転生特典は道路標識でした   作:アクセロリータ

1 / 1
第1基

転生、ココロオドル言葉だ。

きっと全国のオタク… いや、そうでなくても少しでも創作作品に興味を持つ人なら考えたこともあるだろう。

もしも自分がこの世界に居たら。

かく言う俺もその一人で、その中でも神様転生といったジャンルでこのハイスクールD×Dとかいうラノベの世界に来たが…

 

「転生特典(ちなみにタイトルの方も誤字ってるよ)が道路標識っておかしいだろぉぉぉぉ!?」

 

叫んだのはランダムで与えられた能力を理解した瞬間だった。

 

道路標識、日本人には馴染み深い物だ。

通行止めパーキングエリア徐行一方通行鹿注意熊注意自転車専用etc.etc…

そういった道路標識の力を扱えるらしい。

使いようによっては強いんだろうが… どうなんだろうなぁ…

 

 

どうも皆さん、道路標識使いの道標 識路です。

え? 名前が安直すぎる? 知るかよ、俺が決めたわけじゃねえんだ。

そしてこの能力についても理解できてきた。 使える標識は俺が見たことがあり、意味を理解できているもののみ。

標識の柱… あの白のやつな? は真っ直ぐのやつ、軽く曲がってるやつ、直角に曲がってるやつを選べるようだ。

そしてその能力を行使した対象、人物あるいは空間にその道路標識の意味が適用される。

え? どう言う意味かがわからない?

まあ簡単に言うと。

 

1、通行止めの道路標識の柱を地面にブッ刺します。

2、能力を解除するまで通れなくなります。

 

ってな感じだ。

道路標識の種類によって、当然効果は変わってくる。

今は出来る限り多くの標識を覚えようとしてる。 まあ前世では免許持ってたし、意外と楽だ。

 

そしてなぜ今道標さんが皆さんに能力の説明をしているのか、それは本格的にこれを使うときが来たからだ。

 

「あんた、何だ?」

 

「ふっふっふ、人間風情が私の光を避けるか… 良かろう! 次こそ貴様を葬り去ってくれる!」

 

場所はちょっとした空き地だ。

目の前にいるのはコートに帽子をかぶったおっさん、恐らく痛い人という訳ではなかろう。

黒い羽を生やし空を飛び、現在も右手に光を集めて槍を作っている。

確か、俺を転生させた神が言うにはこいつは…

 

「堕天使…!」

 

「なんだ、知っているでは無いか! どこでそれを知ったのかはわからんが… まあ、どうでもいい。 どうせ死ぬ者のことだ!」

 

言い切ると同時に飛ばしてきたその光の槍を、一方通行の道路標識で弾きかえす。

そのままのスピードで堕天使に返って行った光の槍を、堕天使は驚きながらも回避した。

 

「攻撃を弾き返した…? それが貴様の神器(セイクリッド・ギア)か!」

 

再び飛んでくる光の槍を、一方通行の道路標識がついた白い支柱で撃ち返し、今度はこちらの番だ。 取り出したのは落石注意の道路標識。

それを右手で地面に打ち込む。

その瞬間、どこからか大量の岩が降ってくる。

俺に向かう岩は一方通行により弾かれ、堕天使の方に向かって行った。

 

「今度は岩か!? 一体どういった神器(セイクリッド・ギア)だ?」

 

絶え間なく降り注ぐ岩を飛んで回避する堕天使に、道路標識を投げつける。 『止まれ』の道路標識は岩の間を抜け、堕天使に直撃した。

 

「グアッ!? な、体が… 動かない!?」

 

ピタリ、と空中で静止した堕天使に大量の岩が降り注ぐ。

 

「グァァァアァァァアァァ!!」

 

堕天使は断末魔と共に、落石に巻き込まれた。

 

「…あー、助かった! 畜生、何が神器(セイクリッド・ギア)だよ何だよそれ?」

 

その場に腰を下ろして、空を見上げて思った。

 

「…これ、後始末どうすっかな?」

 

そして声に出た。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。