何故だろう
俺は戦艦レシピと言われるもので建造をしたはずなのに、目の前にいるのは戦艦級のナニかを持った少女が立っていた。しかしそのナニか以外、外見や身につけている艤装などからしてとても戦艦には見えない。想像と違うその姿を見て固まっていると少女の方から挨拶をしてきた
「五十鈴よ。水雷戦隊の指揮ならお任せ。全力で提督を勝利に導くわ。よろしくね」
「お、おうよろしくな…一応聞くけど艦種は…」
「何?あなた提督なのに五十鈴のこと知らないの?あの山本五十六提督や山口多聞提督が艦長を務めていたような艦よ、これを機にしっかり覚えておきなさい!私は軽巡洋艦よ!」
あれれ〜おっかしいぞ〜?(名探偵並感)
疑問に感じながら、隣にいた叢雲に小声で聞いてみる
「俺は戦艦レシピを回したはずなんだが、なんで軽巡洋艦が出てくるんだよ!」
「は?あんたしょっぱなから戦艦レシピ回したの!?資源は無限じゃないんだからもう少し効率的に考えなさいよ!大体レシピ通りに回したって必ずしも狙った艦種が出るわけじゃないのよ!」
「えぇ!?それを先に言ってくれよ!」
「説明しようとしたらあんたが私の話を聞こうとせず建造したんじゃない!」
「あれ?そうだっけ?」
提督と叢雲が小声で何かを言い合っているのを見て、五十鈴は溜息を吐いた
(私、ここでうまくやっていけるのかしら…)
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とりあえず自己紹介を終えた俺たち3人は残りの施設を回り、その後執務室に集まって細やかながらもお互いのことをよく知るべく、鎮守府運営開始記念のパーティーを行うことにした。
「えー本日はお日柄もよく…「そういうのいいから」アッハイ。それじゃあ乾杯!」
「「乾杯!」」
そう言うとみんなでグラスに注いだお酒をチビチビと飲み始める。というか俺は成人しているからいいが2人はどう見ても成人してるようには見えない。まぁ五十鈴のナニかは成人並というかそれ以上…いやなんでもない。とにかく、俺はパーティーを始める前にそのことについて聞いてみたんだが
「私たちは兵器だし見た目なんて関係ないのよ」
と言っていた。そこで俺は
「俺から見たら2人とも可愛いただの女の子にしか見えないけどなぁ」
と言ったら、2人とも俺から顔を逸らしてパーティーの準備をし始めた。その頰は仄かに赤くなっているような気がしていたが、お酒の匂いだけでもう酔ったのかな?
そんなこんなでパーティーは始まった。ちなみに料理を作ったのは俺だ。料理の勉強はしたことないが、食べたことのある料理は料理本を見なくても作れる。もしかしたら俺って「習うより慣れろ」型人間かもしれない。そんなことを思いながら食べていると、
「なにこれ…美味しい!」
「本当…美味しいわね!あんたって料理はできるのね」
「料理はって…まぁ士官学校通ってた時は自炊してたし、食べたことがあるものなら大体自分で作れるぞ」
「へぇ…少し見直したかも」ボソッ
「え?なんだって?」
「な、なんでもないわよ!」ガスッ
「いってぇ!足踏むなよ!」
「…あなたたち仲良しね」
2人は少し顔を赤らめつつも、五十鈴の方に振り向き
「「仲良しじゃない!」」
こうして鎮守府1日目の夜は更けていった