銃を使わないとある武偵   作:宗也

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第40筋 ランクEはExtraのEとも読み取れる

「とりあえず、撒いたようだね。」

 

メーヤにNA☆TTO☆Uを投げて行動不能にした後に、全速力で逃げてきたぞ。やっぱレイトンの運転技術すげー!!

 

「ありがとなレイトン、それからもう1つ頼みたい事があるんだが?」

 

「分かっているさ、今回の処刑の件については私の方で調べておくよ。」

 

さて、メーヤがこっちに来るまでに調べ終わるかねぇ。まあ俺は何も出来ないから治療に集中っと。

 

「しかし、風雨って本当に衛生兵だったんだな。」

 

今は白雪達の怪我の治療を終えてカツェの怪我を治療しているぞ。幸いにも皆の怪我は大事には至らなかったから良かった。

 

「当たり前だろ、戦闘能力はあくまでオマケだ。」

 

「そのオマケがとんでもないんだけどな。自覚してるか風雨?」

 

「もちろんさー。」

 

あっ、カツェが頭を抱えだした。そんなカツェには悪戯してやる!

 

「ちょちょ!!痛いぞ風雨!?」

 

「我慢しなさ~い。仮にも軍隊長だろ?ならこれくらいの痛みは耐えられるよな!」

 

「だからって傷口に塩を振るなよぉぉぉぉ!!」

 

おっとカツェが痛みに耐えれなくて泣き出してしまった。誰だカツェを泣かしたのは!?

 

「貴様だ山本!!ふざけていないでさっさと治療をしろ。」

 

「悪かったよジャンヌ、お詫びにジャンヌの傷も治してやろう。」

 

もちろん、傷口に塩を振ってな!!

 

「やめろ山本!!そもそも私は怪我をし「風雨、ジャンヌは足の太股部分に擦り傷が出来てるぜ!」ややややめろカツェ言うんじゃない!!」

 

なんだって!?女の子の足は傷が付いてはいけないんだ!!だったら治してあげないとねぇ?

 

「ほらほら~、ジャンヌちゃん?痛い所はお医者さんに見てもらいましょうね~。」

 

「くく来るな山本!!こんな擦り傷程度痛くも痒くもないんだ!!だから治さなくていいんだ!!」

 

必死だねぇ、でもそこまで必死な姿を見ると余計に傷を治したくなるねぇ(ニヤリ)

 

「カツェ、ゴー。」

 

「ジャンヌにもあたしが体験した痛みを味合わせてやるんだぜ!!」

 

カツェがジャンヌの体を押さえたな、さあて治療のお時間ですよ~。

 

「そのニヤニヤした顔で来るな山本!!」

 

「大丈夫だジャンヌ、塩は使わねえよ。」

 

俺の言葉を聞いた瞬間にジャンヌはホッとした表情になったな。

 

「その代わり、これを使うけどな!!」

 

「ん?なんだそれは?」

 

ジャンヌは俺が取り出した物を見て怪訝な表情になったな。ころころ表情変わって面白いな。

 

「あっ。」

 

カツェは察したようでジャンヌに哀れみの眼差しを向けてるな。

 

「おいカツェ?何故私にそのま「じゃあこれを患部に塗るぞ?ちょっと痛むからな~?」だからいぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「風雨、お前鬼畜過ぎるだろ。」

 

ジャンヌには水絆創膏を塗りました。あれスッゴク痛いんだよね。

 

「何がちょっと痛むだ山本!?貴様はやはり誤算の権化だ!!」

 

「お褒めに預かり光栄恐縮~!!」

 

ジャンヌが顔を赤くして涙目になっている姿を撮ってと、鬼畜だって?なら麻酔無しで糸で傷口を縫ってもいいんだぜ?

 

「風雨君!!」

 

おぶっ、レイトンから紙の束を投げつけられた。ってこれは今回の処刑の内容のレポートか。

 

「やっぱりそうだったか、それでレイトン、何でレポートを顔面に投げ付けたんだ?」

 

「すまない、少し動揺してしまったからね。」

 

「おい風雨!!やべぇぞ!!メーヤが来たぞ!?」

 

もう来たのかよ、結構距離を離した筈なんだが?

 

「くそっ、やっぱりあたしが相手するしかねえか!」

 

カツェが車のドアを開けようとするのを止め、やべぇお尻触っちゃったぜ。

 

「ひゃん!!ふふ風雨!?」

 

「怪我人は大人しくミルクでも飲んでなさい。ジャンヌ、お前もな。」

 

「いい今、あああたしのお尻をささ触ったよな風雨?」

 

カツェが顔を赤くして睨んでくるな。はて、これはどう答えるのがいいんだろうか。ここは紳士らしく答えるか!!

 

「とても柔らかくてもっと触りたいです。」

 

「しばくぞバカ風雨!!」

 

うぶぇ、顔面蹴飛ばされて車から放り出されたぜ。バッドコミュニケーションだったか、紳士らしくって難しいな。

 

「いってぇ、さてメーヤ、よく追い付いてこれたな。」

 

「ええ貴方達が逃げた方向を虱潰しに探しましたので、さあ山本風雨、あの魔女の首を此方に差し出してください。あと鼻血出てますよ?」

 

「その前に1つ聞きたいんだが、お前は今回のカツェの処刑に何か疑問とか持たなかったのか?あと鼻血じゃない、赤い鼻水だ。」

 

俺がメーヤに訊ねるとメーヤは何の表情も変えずに首を横に振ったな。

 

「疑問をもつ必要がどこにあるのでしょうか?あの魔女は大罪人、処刑されて当然です。」

 

「バチカンが情報操作したとしてもか?」

 

「貴様っ!!」

 

うおっと、いきなり斬りかかってくるなよ。しかも大剣の振り下しで地面が割れてるし、喰らったら一溜りもないなこりゃ。

 

「バチカンを侮辱したその罪、死をもって償わせてやります。クソ魔女もろとも死ね!!」

 

「頭に血が登りすぎだろ。あれか?上からの命令は絶対守るってやつかメーヤ?」

 

メーヤの大剣の攻撃を避けながら訊ねる。避けれない時は小太刀で受け流す。腕が痺れるなこれ。

 

「落ち着け、まず俺の話を聞いてくれ。」

 

「聞く必要などない!!」

 

危ね!!メーヤの大剣の振り回した後の衝撃波で吹き飛ばされかけたぞ。小太刀を籠手にしまって矢を数本メーヤに向けて撃つが、やっぱ逸れるか。

 

「魔性を持つ者は排除するべきだということが分からねえガキが吼えるんじゃねえよ!!」

 

怖っ!!メーヤの顔怖い、気迫で押されそうになりそうだ。

 

「害悪と見なす者は絶滅すべきってか、それは上から自分が都合のいいように利用されてもなのかメーヤ?」

 

「何が言いたい?戯れ言は死んでから吐きなさい!!」

 

こりゃ駄目だ、話すにしても1回落ち着かせないと。どうする?パワープレイは苦手だが、やるしかねえか!

 

「何を言っても無駄なら叩きのめして話すまでだ!!戦術殻 地!!」

 

メーヤの大剣が迫ってくるのを俺は避けずに籠手からある武器を取り出して受け止める。

 

「なっ!!お、斧!?」

 

「風雨お前パワープレイは苦手って言ってなかったか!?」

 

カツェが何か叫んでるがキニシナーイ。ってヤバイヤバイこの斧は重いからすぐ動けないんだよ!!メーヤの蹴りが脇腹に直撃しちまう!!

 

「風雨君!!」

 

直撃する前にレイトンがエストックでメーヤの蹴りを受け止めてくれたな。つーかエストック何処から取り出した?

 

「貴方も、あのクソ魔女の味方ですか?」

 

「そうだよ、それと淑女がそういう言葉を使ってはいけないよ。もっとおしとやかにならないと。」

 

そう言いながらレイトンはメーヤの大剣を重心移動で避けたり、蹴りをエストックで受け止めている。おいおい教授っていうものは武闘派が多いのか?

 

「何故貴方は攻撃してこないのですか?」

 

「生憎と淑女に攻撃する訳にはいかないのでね。」

 

レイトンはシルクハットを押さえながら言うけど、攻撃しないんじゃどうメーヤを行動不能にさせるんだよ?

 

「そうですか、なら潰れなさい!!」

 

「おっと、そうはさせねえよ。」

 

メーヤの大剣の振り下ろしを斧で受け止めて鍔迫り合い状態にする。レイトンと俺の二人がかりで均衡状態って、メーヤどんだけ力あるんだよ!?

 

「どこから斧を出したのですか!?」

 

「さあな、まあメーヤが大剣で来るなら俺もそれ相応の武器で対抗しないとな。目には目を、歯には歯をってやつだ!!」

 

「貴方それでも武偵ですか!?斧って、相手を殺す気じゃないですか!?」

 

「大剣をブンブン振り回すお前が言うなメーヤ!!」

 

身の丈くらいの大剣を持って振り回してる奴が何言ってんだ!!

 

「ふんぬらば!!」

 

体を1回転させて斧を横に凪ぎ払う。メーヤは大剣を盾にして受け止めてるが、相当な衝撃が入ってるな。顔がしかめっ面になってる。

 

「くっ!!何故これ程の力が!?」

 

「そりゃお前を救うためだぜ(・・・・・・)メーヤ!!」

 

俺の言葉に動揺して動きを止めたな?そのまま動かないでくれよ?

 

「どういう、ことですか!?」

 

「カツェの処刑は誰かに仕組まれた処刑で、救いに来た俺らとメーヤを共倒れさせてまとめて始末しようとしている奴等がいるんだよ!!」

 

「そんなわけがありません!!魔性の味方をする貴方の言葉なんか信じられません!!」

 

くそっ、思っていた以上に頭が固いなメーヤ。

 

「例えそうだとしても私はカツェ・グラッセを捕まえて始末する!!」

 

「こんの、わからず屋が!!」

 

メーヤの大剣の凪ぎ払いをジャンプして避けて斧を上から振り下すが、大剣で受け流される。狙い通りだ!

 

「もう争う必要なんかねえと言ってんだよ!!」

 

斧から手を離してメーヤの胸ぐらを掴んで叫ぶが、メーヤは俺の叫びに屈せずに蹴りを入れてきやがった!!

 

「邪魔をするな!!私は信じるものを信じて行動するまで!!」

 

「その信じてるものが間違ったことをしてると言ってんだよ!!」

 

「例えそうだとしても、私は信じることしか出来ないのです!!上の為に戦っているのではないのです、私は私のたっ!!」

 

しまった!!メーヤが何処からかの狙撃で脇腹を撃たれた。説得に時間を掛けすぎたか!?

 

「風雨、急いで車に乗れ!!何処からか狙撃されているぞ!!」

 

カツェ達が乗っている車はカツェが少し回復したから水の壁で銃弾を逸らしているな。

 

「分かってる、おい立てるか?」

 

脇腹を撃たれているメーヤに手を伸ばすが、その手を払われてしまう。

 

「やはり、こうなりましたか。」

 

「メーヤ、やっぱり知っていたのか?」

 

「ええ、上の人達はある人達と協力してましたから。私はもう用済みと判断されたのでしょう。さあ行きなって何故私を抱えるのです!?」

 

どうせ私を見捨てて逃げなさいとでも言うところだったんだろ?んなことはさせねえぞ。バットエンドは大嫌いなんだよ。

 

「ここでメーヤを見捨てたら目覚めが悪いからな。」

 

RRGの弾頭が飛んでくるのを、斧を地面に叩き付け、地面から衝撃波を上に発生させて爆発させる。つーかRRG使ってくるとかどんだけ俺らを消滅させたいんだよ?

 

「私はもういいです!!私を捨てなさい!!」

 

「風雨君、ミサイルが来る!!」

 

っち、RRGの次はミサイルかよ!?人間相手にオーバーキル過ぎるだろ!?

 

竜巻地獄(ヘルウィンド)!!」

 

この風はセーラか!?後ろから突風が吹いてそれに乗った矢がミサイルを爆破させてるな。

 

「風早くしろ!!第二波が来る!!」

 

分かってるセーラ、向かい風の中で全速力で走ってるから出している風を収めてくれよ!!えっ、無理?

 

「風ちゃん早く乗って!!」

 

白雪、目が覚めたんだな。よし、第二波が来る前になんとか車に辿り着いた。メーヤを乗せて車のドアを閉めてっと。

 

「皆乗ったかい?急いで出発するよ!!」

 

そう言いレイトンは車を発進させて、崖から落ちた。ってオイィィィィィィ!?

 

「ちょちょレイトン何してんの!?何で崖からフライアウェイしてんだよ!?」

 

「落ち着きたまえ風雨君。」

 

「いや何でそんなに冷静なんだよ!?」

 

今絶賛落下中だぞ!?セーラなんとかしてくれ~!!

 

「無理、この車を受け止める力は残ってない。」

 

「諦めんなよ!!諦めんなお前!!どうして諦めるんだそこで!?もうちょっと頑張ってみろよ!!あとパンモロ御馳走様です。」

 

「えっ?っ!!」

 

セーラの下はズボンじゃなくてスカートだからな、今逆さま状態だからスカートが捲れてる、白い下着が見えてるぞ?やったぜ!!

 

「みみ、見るな風!!」

 

顔真っ赤にしてスカートを押さえているセーラは絵になるね!!

 

「スカートを履いてきたセーラが悪いだだだだ!!頬をつねるんじゃねえよカツェ!!」

 

「スケベ野郎には丁度いい罰だろ。」

 

「んん?あっ、フウフウ生きって理子達落下してるぅぅぅぅぅ!?何でぇぇぇぇぇぇ!?」

 

「なな何が起こってるんですか風雨先輩!?これ助かるんですか!?」

 

「任せとけライカ。」

 

俺がそう言うとレイトン以外の皆はホッとした表情をしたな。

 

「運にな!!」

 

「「「「「運かよ!?」」」」」

 

あっ、今の皆の表情面白いな。写真撮っとこ、と思ったけど逆さまだから撮れねえじゃねえかちくしょう!!

 

「皆、何処かに掴まるんだ!!」

 

レイトンはそう言って赤いボタンを押したな?あれ?何か風が入って来てるな?

 

「なな、何が起こったんだ!?状況が追い付かないぞ!?」

 

車の天井が捲れて、後ろからプロペラみたいな物が出現して回りだしたな。

 

「これは飛行機!?」

 

「私の知り合いに機械の改造が得意な人が居てね。彼に頼んどいたんだよ。」

 

車が飛行機みたいな乗り物に変わったぞ!?凄すぎだろこれ!?

 

「っぐ、かはっ、げほっ!!」

 

「こ、この人って!?う、撃たれて大量の血を流してるよ!?」

 

白雪がメーヤを見てギョッとしたな。まあ脇腹をスナイパーライフルの銃弾で撃たれたらそうなるわな。

 

「風雨、メーヤを助けて来たんだな?」

 

カツェはギロリと睨んでくるが、溜め息を付いたな。メーヤも今回の騒動の被害者だからな。見捨てるのは違うと思ったんだよ。

 

「まあ、直接メーヤには何もされなかったからいいけどよ、ちゃんと説明しとけよ?」

 

「分かってるさカツェ、でもその前に治療をしないとな。」

 

「風雨先輩!?脇腹撃たれてますよこの人!?早く病院に連れていかないと!!」

 

分かったから少し落ち着けライカ、あんまり動くと落っこちるぞ?

 

「むっ、まだ銃弾とか飛んでくる。」

 

「セーラ、ちょっとこの車を守っててくれないか?」

 

俺がそう言うとセーラはムスッとした表情で車を風の結界で守り始めたな。

 

「私だけじゃ守りきれない。」

 

「なら私に任せてセーラちゃんは休んでてね。」

 

白雪が守るとなると車体が炎で包まれるっておいおいおいおいその機関銃何処から取り出した!?

 

「ユキちゃん!?M60機関銃って、それ武偵が持っていい武器じゃないよ!?」

 

「皆を守れるならルールなんて破るよ!!」

 

「ええい私がこの車を守るから白雪はその機関銃をしまえ!!」

 

ジャンヌに怒られてショボーンと白雪はしてるけど、当たり前だからな?

 

「ところでフウフウ、この人の傷治せるのぉ?」

 

「なめるなよ理子?俺は衛生科のEランクなんだぜ?こんな傷すぐに治してやるさ。」

 

「うん、ドや顔で言ってるけどフウフウEランクなんだよね?すごく不安なんだけど!?」

 

理子がぎゃーぎゃー騒いでいるが気にしない気にしない、っと早速オペに取りかかるか。

 

「まずは胸にヒールゼ「ふざけてないで真面目にやれバカ風雨!!」いてえ殴られた。」

 

拳骨で殴らなくてもいいだろカツェ、まあ遊びはここまでにしてと。

 

「止めなさい、私はもう助かりません。自分の体の事は自分が1番理解しています。」

 

「とメーヤは言ってるけどどうすんだ風雨?」

 

「目の前で死にそうになってる人を放って置けるかよ。敵とか味方とかの前にまず医師としての役割を果たすだけだ!!」

 

俺がそう言うとメーヤは目を見開いて驚いていたが、そんなに驚くようなことか?

 

固有時制御 4倍速(time after square accel)!!」

 

4倍速で動けるようにしてメーヤの傷の治療をしていく。この傷は命に関わるからな、本当にこの魔術を教えてくれた祖父さんには感謝だよ。

 

「ですが、これ程の傷は治せ「よし、終わったぞ。」る訳が、えっ?治った?」

 

「早!?まだ数十秒しか経ってないよ!?」

 

「これがランクEの実力だよ。ところでこの後どうするんだ?」

 

「とりあえず、あたしの隠れ家まで行くぜ。」

 

メーヤもいるんだが、まあ動けないし大丈夫か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔女連隊の隠れ家

 

『だいじょょょょょょょぉぉぉぉぉ!!!』

 

「ちょお前らいっぺんに来るなぁぁぁぁぁ!!」

 

隠れ家に着いたら魔女連隊の人達が一斉にカツェに向かって飛び込んだな。ってか君達スカート履いてるんだから飛び込むのは止めなさい。目のやり場に困るから。

 

「生きててくれたんですね!!」

 

「良かった、良かった。」

 

「ちゅーを!!私にちゅーをしてください隊長!!」

 

いやー、愛されてますなぁカツェ。

 

「風雨君、カツェを助けてくれて本当にありがとう。風雨君がいなかったらもう。」

 

イヴィリタが俺に頭を下げてくる、別に礼を言われる為に助けた訳じゃないんだけどな。レイトンや白雪達は外で止めてある車に待機させてるぞ。

 

「風雨、本当にありがとな。」

 

「いいっていいって。俺がカツェを助けたかったから助けただけだ。」

 

カツェが顔を赤くして俺に礼を言ってきたな。可愛い、写真とりたいけどカツェの部下達がいるからなぁ。

 

「このお礼は必ずしますので。」

 

戦場では兵隊なんて死んで当たり前っていうはずなのに、生きて帰ってきたカツェを罵らないで暖かく迎えたということはイヴィリタも人の子なんだな。

 

「分かった、じゃあなカツェ。今度はしくじるなよ?」

 

俺が隠れ家から出ていこうとするとカツェが淋しそうな表情になったな。おいこら異性恋愛罪はどうした?

 

「隊長がしくじるのは何時ものことだからねー。」

 

『ねー!!』

 

「お前ら!!あたしにぶっ飛ばされたいか!?」

 

カツェが側にあった軍刀を拾ってキャーキャー言って逃げる部下達を追い掛けていったな。おいおいそれでいいのか魔女連隊?

 

「まあ、カツェをよろしく頼むな。」

 

「ええ、また会いましょう風雨君。」

 

隠れ家を出て外に止めてある車に乗る、会いましょうって何か引っ掛かる言い方だな。

 

「あれ?メーヤは?」

 

「あの毒舌シスターなら、もう何処かに行っちゃったよフウフウ。」

 

しばらく動けない筈なんだが?そんなに魔性の人達が嫌いか。まあメーヤだしあの怪我でも生きてるだろ多分。

 

「あとメーヤさんから伝言を預かってるよ風ちゃん。貴方の事を少し信じてみようと思いますだって。」

 

「しかも顔を赤らめながらねぇ~、フウフウは何処に行っても女の子を口説くつもりなのかなぁ?」

 

そんなこと言われても知らんし理子、ただメーヤとはドンパチして、その後に傷を治してあげただけなんだが?

 

「火遊びも程ほどにね風雨君?」

 

「そんなつもりは毛頭ないんですが?」

 

人を女ったらしみたいに言わんでくれ、キンジじゃあるまいし。そこ溜め息をつくなセーラと理子。

 

「今回の処刑は中々に謎が深そうだ。私は引き続き調査していく事にするよ。折角だから空港まで送るよ。」

 

「今回は本当にありがとうレイトン。」

 

今回も色々あったな。まあカツェを救出出来たから良かった良かった。

 

「風ちゃん、蘭豹先生から連絡があって次登校してきたら覚悟しろとの事だって!!」

 

良くなかった!!これ絶対始末書書かされる奴じゃん!!ドイツの時は百枚書かされたから今回は何枚書かなきゃいけねえんだよ!!

 

「あと校長からの呼び出しもあるんだってぇ、フウフウ、生きてまた会おうね?」

 

「山本、お前との時間は中々悪くなかったぞ。」

 

「風、家庭菜園の事は心配しないで。あと依頼金はちゃんと払って。」

 

「風雨先輩、風雨先輩から教えてくれた事は忘れません!!ありがとうございました!!」

 

ちょっと待てぇぇぇぇぇぇ!!何で俺が死ぬ前提で話してんだよぉぉぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちっ、仕留め損なったか。まあいい、それにしても山本風雨。超能力ではない力(・・・・・・・・)を使う者、か。」

 

一連の騒動を見ていた海軍の軍服と軍帽を着たツインテール姿の少女はそう呟き、姿を消した。果たしてこの少女は何者なのか?

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