銃を使わないとある武偵   作:宗也

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第39筋 毒を吐くシスターはお好きですか?

風雨side

 

「カツェちゃん大丈夫!?酷い傷、落ち着いたらすぐに治すからね、風ちゃんが。」

 

「俺に振るんかい!!」

 

バチカンの広場から走って抜け出す。ライカは先に抜け出してるぞ。カツェは大人しくしてるな。

 

「白雪まで来たのかよ、あたしがどういう組織にいたか知った上で来ているのか?」

 

「うん!!知ってるよ、カツェちゃんが国際テロリスト組織の隊長だって事を。」

 

白雪がそう言った時にカツェは目を見開いたな、拒絶されると思ってんのかねぇ。

 

「でも関係ない!!カツェちゃんは私の義妹だもん!!」

 

「勝手にあたしを義妹にするなよ!?」

 

とか言いつつもカツェは嬉しそうな表情をしてるな、やれやれもう少し素直になれよ。

 

「ところでよ、この後どうするんだ?」

 

「もう少し行った先に車を停めてある、そこで皆と合流して脱出する。」

 

あと少しで見えるは、ず?オイオイオイオイ!!

 

「残念ですが、貴方達の運命はここまでです。」

 

武装したシスターに理子とライカとセーラが取り押さえられいたぞ!?3人とも気絶しているみたいだし、何があったんだよ!?

 

「理子とライカはともかく、セーラまでもかよ!?何者だよあのシスター!?」

 

「やっぱりてめえか!!メーヤ!!」

 

武装したシスター軍団の前にいるイタリアと恐らく日本のハーフらしきシスターに向けてカツェが叫んだ。身の丈程の大剣持っているんですが、物騒過ぎて怖いんですが?

 

「その声は、はん、惨めにも生き延びたらしいですが結局は穢れたゴミクソ魔女は死ぬんだよ!!」

 

「「口悪すぎじゃないかなあのシスター!?」」

 

毒を吐きすぎだろあのシスター!?あれですか?戦闘になると口が悪くなる系ですか?

 

「そしてゴミクソ魔女を救おうとした貴方達、大人しくお縄に付いてもらいましょうか?」

 

「それは出来ないよ、だってカツェちゃんはうあっ!!」

 

「白雪!?くそっ、狙撃兵か!!」

 

白雪が撃たれた!!左肩と右足か、しかも理子とライカとセーラも数ヵ所撃たれているし!!今は武偵の制服を着てないからやべぇ!!

 

「断るからそうなるのです。さあ、山本風雨、カツェ・グラッセを引き渡しなさい。」

 

メーヤがそう言うと後ろにいる武装シスターは各々が持っている武器を構えたな。断ったらどうなるかは一目瞭然だなこれ。

 

「カツェを渡した所で俺らを見逃す訳じゃないんだろメーヤ?」

 

「いえ、引き渡してくれれば貴方は見逃します。」

 

なるほど、ってそんな悲しそうな顔で俺を見詰めるなよカツェ。

 

「分かったよ。」

 

「風雨!?」

 

「貴方は賢いですね、さあカツェ・グラッセを「引き渡すわけねえだろバーカ!!」!!」

 

よし、メーヤの左側から大型車が来た。武装シスター達は乱入者に驚いてるな。おまけにスモークグレネードも投げてと。

 

「風雨君!!」

 

「分かってる!! 固有時制御 三倍速(time alter triple accel)!!」

 

三倍の速さで動けるようになった俺は、開いてるドアに向けて拘束が緩んでる理子とライカとセーラを投げ入れ、白雪とカツェも投げ入れる!!

 

「もういいぞレイトン!!」

 

俺は助席に座っているぞ。俺の声を聞いたレイトンは目を見開いていたが。

 

「全員乗ってるみたいだね。にしても風雨君、淑女を投げるとは紳士らしくないんじゃないかい?」

 

衝撃は最小限にしたけどな。

 

「そんな余裕ねえよ、だって「おのれおのれおのれおのれおのれ!!」バーサーカーシスターがこっちに向かってきてるからな。」

 

いやAUOか、とにかく荒っぽい声を上げながらバイクに乗って走ってくる。おいまてバイクかよ!?

 

「汚い、流石クソ魔女の味方。山本風雨、貴方だけは心臓と肺だけを治癒で再生しながらジワジワと爪先から斬り刻んでやるわ!!」

 

「風雨君、あれはシスターと言っていいものなのかな?私はそうは見えないのだが?」

 

毒を吐きながらメーヤは俺達が乗ってる車めがけて爆走してくる。レイトンはメーヤを見て若干引いてるな、当たり前か。

 

「俺もそう思う、あれはシスターじゃない。シスターの皮を被ったバーサーカーだ!!」

 

「風雨君それは失礼だよ!!バーサーカーは言い過ぎだと私は思う。」

 

「ってシスターじゃないのは認めんのかよ!!」

 

レイトンですらシスターじゃないと認めるメーヤ、今は瓦礫を此方に飛ばしてきてます。うお危な!!

 

「カツェ、貴女は火炙りに、山本、貴方は四肢をバラバラにして聖水を掛けて噴火口に沈めてやるわ!!」

 

おい!!何で俺の方が罰が重くなってんだよ!?

 

「このままじゃ追い付かれる!!」

 

しかし、レイトンの運転技術は凄いな。サイドミラーやバックミラーを見ながら銃弾や瓦礫を避けてるし、車体を斜めにして狭い道を通ったりしてるな、何処かの大泥棒並だな。

 

「大丈夫だ、手は打ってあるさ。」

 

俺がそう言った途端にメーヤ達の前に氷の壁が出現したな。タイミングばっちりだぜジャンヌ。

 

「遅いぞ山本、って白雪達が怪我をしてるぞ!!」

 

車を停めたら路地からジャンヌが現れたな、もしもの時の為に待機させておいたんだが、正解だったな。

 

「ジャンヌ!!お前は無事だったんだな!!」

 

「カツェか、よく生きててくれたな。」

 

車に乗ったジャンヌが白雪達の怪我の手当てをしているカツェを抱き締めたな。感動のさ「ゴミ虫供が、細切れに斬り刻んであげますよ!!」あるれぇ!?

 

「ちょいジャンヌ!!氷の壁はちゃんと張ったんだよな!?メーヤはいとも簡単に壊して来たぞ!?」

 

すぐに氷の壁が粉々に砕け散ったぞ!?やっぱあのシスター怖えよ!!

 

「くそっ、やっぱりメーヤには効かねえか。」

 

やっぱり?カツェは何か知ってるみたいだな?あとレイトン、全速前進でおなしゃす!!

 

「風雨達はメーヤの能力を知らねえんだったな。あいつは戦運の加護が付いているんだよ。」

 

「もっと分りやすく言ってくれよカツェ!!」

 

「つまり幸運の加護で銃弾とかが逸れるんだよ!!しかも敵の場所とかを探し出せたり、色々と厄介なんだよ!!」

 

ナニソレ?幸運があれば自分に害するものは当たらないってか?師匠が喉から手が出るほど欲しそうな加護だな。

 

「なるほど、ボインボインの加護か。」

 

「おい、メーヤの何処を見てその発言をしたかじっくり聞こうじゃないかバカ風雨?」

 

存外余裕あるなカツェ。そしてジャンヌ、ボインボイン発言で顔を赤らめるな。どんだけ初なんだよ?

 

「惨めな嫉妬は辞めようかカツェ。」

 

「しばくぞ風雨!!」

 

「おお怖い怖い。まあつまり、メーヤに弓矢とか銃とか効かないってことかカツェ?」

 

「そうだって風雨何してんだよ?その矢か剣か分からない物を持って?」

 

「何ってメーヤに向けて放つんだが?」

 

「お前話聞いてなかったのかよ!?」

 

ばっちりと聞いてましたよ?でもな、目で見ないと実感が掴めないんだ!!

 

「大丈夫だカツェ、ただの矢じゃねえからこれ。」

 

「はぁ?何をい「偽・螺旋剣(カラドボルグ)Ⅱ!!」お前バカだろ!?」

 

放った矢は、メーヤの頭に当た、らないでごく自然に上を通り抜けたな。幸運ってすげー!!

 

「まああの矢は爆発するんだけどな。」

 

ドガーーーンっと、おおうやっぱりメーヤは無傷か。

 

「風雨お前武偵だよな!?今の爆発は殺す気満々じゃねえか!!」

 

「そうだけど?寧ろ殺す気で攻撃した方が被害は少なくて済むかなと。」

 

取り巻きのシスターは爆発に飲まれたり、爆発による衝撃で地面や建物に叩き付けられて動かなくなったな。大丈夫、これ一応非殺傷だから。

 

「何処までも汚いウジ虫が!!生きてバチカンから出られると思うなよ山本風雨!?」

 

「いや何で!?何で俺だけなの!?」

 

カツェを目の敵にしてたのに、いつの間にか俺にシフトチェンジかよ!?俺大ピンチじゃん。

 

「さて、実際に当たらない事が分かったな。」

 

「切り替え早いな山本?」

 

そうでもしないとやってられません(涙)

 

「何か策は見付かったのか?」

 

「そうだなジャンヌ、手も足も出ない事が分かったな。いやぁ参った参った。」

 

もう笑うしかね「真面目に考えろバカ風雨!!」いって殴るなよカツェ!!だって無理じゃん!!遠距離の攻撃は幸運で逸れるし、近接で挑んでもあんな大剣受け止めれません!!

 

「ジャンヌの超能力でなんとかならんの!?」

 

「何とかしたいが、氷がすぐに溶けるのが目に見えている。現にメーヤを縛ろうとしたが氷が蒸発したぞ。策の立てようがない。」

 

「無理ゲーじゃん。動けるの俺とジャンヌしかいねえんだぞ?」

 

大人しく鞄に入ってるある食材をかき混ぜることしか出来ねえじゃねえか。

 

「山本の超能力では駄目なのか?」

 

「駄目だな、あんなパワータイプは俺にとっては相性最悪なんだよ。」

 

それよりも、早く安全な所で白雪達の怪我を応急処置したいからな。混ぜ混ぜ、やべ、容器に穴空いた。

 

「おい風雨?さっきから何をしてるんだ?」

 

「ん?最終兵器を使う。レイトン、車内の換気は大丈夫か?」

 

「大丈夫だよ風雨君、けどもうそろそろ追い付かれてしまうよ。」

 

それも計算の内だ。ちゃんと当たらないとこいつは効果を発揮しないからな。

 

「惨めに逃げるゴミ虫供が、追い付いたらすぐに磔にしてやるわ!!」

 

「やれるもんなら、やってみな!!その前にこいつでも存分に味わいな!!」

 

かき混ぜていたあるものをメーヤに向けて投げ飛ばす。メーヤはそれを大剣で斬ろうとしたけど、臭いを嗅いで停まったな。

 

「何、これ!?なんて卑劣な!!」

 

「おいメーヤの奴が止まったぞ?風雨お前何を投げたんだよ?」

 

「知りたいかカツェ?それはな、タッタラタッタッターン!!NA☆TTO☆U!!」

 

「「はい?」」

 

おおう、納豆を知らないのかジャンヌとカツェ?悲しいなぁ、有名なジャパニーズフードなのに。

 

「まあ、試しに臭いを嗅いでみろ。」

 

「それが一体なブファ!!くくく臭いぞそれ!?」

 

「やや山本!?今すぐ捨てろ!!」

 

納豆の臭いを嗅いだ二人が吐きそうになってるな。まあ日本人じゃない人が臭いを嗅げばそうなるか。

 

「これは大豆を発酵させた食材、納豆だよ。臭いはクセがあるけど食べると旨いぞ?」

 

「食える訳ないだろそんなもの!?」

 

納豆旨いのに、まあ慣れてない人が食べれるわけないよなこれ。

 

「ちなみにメーヤに投げた納豆は俺が持ってる物の数倍も臭いを濃くした物を投げました。」

 

要するに、完全に腐ったものを投げました。不法投棄?有効活用だよ。

 

「風雨お前鬼畜だな!?」

 

「光栄の極み~!!」

 

「誉めてねえから!!」

 

さて、今のうちに距離を離して白雪達の怪我の治療をしますか。

 

「そういえば山本は衛生科だったな。」

 

「そうだぜジャンヌ、俺はか弱い衛生兵。僧侶ポジションなんだぜ。」

 

「「絶対違う!!」」

 

即答すんなよ、それとレイトン、ウンウンと頷くんじゃねえよ。間違ったことは言ってないぞ?

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