やはり俺が人助けをするのは間違っている   作:雪だるまぱないの

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今回は2度目の仮入隊、主に木虎と金木さんですね!




新たなる戦力

 

〜7月24日〜

 

どうも八幡です。今日は俺がボーダーに入ってから2度目の仮入隊日、なんかボーダーの人数自体少ないから結構な頻度でやるらしい。

 

のは、いいんだけどさ?

 

「流石に多すぎね?」

 

今回の仮入隊、なんと総勢300人オーバーらしい。夏休みってこともあって学生がお試し感覚で来てんだろうな、まぁ生命さえかければ金稼げるし悪くない小遣い稼ぎだろう。全く遊ぶ時間なくなるけど。

 

「おーっすハッチ。お前は手伝わなくていいの?」

 

声がする方を振り返ると出水と米屋、それと三輪がこちらに歩いてきていた。

 

「和人のとこの部隊が嵐山隊のサポートしてるだけで俺は関係ねーよ、それに金木さんと藍のこと見とかねーとだしな。」

 

「おー、そっか。藍ちゃんも今日仮入隊かー。いつ闘れるか楽しみだな!」

 

ダメだ、米屋は相変わらず馬鹿すぎる…

 

「で、今のところ最速は?良さそうなのはいたか?」

 

「んー、あそこの野性的なチビ助かね、それとツインテの女の子」

 

三輪が米屋に腹パン入れながら聞いてくるけど米屋はスルーで、いつものことだし

 

たしか緑川と黒江…だったかな、まぁそこそこタイムは早い方だったと思う。

 

「タイムは?」

 

「ツインテが11、野生児が4だったかな」

 

野生児もとい緑川は相当速い。なんというか野性的な感で動いているようにも見える。

 

「はー、その2人は早いうちにでもA級にスカウトされるだろうな。」

 

珍しく出水が関心している、まぁ和人とアスナがトリガー使い始めの癖に速すぎるぐらいだからな。

 

てかお前も相当だからな?後で慶さんに聞いたらあれでも手を抜いてたらしいし。

 

「あ!ほらハッチ、次藍ちゃんだぜ!」

 

「お、ようやくか…」

 

米屋に言われブースを見ると藍が入っていくのが見えた。

 

さて、タイムはどんなもんかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思ったら1分経過しても藍が出てこない。

 

どうしたんだ?と周りがざわつく頃ようやく藍がブースに現れた。

 

「なぁ、ハッチ。藍ちゃんもしかしてビビってる?…あの日のことを思い出した、とか」

 

「お前割と気使えるんだな、まぁ見てろ。多分そんなんじゃないと思うぞ」

 

出水が多少気を使って話しかけてくるが俺は1mmも心配してない。…ていうかそうしろって言ったの俺だし。

 

『1号室 木虎藍 スタート』

 

ブザーがなった瞬間藍は近界民に向かって走り出し直前で右へと方向を切り替える。

 

そして勢いを維持したまま近界民の左足をスコーピオンで切り落とす。

 

そのまま背後に周り反対の足に向かい走り同様に切り落としていき完全に動きの止まった近界民の眼を確実に貫いた。

 

…タイムは9秒。充分に速いが出水と米屋はどうも納得していない。

 

「なぁ弾バカ、なーんか藍ちゃん遅くね?」

 

「だよなぁ、サクッと一撃で決められそうなもんだけどな」

 

ま、だろうよ。多分一撃で沈めることを想定すりゃ少なくとも2秒台はだせるだろうな。

 

「なるほどな、比企谷。あれはお前が仕込んだのか?」

 

「は?どういうことだ?秀次?」

 

流石はA級部隊隊長。今のを見てアレの意味に気付いたらしい。

 

「そうだな、例えば4月に現れた新型。あれを相手にした時出水、お前はどうした?一撃で沈めようと考えたか?」

 

「いや、ある程度削れるだけ削って最後に確実にー…ってそういうことか」

 

どうやら出水も納得したらしい、米屋も頭を唸らせてはいるがとりあえず理解はしたようだ。

 

「そ、そういうことだ。俺はあの仮想近界民の討伐シミュレーターの本当の意味は『いかに確実に勝てる戦い方をできるか』を確かめる訓練だと思ってるからな。」

 

実際にそうだ、当然決められるなら確実に一撃で倒した方がトリオンも温存できるし楽だ。

 

ただもしもその一撃を外したら?一撃で沈まなかったら?次は?

 

それを考えたら一撃で仕留めるなんてリスキーなことをするなら時間を使っても確実に仕留めるための下準備をしっかりとしろ。

 

そう藍には教えたからだ。

 

「なんだかんだハッチは藍ちゃんのこと期待してんだなー、普通ならとりあえず一撃で倒せとしか言わねーわ。」

 

「まぁ比企谷の場合期待と言うよりは心配、のような気もするがな。」

 

「そりゃあ教えておいて死なれちゃ寝覚めが悪いからな…」

 

またまたそんなこと言っちゃってー、ほんとは藍ちゃんのこと好きなんでしょ?このロリ谷…

 

そこまで言って米屋の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ以上関わった人間が死ぬのなんて見たくねーだろ…」

 

聞こえないほど小さく呟いたつもりだったが三輪には聞こえたらしく、そうだな。とだけ返してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数十分〜

 

いやー、流石に300超えると長いな。地形踏破とか間に合うのかこれ?

 

と、思っていると見覚えのある白髪がブースに入っていた。

 

「お、ハッチの隊に入る予定の人ってあの人か?」

 

「ん、あぁそうだ。もう金木さんの番か。」

 

三輪が米屋を起こしている間にどうやら金木さんの番が来たらしい。

 

白髪ってほんと目立つなぁ…

 

「見るからに強そうだな、ハッチ!とりあえずB級入ったら部隊戦な!」

 

気付いたら米屋はもう元気だった、しかも起きてすぐの発言が戦闘。脳味噌メロンパンなのかこいつは。

 

「多分お前らビビると思うぞ…多分な。」

 

特に出水と米屋にはビビるよりワクワクの方が強そうなんだよなぁ…

 

『3号室 金木研 スタート』

 

…一瞬だった。

 

開始のブザーがなる、それとほぼ同時に終了のブザーが鳴り響いた。

 

タイムは…

 

「0.12!?ハッチから聞いてなかったら計器の故障疑うわ!」

 

「普通にA級上位の正隊員クラスだぞ!?」

 

「すまん、比企谷。俺にはほとんど見えなかったんだが何が起きたんだ?」

 

三者三様の驚きを見せてくれる。いや、あれトリオン体じゃない状態で見えるやつなんているのかね。

 

「あー、仮想近界民の目のとこ見りゃ分かるかもな。」

 

仮想近界民の眼には小さな穴が4つ空いていた。

 

だから何だって話だよなこれ。

 

「あれ、スコーピオンを拳の隙間から発生させて直接殴った…んだと思う。」

 

「「マジで…?」」

 

バカ2人が唖然としている。

 

いや、俺も信じられないけどね?

 

金木さんにはスコーピオンの理屈を説明しただけでまさかあんな使い方をするとは思わなんだ…

 

「なぁハッチ…」

 

「…なんだ?」

 

珍しく米屋が神妙な面持ちで問いかけてくる。

 

「あの人ナニモンなの?」

 

「……俺に聞くな。」

 

 





書いてて思ったんだけど金木さん強すぎんか?

まぁ設定上A級はマジでやればこのぐらいは出せると思ってます!(思ってます!)
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