紅魔館門前
夕日が見える中、吉良は紅魔館の門前に辿り着いていた。
吉良「ここが紅魔館か…名前の通りだな…」
「それにしても、」
吉良は門の前に立って寝ている、美鈴の方を向いた。
吉良「警備が緩すぎるな…これでは誰でも侵入できてしまうぞ。」
吉良は門を通り過ぎ、前庭を抜けて大きな扉の前に来た。
吉良「外から見てみると窓があまりないな…。」
「吸血鬼は太陽が苦手だと聞いたことがある…。」
「ま、どの程度の吸血鬼か見る必要がある。」
「美しい手の持ち主だったら戦闘になった際、殺すのをためらってしまうかもしれんがな…。」
そんな独り言を言いながら、吉良は門を開けた。
吉良「中は薄暗いといった感じか…。」
2,3歩歩いていくと門がひとりでに閉まった。
吉良「チッ、まるで来るのを分かっているようだな…。」
その時、階段からメイド服姿の女が降りてきた。
咲夜「お待ちしておりました。従者の十六夜咲夜です。」
吉良「やはりな。この館の主人に会いたい。」
咲夜「了解いたしました。ではこちらへ…。」
吉良を先導して、階段を上り始めた。
吉良(あの女、承太郎に似た感じを覚える…。)
(なんだ…?勘違いか…?)
そんなことを考えながら階段を上っていくと、日光一つはいらない、あるのはろうそくの火だけの部屋についた。
咲夜「この奥にわが主、お嬢様がいらっしゃいます。」
吉良(ついにご対面か…!)
1歩、また1歩と歩いて向かった。
レミリア「…ようこそ、紅魔館へ。私がこの館の主、レミリア・スカーレットよ。」
吉良「君が吸血鬼かい?」
・・・・
レミリア「ええそうよ、吉良吉影さん?」
吉良「!?」
(名前がばれたッ!?名前は一言も話していないのにッ!)
吉良「…何故名前が分かったんだい?」
レミリア「私は、『運命を操る程度の能力』だからよ。」
吉良「貴様、スタンド使いか?」
レミリア「残念ながらスタンドは使えないわ。でも大抵の妖怪は何かしら能力を持っているわ。」
「そして、話はここから。貴方…人を殺してるでしょ?」
吉良「…」
(ばれてしまったか…)
レミリア「図星の様ね。1人2人ではないわよね?数十人と殺している。それも自分の欲求のため。」
「貴方の運命は真っ黒だったわよ?」
吉良「君の言う通りだよ。僕はたくさんの女性を殺してきた。自分の欲求のためにね。そしてまた一人、この世か ら消えることになる。」
「君は、心の平穏を願っている僕の敵だッ!」
レミリア「喧嘩が早いな、人間よ。吸血鬼に勝てると思っているのか?」
吉良「戦ったとしても私は負けんがね…。」
「君を…『始末』させてもらうッ!!」
「『キラー・クイーンッ!!』」
すると吉良の背後から人型の『スタンド』が飛び出し、レミリアの居る所を拳で殴ったッ!
吹き飛ぶ椅子、だが、そこにレミリアの姿はなかったッ!
すんでの所で避けて、空中に飛び出したッ!
レミリア「それが『スタンド』かッ!いいパンチ力だ…だがッ!」
レミリアは弾幕を吉良に向けて発射したッ!
レミリア「所詮パワータイプッ!」
吉良「キラークイーンッ!叩き落とせッ!」
しばッ!
キラークイーンが弾幕を叩き落としたッ!
吉良「ほォ~こんな弾も出せるのか…。」
「だがッ!こんなものこけおどしに過ぎんッ!」
そういうとキラークイーンはレミリアの居る方へ向かってラッシュを繰り出したッ!
しばばばばばばばばばばばッ!!
レミリア(重いッ!だが耐えられないわけでは無いッ!!)
防ぎ切り後退して宣言したッ!
レミリア「紅符『スカーレットシュート』」
先ほどの弾幕とは比べ物にならないくらいの弾が吉良めがけて発射されたッ!
吉良「チョッピリ強くなったか…だが無駄だッ!」
そういうとキラークイーンは弾幕へ向かって…殴ったッ!
そして着弾し爆発したッ!
レミリア「消し飛べッ!」
だが吉良は無傷だったッ!
レミリア「なにッ!」
吉良「この程度では傷一つ付けることはできんッ!」
レミリア「ならばこれでどうだ?」
「神槍『スピア・ザ・グングニル』ッ!」
吉良は正直なめていた。
吉良(この程度か…攻撃を受けてから嬲り殺すッ!)
「キラークイーンッ!」
レミリア「フッ…、貴様は終わりだ、吉良。」
瞬間、先ほどの弾幕を超越した速さと質量の弾が飛んできたッ!
キラークイーンの腕に突き刺さり、吉良の腕から鮮血が散ったッ!
吉良「ぐおおおぉぉぉッ!?」
(くそッ!まだこんなものをッ!)
吉良の体は吹っ飛び、窓を突き破って前庭の花壇につっこんだッ!
あたりは薄暗くなり、空には紅の月が輝いていた。
レミリアは窓から飛び降り、吉良の前に着地した。
レミリア「スタンドにダメージが入ると本体にも連動するのか…だがやはり人間、脆いな。」
(スタンドもこの程度だったということか…。)
その時、吉良はゆっくりと立ち上がってきた。
・・・・
レミリア「まだ立ち上がってくるのか。一つ提案だが、ここで飼われてみないか?」
「スタンドを観察するためにだが吉良、お前を生かしておける…。」
「最も、まだ戦っても良いが。その場合勢い余ってお前を消し飛ばしてしまうかもな。」
「選べ。この場で死ぬか飼われるか。」
吉良「私は人から管理されるのが嫌いなんだ…。」
レミリア「やはりそうか。」
そう言いながら真紅の槍を出現させた。
1歩1歩近づく死。
吉良は近くにある小石を手に取り、レミリアに向かって投げつけた。
しかし、腕のダメージの影響であまり早くなく、簡単に捕られてしまった。
レミリア(最後のあがきか。)
そう思うとすぐに投擲体制をとった。
そして、手に持っていた槍を…投げる…!
直前、吉良が言った。
吉良「所で…。」
レミリア「?」
吉良「私のキラークイーンにもちょっとした能力がある…。」
「それは…『触れたものをなんでも爆弾に変える』能力さ…。」
レミリアは、だからなんだ、それでこの状況が覆るのか。と思った。
吉良「たとえ石であろうと何だろうとね…。」
レミリアは何を言っている?と思った。
だが、すぐさま気づいた。
吉良「『キラークイーン』第一の爆弾 スイッチ…」
レミリアはその小石を離した。しかし…遅かった。
吉良「ON!」
瞬間、レミリアの左手の二の腕から下が…吹っ飛んだ…。
To be continude
なげてきた小石が爆弾化されていたって怖いですよね