銃を使わないとある武偵   作:宗也

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カツェ達の浴衣姿はどんな姿かは皆様のご想像にお任せします。フッアッションセンスは自分は壊滅的なので。


第43筋 祭りはどんな人でも盛り上がる

上野駅前

 

「フナムシが一匹、フナムシが二匹、フナムシが三匹、フナムシが四匹。」

 

どんだけフナムシがいるんだよ。どうも風雨です。

 

「フナムシが五匹、フナムシが六匹。」

 

今日は7月7日、夏祭りが開催されるから、カツェ達と行くために上野駅のジャイアントパンダ前にいるぞ。

 

「ってかフナムシ来すぎじゃね?しかも一匹毎に色の違うのが来るし、そんなに愉快なオブジェにされたいのかよ。」

 

俺の周りにカサカサと動き回るフナムシがいるんだよな。一匹ずつ矢で刺してもまた別に沸いてくるし、おっと七匹めと。

 

「しかし、カツェ達の浴衣姿かぁ。ちょっと見てみたいよな。」

 

ちょっとウキウキし過ぎて集合時間の30分前に来ちまったからな。ちなみに防弾制服姿と似ている服装の私服で来ているぞ。

 

「今日の為に一眼レフも新調したからな。あー早く来ないかねぇ。」

 

落ち着かないし、ここリア充の集合場所らしくて周り見てもカップルしかいないんだよな。爆発しろ!!

 

「ん?見覚えのある顔ってキンジかよ。」

 

「……何で風雨がいるんだよ?」

 

俺の顔を見た瞬間にキンジはゲッっていう表情になったし。そんな奴はフナムシの三色団子を食わせてやる。

 

「キンジ、これ食ってみろ。」

 

「何だよこれ?見るからに怪しい形をしてるぞ?」

 

「気にすんなって、形はあれだけど旨いぞ。」

 

俺がそう言ってキンジが食べ始め、っち投げ捨てやがった。

 

「おい風雨!?あの怪しい団子みたいな物から臭い匂いがしたぞ!?」

 

「だってあれ、フナムシだからな!!」

 

「なんつー物食わせようとしたんだお前は!?」

 

リサイクルだよ、モッタイナイの精神だよ。処分に困ってたし。

 

「まあまあ落ち着けよキンジ、それで何でここに来たんだ?」

 

「うっ、それは、だな。」

 

恐らく武藤に勝手に送られたメールを見て、もしかしたらアリアの浴衣姿を見れると思ったから来たんだろうな。

 

「アリアの浴衣姿を見に来たんだろ?」

 

「ち、ちげーよ!!俺はただ、こういうイベント時は犯罪事件が起きやすいから自主的に警備をしに来ただけだ!!」

 

「じゃあ何でこの集合場所のジャイアントパンダ前に来たんだ?」

 

俺が問い詰めるとキンジは苦虫を噛み締めた表情になったな。素直じゃねえなあ。

 

「ってか何で風雨がメールの内容を知ってるんだ!?」

 

「アリアにメールを送るように武藤に依頼したからな!!」

 

こうでもしないとずっとあんな険悪な雰囲気でいると困るんだよ。焦れったくて仕方ねえ。

 

「やっぱり風雨かよ。余計な事しやがって。」

 

そう言いキンジは辺りをキョロキョロ見渡してるな。アリアでも探してるのか。

 

「やっぱり、いないか。」

 

「そうとは限らねえぞ?あそこの自販機で飲み物でも買ってこいよ。」

 

俺がキンジにそう言った瞬間にピンク色の紐(・・・・・・)みたいなものが慌てた感じで巨大なパンダの向こう側に隠れたな。

 

「おい風雨、あれって。」

 

「言わなくても分かるだろキンジ。」

 

見覚えがありすぎるわ、つーか見えてるぞ?あれアリアのツインテールの片っぽじゃん。

 

「なあ風雨、何て言ったらいいんだあれ?」

 

「知らねえよ、頭隠してツインテール隠さずか。新たなことわざに載りそうだな!!」

 

「んなことわざあってたまるかよ!!」

 

まあ、普通のツインテールならともかく、ピンク色のツインテールなんて東京中探してもアリアしかいねえしな。

 

「ほらとっとと行けよ、彼女が待ってるぞ。」

 

「う、うっせえよ。」

 

キンジはため息を吐きながらアリアが隠れている所に向かったな。

 

「アリア。」

 

「にゃーー!!にゃーー!!」

 

ここには猫がいるだけですよってか?ベタすぎるし、猫の鳴き真似下手くそ過ぎるだろアリア。

 

「さて、お邪魔虫は退散するか。」

 

キンジとアリアがいる所の反対側に向かって行くと、カツェ達がやって来たな。

 

「ごめんね、風ちゃん待った?」

 

「そんなに待ってないから大丈夫だぞ白雪。それにしても、皆浴衣って俺浮いてるな。」

 

白雪とジャンヌとカツェとセーラ、皆浴衣姿だな。

 

「てっきり理子も来ると思ってたんだが?」

 

「理子なら祭りの仕事があると言って先に行ったぜ。そ、それよりも何か言うことあるだろ風雨?」

 

カツェが恥ずかしそうに俺に訪ねてくるな。

 

「浴衣姿、似合ってるぜカツェ。」

 

「へへっ!!そっか、似合ってるか。悩んだ甲斐があったな!!」

 

小さくガッツポーズをするカツェ、いいねいいね最っ高だねぇ!!

 

「白雪もジャンヌもセーラも浴衣姿似合ってるぜ。」

 

「ありがとね風ちゃん。」

 

あっ、ジャンヌとセーラが顔を逸らしてるな。耳まで赤くなってるからどんな表情をしてるかは手に取るように分かるな。

 

「そっぽ向いてないでこっち向けよセーラ。」

 

「だったらそのカメラを撮るのを止めろ!!」

 

仕方ないじゃないか、手が勝手にカメラのボタンを押すように動いちゃうんだ!!いつもセーラはブレザー姿だから何か新鮮だな!!

 

「や、山本。そろそろ行かないと間に合わなくなるんじゃないか?」

 

「そうだな、あと皆の浴衣姿100枚撮ってからだな!」

 

「そ、そんなに撮んなよ!!あーもうとっとと行くぞ風雨!!」

 

引き摺らないでカツェ~、今写真を送信するところだからさ~。

 

「おい風雨、何で携帯の画面が送信済みになってるんだ?誰に送ったんだえぇ?」

 

「魔女連隊に送っただけだぞ!!」

 

「ななな何してくれてんだよ!?」

 

おっ、返信来た。

 

『カツェの楽しんでいる姿を送ってくれて助かるわ。それにしても、それが浴衣というものね。皆羨ましそうに見てるわよ byイヴィリタ』

 

「あーたーしーのいーげーんーがー!!」

 

がっくりと項垂れるカツェ、大丈夫だって元から隊長の威厳なんて無いに等しいだろ?

 

「ちなみにジャンヌはテニス部の後輩に、セーラは理子に送っておいたぞ!!」

 

「「何してんの!?」」

 

こういうのは、皆で共有しないとな!!

 

「風ちゃん風ちゃん、私にもカツェちゃん達の写真って送ってくれてる?」

 

「1枚も残さず送ってるぞ!!」

 

「ありがとね風ちゃん!!」

 

「「「注意をしろ白雪!!」」」

 

いだだだ!!首を絞めるなジャンヌ肩を揺らすなセーラ脛を蹴るなカツェ!!

 

「風雨、何か言うことがあるよな?」

 

「……テヘペロ☆」

 

「「「よし、ぶっ飛ばす!!」」」

 

ああ、今回も駄目だったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祭り会場

 

「はっ!!ジャンヌにデュランダルで殴り飛ばされて、セーラの放った竜巻に巻き込まれて、カツェの放った水の渦潮に巻き込まれた夢を見たぜ。」

 

いやー、夢「現実だからな風雨。」であって欲しかった!!

 

「あんなことするお前が悪い。」

 

「悪かったよ、御詫びに何か奢るからさ。」

 

ムスッとしているセーラを宥めつつ、祭り会場の中へと進んでいく。ここの祭りこんなに活気があったか?

 

「や、山本!?あの綿みたいな物は何だ!?」

 

「風雨あれ食べ物なのか!?」

 

ジャンヌとカツェはわたあめを見て驚いてるな。あっ、そっか外国にわたあめなんてないもんな。

 

「あれはわたあめだな。子供の食べ物だぞ。もしかして食べたいのか?」

 

「べべっ、別に食べたいだなんて一言も言ってないぜ。なあセーラ!?」

 

「カツェの言う通り。」

 

とカツェとセーラは言ってるが、わたあめの屋台を凝視してる。食べたいなら素直に言えよ。

 

「仕方ねえな、なあおっちゃん。」

 

未だに凝視してるカツェとセーラを置いて屋台ののれんを潜る。カツェとセーラも高速で入ってきたな。

 

「ヘイヘイいらっしゃい!!安いよ高いよ!!」

 

いやどっちだよ?

 

「おっちゃん、わたあめ二つ。いや三つで。」

 

「あ、味は選べるのか?」

 

カツェが屋台のおっちゃんに聞いたな。セーラも横でウンウンと頷いてるな。

 

「勿論だぜお嬢さん方、オレンジ味からソーダ味、何でもあるよぉ!!」

 

「塩茹でしたブロッコリー味ってある?」

 

いや、そんなわたあめ聞いたことないぞセーラ?第一そんなわたあめ出して売れるわけないだろ。

 

「銀髪のお嬢さん運がいいね!数量限定で販売しているよぅ。」

 

いやあんのかよ!?

 

「じゃ、じゃああたしはソーダ味で。」

 

「あとオレンジ味も頼む。」

 

「毎度!!それにしても、ハーレムってやつかいお兄さん?かーうらやましいねぇ!!」

 

ハーレムと聞いたカツェとセーラが顔を赤くしているな。

 

「ちちち違うぜ!!なあセーラ!?」

 

「うん。絶対に違う。」

 

二人ともムスッとした表情をしてるけど、目線はわたあめが出来るシーンを見てるな。

 

「ほいお待たせ、特別に少し大きくしたからな。」

 

屋台のおっちゃんに料金を支払ってわたあめ三つを受け取って屋台を出る。

 

ソーダ味をカツェに、塩茹でブロッコリー味をセーラに、オレンジ味をジャンヌに渡してと。

 

「待て、何故私の分まであるんだ山本?」

 

「食べたそうに見てたからな。」

 

そんなことはないと言いながらわたあめを受け取るジャンヌ、ブツブツ言ってるが顔は嬉しそうだぞ?

 

「なあなあ風雨これどうやって食べるんだ!?」

 

「ふわふわしてる。何処から食べればいい?」

 

カツェは目を輝かせながら、セーラは俺の服をくいくい引っ張って聞いてくる。全くガキだなー、二人とも。

 

「ジャンヌ、白雪は何処に行ったんだ?」

 

「このわたあめというものは不思議だな。こんなに軽いのにとても美味しく、興味が引かれる。こんな食べ物があったとは誤算だな。もっと早く知っとくべきだった。」

 

そっとしておこう。恐らく遠くには行ってないとは思うんだけど。

 

「なあ風雨、次はあれが食べたい!!」

 

テンションが上がりまくっているカツェが指を差したのはタコ焼きの屋台だな。おっ、白雪もいるから入ろうっと。

 

「いらっしゃいませ、って山本さん!?」

 

屋台ののれんを潜ったら、タコ焼きをてきぱきと焼いてひっくり返しているメーヤが居た。おいシスター、こんなところで何してんだよ!?

 

「メ、メーヤ!?てめえ何でこんな所に居やがる!?」

 

「女性がそんな言葉を使うものではありませんよカツェ・グラッセ。」

 

いや、メーヤがそれ言う?戦闘中女性が言ってはいけない言葉を使ってたよなおい?

 

「色々とメーヤに聞きてえ事があるけど、とりあえずタコ焼き八個入り5つ!!」

 

「かしこまりました。」

 

「いやそれでいいのか貴様達!?この間まで敵同士だったのだろう!?何仲良くしているんだ!?」

 

「「お祭りだからな(なので)!!」」

 

お祭りってすげー!!

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