夏休み中の魔法を導く奇跡~二期~   作:名無しの権左衛門

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3:崩壊の序曲

3:崩壊の序曲

 

 去年共に戦った哲也と、共に住む事になった高町なのはと美咲エリ。

彼等と共に新たなる危機へ立ち向かう。

 

 

「「『第一三角方陣二重複合魔法陣』!」」

 

 僕と哲也は永続効果がある魔法陣を描いた紙を取り出す。

僕は三角形で作った魔法陣。

哲也は方陣で作った魔法陣。

この二つを同じ時に使うと、効果が融合または重複し強力な効果を発揮する。

 

 これにより魔法陣から閃光が迸り、紫電が彼等を襲う。

 

 彼らは『ゼロの使い魔』の主人公とヒロインだ。

一人は魔法を正式に扱えない虚無の担い手、ルイズ。

もう一人は虚無の相棒にして、最強の武人ガンダールヴを持つ、平賀才人。

 

 

「サイト!」

「デルフ!」

<任せな、相棒!>

 

 桃色の頭髪を持ち魔女の服装をしているルイズは、召喚獣である才人に指示を出す。

才人は背中にある鞘から両手で持つ太刀を取り出す。

その太刀はさび付いていて、ただの銅剣にみえるが中身は魔力吸収ができるインテリジェンスデバイスだ。

このインテリジェンスデバイスは、デルフリンガーという固有名詞がある。

 

 才人はデルフを前に構える事で、紫電を吸収しその魔力で刃を強化する。

そして間髪いれず、高速で駆けてくる。

 

「行かせない!『応答剣[アンサラー]』!」

 

 魔法陣以外でちゃんとした物を持っていない男子陣営を、素早く召喚剣を飛ばして才人の攻撃を中止させる。

 才人は回避したが、直ぐに攻撃を開始する。

デルフで僕に対して攻撃が来る。

僕は左腕に意思を込めて、前に突き出す。

 

 意思を込めると膨大な力が左拳に集まる。

これによりデルフの刃を止める事に成功。

そのまま刃を掴んで投げる。

 

でも子供な身体では、限界があってしまう。

 

そんな時哲也の魔法陣が発動する。これにより力学的作用で、彼を遠くに弾き飛ばす。

 

 やったって思ったけど、爆発音を聞いて敵は才人だけじゃないという事を再認識する。

 

「お兄ちゃんに手を出させないから!」

「やれるものなら、やってみなさいよ。アンタの兄も、私の犬にしてあげる!」

 

 杖を振るう度に大小の爆発が、周辺に巻き起こる。

 

ドンッ ドッドドッ ドドオオォォン  

 

 流石にやばいよ、これ!

 

 しょうがない、新たな魔法陣を使う時が来たようだね。

 

「倒れろ、ルイズ!」

 

 魔法陣を使う時、とある錠剤をかみ砕く。

すると魔法陣は僕がかみ砕いた錠剤の色になって、効果を発揮する。

 

ルイズの爆発魔法が、打ち止めになる。

 

 

<『Divine Lance』Slash>

 

 槍状の魔法弾をレイジングハートが大量に作り上げる。

それを一気にルイズに差し向けた。

 

ルイズはその槍の嵐に巻かれ、そのまま粒子になって消え去った。

 

 

「嘘……だろ……?ルイズ……ルイズ!テメェら、許さっ……」

 

 

 僕が瞬きを二回した瞬間、ルイズと才人はなのはとエリちゃんによって殲滅されてた。

早い。おかげで、拷問すらできなかった。

しょうがないなー。

 

 

この場所を囲っていた結界がほどけた。

 

 そういえば、何故才人の死体は消えないんだろう?

胸元に黒い穴。ぽっかり開いて絶命している。

 

普通ならば、そのまま消失するんだけどな……。

 

 まさかと思うけど、才人ってこっちの現実の世界の人間なのか?

ということは、受肉というのは……。

やばい。最高にまずい。だから、あのジェイドは本物とキャラを間違えない様にって言ったのか。

 

 既に混同し始めていたんだね。

 

 ……ちょっと、話し合わないといけないなぁ。

それじゃ場所を移そう。

 

 

 戦闘が終わると同時に、二人の魔法衣装が解ける。

哲也も陰陽道の印が入った籠手を外した。

この籠手は彼女達には見えていないようだね。

僕だって今ちらっと見えたのが初めてなんだからさ。

 

「今回は二人の御蔭でさっさと終われた。ありがとう」

「どういたしまして!」

「うん!」

 

 二人の明るい笑顔が見れる。

 

 さて本題に入ろう。

でもその前に救急車を呼ぼう。

そこで倒れている人を片付けてもらうんだ。

 

 しばらくしたら救急車がきた。

事情聴取でこの人が空から落ちてきたという事にした。

そうじゃないと、僕らが殺したことになってしまう。

 

現場検証とかあるだろうけど、別位相空間での戦闘だったから足跡とか見ても意味ないと思う。

 

 それでもやっておくべきことだ。

 

 

 さて、数時間して安寧の時を得られることになる。

 

 

「そんじゃ、さっきの受肉に関して分かったことがあるんだ」

「いや、さすがにわかるだろ」

「哲也君、お兄ちゃんの言葉を遮らないで」

「えー」

 

 こっちも、えーだよ。皆流石にわかってたと思うんだけど。

まあいいや。説明の枠を貰えたから、勝手にしゃべっとこ。

 

「受肉というのは、アニメ等原作から抜き出されたキャラが人間となって、この世界で人生を過ごす事だ。

 きっとこれによって、お互いの境界が混同と化して行っているんだと思うよ。

 これから人間を殺す、いやな戦闘ばかりになるだろうね」

 

 僕は溜息をついて話す。

これから面倒が増えるから嫌だってことだよ。

 

それと彼等の為の物理兵器も必要になってくる。

だって人間には絶対超えてはならない線がある。

これに抵触すれば、ナニカ行動を起こすだろう。その隙を狙って撃破する。

 

 後はこの位相結界の正体か。

これはなのはのレイジングハートが発生しているようで、ここで戦っても現実に影響はない。

 

そのおかげで、丸焦げ才人の胸開きは何かの死体として処理された。

 

 

 よーし、気を取り直して、夏休み中に受賞できるような魔法陣を作るぞ!

 

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