やはり俺が人助けをするのは間違っている   作:雪だるまぱないの

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今日から夜勤、嫌です。


さて、今回はとうとう少女の正体が分かります!


果たして誰なのか!?





救いの幻想

覚悟を決めて目を閉じた。

 

和人に言っといて俺は戦ってるんだから文句言われても何も言えないな。

 

アスナと柚宇さんは勝手に死んだら怒りそうだしな、あ、あと小町も。

 

慶さんには悪いことしたな、せっかく2年間守ってくれた命がこのザマだ。

 

出水、米屋、三輪、熊谷に那須、それに綾辻や歌歩。俺が死んだらちょっとは悲しんでくれるかな...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って、回想なげぇ!

 

 

 

いつになったら攻撃すんだよ!?

 

そう思い目を開け首だけネイバーの方に向ける。

 

するとそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何も無い空間に向かいただひたすらに腕を振り回すネイバーの姿があった。

 

もしかして米屋と出水が間に合ったか?とも思ったが2人の姿も見えない。

 

それでもネイバーはその空間に向かい一心不乱に腕を振り続ける。周りの木々が倒れようと地面に穴が開こうとその腕を止める気配はない。

 

何が起こってるんだ...?

 

 

 

 

 

 

すると内蔵トリオンが切れたのか一気に体に倦怠感が押し寄せる。その瞬間にネイバーはこちらを向き再びこちらに攻撃を仕掛けてくる。

 

「やばっ...!」

 

と、思ったがネイバーの動きはすぐに停止した。

 

「はぁ...おせぇんだよ。弾バカ、槍バカ!」

 

 

 

 

 

ネイバーの頭部には多数の弾痕と槍が突き刺さっていた。

 

「悪かったな、途中で槍バカが道に迷っちまってよ。」

 

「だから俺のせいじゃないだろ!お前が間違えたんだ弾バカ!」

 

間に合ったか、いや、実際間に合ってないんだけどな。

 

「ま、どっちにしろ助かったわ。ありがとよ。」

 

「おう、なんにせよ遅れて悪かったな!高校生組は先に帰らせたぞ」

 

「あぁ、それで大丈夫だろ。」

 

ところで俺達ってどうやって帰るんだ?と聞くと綾辻と歌歩がネイバー回収班を連れてくる時に一緒に帰るらしい。ま、人が少なくなるし静かでいいな。

 

「ところでハッチ、最後の中学生はその子か?」

 

米屋に言われ腕の中を見ると未だに俯いて怖がっているのか顔を赤くして蹲る少女がいた。やば、すっかり忘れてたわ。

 

「もう大丈夫だ、さっきのやつはこいつらが倒してくれたから。怖い思いをさせて悪かったな。」

 

「あっ、いえ。大丈夫、です。助けてくれてありがとうございました。」

 

どうやら大丈夫そうだ、俺は腕から少女を解放しその場に座らせる。するとでも、と少女が話しだす。

 

「あの、さっきみたいな戦い方は、嫌です。私が助けられても貴方が死んでしまったら私はきっと私を恨みます。それに沢山の人が悲しむと思います...だから、」

 

あぁ、さっきのことか。まぁあれは仕方なかったんだよ、とか言える雰囲気じゃないしな。確かに助けたあとのことは考えてなかったか、これじゃまたアスナと柚宇さんに怒られるな。

 

「悪かったな、あの時はお前を助けたい一心でな。そこまで考えてなかったわ。大丈夫だ、もうあんなことはしない。」

 

そう言って少女の頭を撫でる。すると少女は安心したのかはい、と一言だけいい下を向いた。

 

後ろで「あーゆーのがハッチがモテる理由なんだろうな」とか「さすがハッチ。真性の落とし魔だな。」とか言ってる気がする。後で米屋殴っとくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しして出水が少女に近づき話し出す。

 

「お楽しみのとこ悪いんだけどさ、君、名前は?中学の先生に連絡しとかなきゃいけないからな。」

 

「は、はい!私は...木虎藍です。」

 

いきなり立ち上がりその少女、木虎はそう答えた。

 

出水もそれを聞き直葉に連絡をとっている。お、どうやら終わったみたいだ。

 

「おっけー、んじゃ今から山降りて中学生たちと合流するから。歩けるか?」

 

「はい、大丈夫です。」

 

「よっしゃ、んじゃ行くか。それと木虎ちゃん、今回は本当によくやったな。君のおかげであの4人は助かったんだ、さすがにハッチと言えどもC級トリガーで5人を守るのは不可能だからな。」

 

「あ、はい!その、ありがとうございます。」

 

いや、ほんとにその通りだ。木虎1人守るのにあのザマだからな、これが5人いたとなると正直無理だっただろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安全を確認して山を降り始める。念のためを警戒して前方に米屋、後方に出水、でその間に挟まるように俺と木虎で歩く。

 

「あの、お名前教えて貰ってもいいですか?」

 

少し後ろを歩く木虎が聞いてくる。まだ少し顔が赤いな、少し日に当てられ過ぎたか?

 

「ん?あぁ俺か、俺は比企谷八幡だ、八幡でいいぞ。」

 

「八幡先輩ですね、では私も藍でいいです、八幡先輩。」

 

「そうか。わかったぞ、藍。」

 

名前で呼ぶとさらに顔を赤くする藍。いや、ほんと大丈夫か?熱中症とかなってないか?

 

「その、八幡先輩はボーダー隊員なんですよね?ボーダーってどうやったら入れるんですか?」

 

「なんだ?藍はボーダーに入りたいのか?」

 

「はい、今回の件で自分の力の無さを痛感しました。それに私は出水先輩や米屋先輩、八幡先輩のように誰かを本当の意味で護れるようになりたいんです。」

 

そんなことを思ってたのか、なんというか、こいつはほんとに真面目なんだな。今回のことも言ってしまえばこんなとこにゲートが発生するのを予測できなかった俺達のせいだ、それなのにこいつはここまで自分に責任を感じている。そんなやつがボーダーに入りたいと言うのだ。それを無理に止めさせる理由もないか。

 

「そうか、わかった。ボーダーに入りたいならホームページを見るのが一番早いぞ。実際俺も色々あって数日前に入ったばかりでな、詳しいことはよく知らないんだ。」

 

「そうなんですか?それにしては誰かを護りながら戦うことに慣れていたような気もしましたが...」

 

「あー。それに関してもな、色々あったんだよ。少し前にな。」

 

ほんと色々あったよ。少しばかり目立ったせいでオレンジやレッドにちょくちょく狙われてたしな。主にアスナと和人が。

 

「そう、なんですか。...あ、ではアドレスだけ教えてもらえませんか?どちらにせよボーダーには入るつもりなのでもし八幡先輩が入って日が浅いなら私も一緒にご指導頂きたいので。」

 

ほんとに真面目だなこいつは、でもこういう奴が将来伸びるんだろうなぁ...

 

「あぁ、いいぞ。ほれ。」

 

そう言ってプライベートの携帯を藍に渡す。すると藍は少し驚いた顔で俺を見る。

 

「あの、なんていうか携帯他人に渡せちゃうんですね。」

 

「ん?まぁ見られて困るもんが入ってるわけじゃないしな。それに藍は勝手に他人の携帯の中を見るようなやつじゃないだろ?」

 

「あっ、はい。そうですね、そこまで言ってもらえるとは恐縮です。...はい、私のアドレス登録しておきました、近々ボーダー本部の方に向かわせて貰うのでよろしくお願いしますね、八幡先輩。」

 

「おう、ってもほんとに俺なにもできないけどな。」

 

そんな話をしていると山を降りた。その後藍を小町と直葉に任せて俺達は三輪が捕獲した新型の所へ戻った。戻ると和人が色々と文句を言ってきて疲れた。いや、ほんとに。今日は人生の中でもなかなか濃い一日だった。

 

少しすると回収班の人たちが来てその車に乗って寮に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーそう言えばこのブラックトリガーの能力は何だったんだろうか?

 

 

 

そんなことを考えているとやがて睡魔がに勝てなくなりそのままベッドへ崩れ落ちた。

 

 

 




八幡のブラックトリガーは能力を発揮しましたね。


しかし一体能力はなんなんでしょうか?


木虎も増えた事ですし次は小町視点でちょっとした番外編を書く予定です!
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