やはり俺が人助けをするのは間違っている 作:雪だるまぱないの
いや、まだ入らないかもしれないです。
「あれ?俺忘れられてね?」
自分でもビックリするほど間の抜けた声が出たもんだなんて思っていると
「忘れていたわけではないよ、君とは久しぶりに2人きりで話がしたくてね、比企谷八幡くん」
「ええそうですね、お久しぶりです、晶彦さん」
全くもってこうして話すのは久しぶりだ、思えば中学の職場見学でレクトに行って接点を持ったわけでそうでもなければただの一般人とこんな天才が知り合いなわけがない
「君のおかげでゲームは完全な完成となった、ありがとう、本当に感謝しているよ」
そう言って頭を下げる昌彦さん
実はあの職場見学のあと何度か昌彦さんに呼ばれレクトに行ったりしたのだ、そこでいわゆるデバッグの手伝いをしたり中学生の視点から少し意見を出したりしただけで実際大したことはしていない
「頭を上げてください昌彦さん、このゲームを作り上げたのは貴方が夢を諦めず本物を追い続けたからですよ。」
さすがに大人に頭を下げさせる中学生、いや、このゲームからでたら歳的には高校生なのか、は嫌なので昌彦さんに頭をあげてもらう
「そう言えば君の言っていた本物はこのゲームの中で見つかったのかい?」
そうだな、俺の本物はーーーー
「えぇ、きっと、見つかったと思いますよ。命のやり取り無しに見つけられればもっと最高だったんでしょうけどね」
そう言って昌彦さんに笑いかける
「そうか、それはよかった、ならばこの世界を作った価値があったというものだ」
昌彦さんもそう言って笑い返す
「で、本題はなんなんですか?これだけのために昌彦さんが俺だけを残したとは考えにくいんですけど」
あの天才がこれだけのために、しかも俺だけを残したとは正直考えられない、まだ、何かあるんだろう
「そうだね、今ので半分、もう半分は君が目覚めてからの話だ」
「目覚めた後に何かをしてほしいってことですか?でもさっきの話だと...」
そうだ、さっきの話だと裏切り者は現実が変わったから現れた、と言った。
つまりは俺が目覚めてから裏切り者を潰したところで現実が元に戻るわけではないという事だ。
「僕は君に何かを頼みたい、という訳では無いよ。ただ少し注意しておいてほしくてね」
「てことは少しは裏切り者のことを知ってるってことですよね?」
でないと注意しろ、だけならさっきも聞いたしな
「あぁ、まず裏切り者なんだが恐らくレクトの社員の誰かである可能性が高い」
それは予想がついていた、でないと昌彦さんがその人を知るわけもないのだから
「だが、誰かなのかは分からない。けれどレクトの社員ということは誰がダイブしているかを知っているという事だ、まぁ察しのいい君ならこれでもう分かっているんじゃないかな?」
あぁ、なるほど。気をつける、というのはそういう事か
「それと最後に君に贈り物が届く、それと君達のナーヴギアを持ってある場所のある人に渡してほしい、きっと君たちの助けになる。」
昌彦さんの真剣な顔付きに自然とこっちも緊張が走る。
気をつけないといけない人物がアレなんだから尚更だ。
「そろそろ時間も限界だ、この世界は崩壊する。」
周りを見ると世界が崩れ始めていた。何か最後に言っておきたいと思いながらも全く頭に浮かばず、まるで遊びきった小学生のような言葉が口から出る
「そうですか、昌彦さん、楽しかったです。また遊びましょう。」
「あぁ、そうだね、また...」
そう言うと俺の視界は暗闇に落ちていった
裏切り者とアレの正体、隠すの下手で申し訳ない
多分すぐにわかった人が多数だと思います