2:理不尽や不条理は日常に見え隠れしている崩壊因子
<此方の話です。では、端的にお話します。
ブレイカーの方々は、今すぐ原作に帰ってください。
さもなければ、この世界は崩壊します>
は?
何を云っているんだ、こいつは。
「話が飛び過ぎ。前提を話してもらわないと、貴方の主義と観念で語られても私達は分からないよ」
エリちゃんは、道理という鋭いナイフで攻撃する。
僕は先ほどのこいつの云った事を理解しようとするが、やはり情報が足りない。
でもこいつは口が軽いのか、簡単に漏らした。
<いま現実と非現実の理が、相反しあい反発しています。
結果溶け合い、消滅しあっています。
その為現実の人物に、漫画のような能力を持ちながらそれに合わせられたキャラが作られます。
そしてこの事象に関わっているのは、ブレイカー……高町なのはと美咲エリです>
つまりだ、魔法という概念が強すぎる為それが、こっちの世界の原理を破壊しているということだ。
面倒な話が転がり込んできた。
<今から私の力で帰れますよ?>
そういうと、目の前の者は何者かにより食われる。
「もう黙って。帰っていいよ、お前」
そう、彼の者はエリちゃんによる召喚獣、『ティンダロス』によって食われた。
エリちゃんは既に、戦闘状態へ移行している。
<これはこれは、一体何をしたんでしょうか。
ただのインクの塊がっと、そんな事ではありません。
戻らなければ、貴方の世界も終わりですよ?
いいんですか?お母さんに逢いたいでしょう?>
こいつは食われた瞬間、違うところで一瞬にして復活する。
「今はそんな気分じゃない。
で、私達の事を知っている癖に、私達に自分の情報を開示しないの?」
エリちゃんは僕の代わりに、ズバズバと言ってくれるから助かる。
すると奴は腰に手を中てて、姿勢を変更する。
<私はジェイド=ラジェード。全ての幻想楽園の総括者だ。
せいぜい苦しむといいよ。それと今まで通り、新たな錠剤を渡しておくよ。
前と同じですよ。私は知らないから、何とも言いようがありません。
ただ混ざった人間とキャラを間違えないように、殺してあげなさい>
彼のモノは光となって消える。
というわけで、僕はこの魔法陣を記録して哲也と話そうとした。
でも抱き付いてくるエリちゃんがいて話せなかった。
「嫌だ……せっかく、家族になれたのに……」
「でも、エリちゃん。本当の家族が、向こうにいるんだよ?」
「今の私の現実はこっちだよ!
それにお母さんから言われたもん、浩にーちゃんを頼むって!」
「そうだよ。私達が今生きているのは、お兄ちゃんたちのおかげなんだから。
もっと胸張ってよ。何かあったら、私達が頑張るから。ね?」
エリちゃんとなのはは、本当に芯が強い子だ。
そして哲也もこの状況を楽しく思っているのか笑っている。
「俺達に挑戦状だな。よし、何かあれば、俺達の本山に匿ってもらおう。
寝床の安全性を確保した方が良いしな。逆に派遣もいいか」
「お、穏便にお願いします……」
最近哲也は本家にふれて暴走気味になってるけど、友達だからまだ大丈夫だと思いたい。
とにかく、僕は……魔法陣で近くにいる存在を攻撃する。
「へぇ、アタシたちの隠蔽を見破るなんて、流石クリエイターね」
「よっし、お前らを殺して、クスリと原理の塊を手に入れてやる!」
周辺空間の色が落ちた。
ここら一体が結界に包まれたようだ。
「レイジングハート、セットアップ!」
<OK! My Master!>
「リィンロッド、マジカルトランス!」
<ヒャッハー!雑魚共はぶっつぶしてやるぜー!>
エリちゃんとなのはは、その場で変身する。
するとその余波で、周辺の建物が吹き飛ばされた。
位相空間のずれの最中なので、現実世界では何ら変わりなく生活の営みが繰り返されている。
「さーて、召喚されただけで、この世界の人間に受肉されなかった雑魚は死んじゃえ!」
「俺達は二人で一人だ、覚悟しろ!」
「はっ、黙れよ。ガンダールヴの才人、ゼロのルイズ」
僕は煽ってやった。
すると案の定ピンクの頭髪の少女は、激昂した。
「私を侮辱したわね!気高い、我が一族を!エクスプロージョン!」
第一主人公格との第一線だ。
さあ、さっさと終わらせて聴きたい事を吐かせてやる。
いくぞ。