やはり俺が人助けをするのは間違っている   作:雪だるまぱないの

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今回だいぶ長くなりましたねー

2部に割ろうかと思ったんですが割どころが見つからなくて...




インデックスリング

「え、なにこれ?」

「これ...指輪か?」

「なんか...すごく不気味...」

「綺麗だねー」

 

上から俺、和人、アスナ、柚宇さんが思い思いの感想を言う。

これ指輪なのか?てことは、アレか。

俺は昌彦さんに求婚されたってことかー、とうとう俺も妻子持ちか...?

いや、勘弁してくれ、しかも男だし。

にしても、柚宇さんはブレないなー

 

「ハチ!お前すげーもん貰ったな!いいなーおい!」

 

慶さんだけは興奮している。この人はこれが何なのか知ってるってことか?

まぁ、冗談言ってる顔には見えないしこれ自体は相当凄いものなんだろうな、多分。

 

「あのー、太刀川さんでしたっけ?失礼ですがこれは一体何なのでしょうか?持ってきた私が言うのもおかしな話ですが私にはこれが何なのか全く検討もつかないのですが、ただの指輪ではないということでしょうか?」

 

不思議そうな顔でやり取りを見ていた菊岡さんが慶さんに話しかける。

てかあんた持ってきといて何も知らないんかい

 

「あー、これはな...。ってよりは先にこっちを見せたほうが分かりやすいか。」

 

そう言って慶さんはコートのポケットから手のひらサイズの剣の柄のようなものを取り出す。

 

「これはトリガーって言ってな、この中にちっちゃいチップみたいなのが何枚か入っててそれを武器にして戦えるってもんだ、まぁ詳しいことあんまり知らないんだけどなー」

 

ハッハッハー、と笑いながら言う慶さん。そこは覚えとけよ、結構重要っぽいじゃねーか

 

「で、これ持って『トリガー起動』って言ったら、ほれ」

 

そう言うと慶さんの服装が一瞬で黒を基調としたロングコートと黒ズボンに変わる。いや、元からコート来てたから対して変わってはないけどね。

 

一番の違いはその両腰に二本の日本刀のような刀がついていることだ

 

「これがトリオン体っていう状態だ、胸にあるトリオン体精製機構か頭をぶっ壊されなきゃ自身のトリオンが切れるまでこの姿でいられる。あとぶっ壊されても緊急脱出って機能が付いてて自動的にボーダー本部に転送されるから死ぬことはないってことだ。あとは身体能力がかなり上がる、病弱なやつでもこれ使えば健康体以上に動けるしな」

 

なんだそれトリガーくそ便利だな、俺もほしいわーってかボーダー入れば貰えるんだよなそれ、なんて考えていると慶さんが真面目な顔に戻る

 

「なんでこれを説明したかって言うとな、その指輪もトリガーだからなんだよ」

 

「「「「は?」」」」

 

今まで黙ってた奴らも全員声を上げる、そりゃそうだよな

 

「あの、その指輪と太刀川さんが持ってた物って形が全然違うと思うんですけど。それにもしトリガーならなんで団長、いえ、茅場晶彦がそれを持っていたんですか?」

 

アスナが質問を続ける。当然だ、近界民が攻めてきたのが1年前、つまり昌彦さんはまだSAOの中にいた事になる。なのになぜトリガーを持っているのか、それに形が全く違うのも気になるがまぁそれはものによって変えられる程度で説明もつくか。

 

「お嬢さんの質問一つ目をまず答えてやろうかな、まずこれはトリガーはトリガーでもブラックトリガーっていう代物だ。俺が持ってるノーマルトリガーとは次元が違いすぎるチートみたいなもんだ。」

 

「それってどれ位違うのー?」

 

分かってるのか分かってないのかわからんような声で柚宇さんが聞く、って言うかこの人3〇Sやってんだけど。どっから出てきたんだよそれ。

 

「ブラックトリガーはそれ自体がある特殊な能力を持ってる、と思ってくれていい。まぁその能力が何なのかは使うかもしくは出来た経緯からしか分からんけどな。あとはブラックトリガーには使用適性がある、作ったやつがこいつのためにー、って思えば多分そいつにしか使えないし、ただただ作っただけなら結構な奴が使えるようになるな。」

 

「つまりこれがブラックトリガーってことは分かりました、それにしてもやっぱり茅場晶彦がそれを持っていたことが納得できないですね。」

 

和人が慶さんに語りかける。まぁ俺も納得いかんとこはそこだしな

 

「あー、和人。お前の考えはちょっと間違ってるぞ、茅場ってやつはブラックトリガーを持っていたんじゃない、ブラックトリガーを作ったんだよ。」

 

どういう事だ?なんて顔をしている和人を横目に見ながら俺は察した、いや、察してしまった。そうでもないと昌彦さんがブラックトリガーを持っていた理由に説明がつかないからだ。

 

「つまり...」

 

「あぁ、ハチは分かったみたいだな、そうだ、これは『茅場晶彦』自身だってことだ。」

 

その発言にアスナは驚きの顔を、和人と菊岡さんは納得したような顔を、柚宇さんは3DSを...って柚宇さん興味なさすぎだろ

 

「菊岡さんの話が本当なら茅場ってやつの死体、無かったんだろ?ブラックトリガーを精製したら死体は灰みたいになって消えるらしいからな、それが証拠みたいなもんだ」

 

なるほど、だから昌彦さんの死体がなくなっていたのか

 

「ただブラックトリガーってのは誰でも作れるもんじゃない、膨大なトリオン量とそれを扱える能力、多分茅場ってやつはサイドエフェクト持ちだったんだろうよ。あ、サイドエフェクトってのはさっきの俺の知り合いが持ってるって言った未来予知みたいなのな。あとは強い覚悟だ。」

 

「つまり昌彦さんは自らのトリオン量を分かっていてそれを扱う能力を持ち、更に強い覚悟を持っていた、ってことですか。」

 

「そーゆーことだな、自分のトリオン量を知れたのはサイドエフェクト関連だと考えれば妥当なとこだしな、覚悟についてはお前の方が知ってんだろ」

 

覚悟、か。裏切り者が許せないのか、本物を追い続けるためか、正直俺にもなんなのかはよくわからん、が、そこまでの覚悟を持って昌彦さんが残したものに対して俺も覚悟を見せるべきなんだろう。

 

「それ。その、ブラックトリガーは恐らく昌彦さんが俺のために残したものってことですよね?だったらそれ、俺が使います。今使えるものなんですよね?」

 

そう聞くと慶さんはうーん、と唸っている。珍しいなこの人が悩むとか

 

「出来ることなら本部の仮想訓練室で使ってほしいんだけどな。なんせブラックトリガーの能力は未知数だからな、ここで使って和人や柚宇やお嬢さんに害がないとも限らない。」

 

「あ、その、私のことはアスナでいいですよ。」

 

自分だけ名前で呼ばれなかったのが嫌だったのかアスナが訂正する。

 

「お、そりゃすまんかった。でだ、だからせめて病院の外に出て使え。それならなんかあっても俺が止めてやるから。あ、お前らは念のため病室からは出るなよ、さすがにブラックトリガー相手に周りのこと気にする余裕なんてないからな。」

 

あの慶さんがそこまで言ったことに和人らは素直に言うことを聞いている。まぁあの人がここまで言うことはないからな

 

「よし、じゃあハチ。外出るぞ」

 

「はい、分かりました」

 

俺は慶さんに付いていき病室を出て中庭に向かう。

 

「今は多少立ってるのもキツいと思うがトリガー起動しちまえば身体能力は上がるから余裕だぜ。」

 

「分かりました、じゃあ使いますよ?」

 

「おう、その指輪をつけて『トリガー起動』な」

 

そう言われ俺は右手の人差し指に指輪をつける、ちなみに右手の人差し指の指輪には集中力が高まるって意味合いがあるらしいからな、今の状況にはピッタリだろ。

 

「じゃあいきますよ...」

 

 

 

 

 

 

ーートリガー起動ーー

 

 

 




八幡ブラックトリガー起動です!

贈り物は茅場晶彦のブラックトリガーでしたー

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