の一本や二本折っても大丈夫って峰先輩が言ってましたから!!」
よし、理子も後でシバく!!
「でもさ火野、この格好は色々と大丈夫なのか?」
いやね、火野のスラッとした足が目の前にあるんですよ。足綺麗だな。
「~~~~~~~ッ!!」
「しかも極められてる手に柔らか~い感触と温か~い感触が伝わってく「ふんっ!!」ゲシュペンスト!?」
痛い、顔面を思いっきり蹴飛ばされた。顔を赤らめてる火野は中々だな。
「真面目にやってください!!」
「やってるだろ?現にバッチは取られてねぇからな。そろそろ30分経つぞ?」
一年生にしては実力はある方だけど、セーラとかカツェとかと比べるとまだまだなんだよなぁ。
「こうなったら!!」
ん?火野が突っ込んで来たな?腕引き十字固めをやられた時点で予測が付いたけど、火野は寝技が得意みたいだな。
「闇雲に突っ込んでも何も変わらねえぞ?」
「どうでしょうかね!!」
火野からの右フックをスウェーで避けて、その隙に大外刈りをしてきたな。
「あからさまな狙いは駄目だぞ火野?」
「技が効かない!?」
倒れないように踏ん張れば大外刈りなんて効かん効かん。これで終わり「まだです!!」うおっと!!
「違う柔道技を仕掛けるふりをして直接バッチを取りに来たか。いい作戦だったけど、もう少し早めにやるべきだったな。」
あっぶねぇ、あと少し反応が遅れてたらバッチは取られてたな。
「どうして、反応が出来たんですか?」
「残り少ない時間で単調な技を仕掛けるとは考えにくいからな、何かしてくると思って身構えてただけだ。」
避けれたのは本当偶然だったけどな。
「ふぅ、30分経った。残念だが俺の戦姉妹にはなれねぇな。でもよくやったよ。」
「っ!!ありがとう、ございました。」
やべぇ、火野が泣きそうな顔になってる。すげぇ罪悪感が沸くなぁ。写真撮っとこ。
「へっ!!男女が衛生科の落ちこぼれなんかに負けてやんの!!」
「しかも泣いてやがるぜ!!ざまあみやがれってんだ!!」
外野がうるせぇな。まあこの時期の一年生は高ランクの奴等ほど調子に乗るからなぁ。
「戦闘が出来ない男女は何が出来るんだ?言ってみろよほら!!」
「「「男女!!男女!!男女!!」」」
「ううっ、ぐすっ、酷い。何でこんなに酷い事を言われないといけないの……。」
火野がマジ泣きしちまってる。しかもそれを見た外野が更に煽ってきたな。
「男女が女の真似なんかしても気持ち悪いんだよ!!」
「いつもの調子はどうしたんだぁ!?そうだ、この光景を皆に知らせようぜ!!」
「……ったく馬鹿ばっかだな。」
えっと、蘭豹先生の電話番号は、これだな。
「どうしたんや山本?って音声から伝わる声とかで大体の用件はわかるわ。」
「強襲科の一年をぶちのめしてもいいですか?」
「思いっきりぶちのめしてこいや!!」
それでいいのかよ担当教師?まあ許可も貰えたしこの馬鹿どもにお仕置きしないとな。
「男おん「ちったぁ黙れよ。」ああ!?」
「男女ってのは火野の事を言ってんのか?」
「そうだぜ?女なのに男みたいな身長と態度だからな!!」
それの何がいけないと言いたそうな表情だな。道徳教育もちゃんとしてくれよほんと。
「男にでも生まれ変わればいいんじゃねえの?ギャハハハ「ならお前は女に生まれ変わればいいんじゃねえの?」何だとこらぁ!?」
「さっきまではスルーしてたけど、女の子一人に対して大勢で罵声を浴びせるって男して恥ずかしくねえの?」
俺がそう言うと外野の奴等は銃とかナイフとか構えだしたな。
「うるせぇ!!衛生科の落ちこぼれが偉そうな口を叩くんじゃねえよ!!事実を言って何が悪いんだ!?」
「俺は火野が男っぽく見えねえけどな。中々可愛い女の子じゃねえのか?」
「こいつ頭ラリってるぜ!!おいてめえら、このラリってる落ちこぼれに勝てばあの男女に勝ったことになるぜ!?」
はぁ、話し合いで解決しようと思ったけど駄目だな。やっぱ物理で分からせるか。
「その前に、ちょいとごめんよ。」
「ふぇ!?せせ先輩!?」
近くにいる火野をちょっと離さねえとな。お姫様抱っこしたらなんかパニクってたけど大丈夫か?
「これから馬鹿どもにO・SHI・O・KIしてくるからそこで待っててくれよ?」
「山本先輩!!さ、さっき言ったことは本当なんですか?あたしが可愛いって?」
「嘘言って何になるんだ火野?スタイルはいいし顔も整ってる。しかも金髪ポニーテールって充分可愛いだろ?あいつらの考えがいまいちわからねえな。」
火野と会話してる最中にあの外野供は銃を撃ってきてるぞ。まあさっきも言ったけど当たらなければどうってことない!
「それと、戦姉妹の事だが、試験は合格だな。さっきの戦姉妹になれないっていうのは嘘だからな。」
さて、いい加減にうざくなってきたからあの外野供を仕留めますか。
「なんで当たらねぇ!?」
「さあな?さて、そっちから攻撃を仕掛けたから怪我等の責任はそっち持ちだからな?」
「くそが!!囲んで叩け!!」
リーダーの奴が指示すると数人の奴等がナイフを持って襲い掛かってきたな?
「おいおい、ちゃんと考えて突撃してこいよ。でないと。」
向かってくる一人の攻撃を避けて背中を押す。すると反対側から来た奴と顔面をぶつける羽目になるぞ?
「「ぶえっ!!」」
そして残った二人にボディブローをぶちかまして適当な所の壁に投げ捨てる。
「な、なんだよこいつは!?」
リーダーが怯んでる隙に顔面をぶつけて倒れている奴の一人を蹴り飛ばす。
「ボールを相手のゴールに向けてシュゥゥゥゥト!!」
「「「おぶぁ!!」」」
超エキサイティング!!普通の人じゃ絶対に出来ねえなこれ。
「もらった!!」
いつの間にか一人が俺の後ろに回り込んでいてのか。首を締めてくるが甘いぞ一年。
「よくやった!!あとは「そぉい!!」はぁ!?」
首を締めてくる奴の腹にエルボーを喰らわせて投げ飛ばす。ちなみにわざと後ろに回り込させました。
「近距離で駄目なら銃で攻撃だ!!」
残ってる5人が銃で俺を撃ってくるけど、銃口の向き、相手の目、自分の急所の場所を分かっていれば銃弾なんて避けれるんだぜ?
「撃って撃って撃ちまくれ!!反撃させんな!!あいつは遠距離の攻撃手段がねえ!!」
「あるぞ?まあいい機会だし見せてやるよ。」
籠手から弓矢を取り出してと、向かってくる銃弾の内の1つに向けて矢を放つ。
「へっ!!弓矢なんて使ってんのかよ。銃には敵わねぇぜ?」
「お前らの目は節穴か?」
「どういうこって何ィ!?」
放った矢が銃弾を逸らして一人の肩に刺さったからな。まあ
「あ、有り得ねぇ!!」
おろおろしてる隙にリーダー以外の3人の両方の肩に矢を放って壁に張り付ける。残り一人だな。
「ま、待ってくれよ!!男女って言ったことは謝るから攻撃しないでくれ!!」
「おいおい、武偵の強襲科の奴が命乞いみたいな事をすんなよ。」
リーダーの奴に近付きながら言うと隠し持っていた銃を俺の顔面に向けて撃って来たな。
「バーカ、油断して近付くからだ!!殺しは訓練中の不慮の事故で済まされるから俺に罪はねぇ!!」
「せ、先輩!!」
俺は脳みそを銃弾で撃ち抜かれた。とはならないんだよな、持っている弓で銃弾を逸らしてと。
「へぇ、じゃあ俺もお前を殺しても訓練中の不慮の事故で済まされるんだよな?あぁ?」
あっ、リーダーの奴が泡吹いて倒れた。本気の殺気を浴びせただけだろ。
「ふぅ、さて帰るか。」
「先輩!?さっき顔面を撃ち抜かれましたよね!?なんで生きてるんですか!?」
「ちょっとした手品だよ。」
そう言った方が火野は面白い反応をしてくれるだろう。あっ、ポカンとした表情になってる。
「そ、それよりも何であたしを合格にしたんですか?バッチは取れなかったんですよ?」
「取らせるつもりは最初からねえよ。俺が見たかったのは不合格と言われた際の反応だよ。」
「えっ?」
強襲科のホールを出て火野と隣同士で歩きながら説明する。火野はどうしてと言った表情だな。
「つまり、
自分の弱さを知り、それを受け入れる事は難しいからな。
「じゃあもし再試験の事を言ったり、時間切れにも関わらず突っ込んでたら?」
「本当に不合格にしてた。」
俺がそう言うと火野はほっと息を吐いたな。まあ諦めないっていうのも大切なんだけど、事と状況次第だからな。
「あ、あとあたしの事は火野じゃなくてライカって呼んでください。ふ、風雨先輩。」
ん?火野の顔が真っ赤だな。こうして見ると本当に男女って言ってた奴の考えがわからねえな。
「分かったよライカ。」
さて、いい時間だし寮に帰るか。
風雨の部屋
「それで、またフウフウは女の子を口説いたんだね~?フウフウはハーレム王国でも築き上げるのかなぁ?」
「事実を言っただけなんだけどな理子。それで何故俺にワルザーを向けてるんだ?」
帰宅して居間の扉を開けたら理子が両手でワルサーを持っていやがった。おい待てどうやって入った?
「鍵ならりこりんのピッキングにかかればないようなものなのです!!」
「普通に不法侵入なんだがそれ?それで俺の問い掛けは無視か?」
「誰もいない男部屋に女の子がいたらどれくらいときめくのか試してみただけだよぉ!」
「ワルサーの銃口を向けてきた時点で全て台無しだぞそれ?やるならキンジにやれよ?」
「キー君の部屋に入るのはちおょっと恥ずかしいかなぁ。アリアんに見付かったら面倒だし~。」
ついこの間キンジの部屋に入ってただろお「ただいま風ちゃん!!」あっ、白雪が帰ってきた。
「理子さんもいたんだね!!」
「あれぇ?ユキちゃんってここに住んでるの?」
「そうだよ!!他にもいるよ!!ジャンヌやセーラちゃん、前にはカツェちゃんもいたよ!!」
「おい山本どういうことか説明しろぉ!!」
急に裏モードの口調で話し掛けんなよ理子。
「説明しろって言われても、成り行きでこうなりましたとしか言えねえぞ理子?」
「ジャンヌはまだ分かるよ!?でもセーちゃんとカッちゃんとも住んでるのは何で!?」
「知らん!!」
全てはあのシャーロックが原因なんだ!!文句ならあいつに言えよ本当に。
「それよりも、理子がここにいるって事は情報は集めて来たんだな?」
「もちのろんですぜ!でもぉ、情報よりもりこりんはこの衣装をフウフウに着てほしいなぁ~。」
理子はそう言って傍にあった鞄から女性用の衣装を取り出し、逃げる!!
「逃げちゃ駄目。」
「何でこんなタイミングよくセーラが帰ってくるかなぁ!?」
風の壁を進行方向に張られたぜ、だったら窓から逃げ「駄目だぞ山本?あの衣装を大人しく着るんだ。」ジャンヌぅ!!何で窓の近くにいんの!?
「りり理子さん?それを風ちゃんに着させるの?」
「イエス!!絶対に似合うと思うんだけどなぁ~、ユキちゃんは反対かな~?」
「だよな?白雪は駄目って言ってく「いいと思う!!」ださいよ!?」
逃げ道を完璧に塞がれた、諦めるしかないのか。
「ほらほら、フウフウ恥ずかしがってないで早くこの衣装に着替えて!!」
「嫌だよ何でスカートなんだよ!?せめてスボンとかにしてくれよ!?あれか?理子の趣味か!?」
「イエス!!」
ちくしょう理子に衣装を頼んだ俺が馬鹿だった!!
「さあさあ、差恥心なんて捨てるべきだよフウフウ!」
「もう空の彼方にファラウェイしてきたわこんちくしょう!!」
ハハッ、もうどうにでもなりやがれぇぇぇぇぇ!!