ラブライブ!サンシャイン!!〜約七年も眠っていたペルソナ使い〜   作:しがみの

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#3

影時間中の青緑色の空間に水の流れる音が響く。

 

「はー。スッキリした・・・。」

 

私は十千万の一階の隅にある少し古めかしい女子トイレから姿を現した。

 

私は影時間の前、旅館の本館と住居スペースを動き回り、トイレを探していたのだ。実は、水道が止まっている間でも、タンク式のトイレならタンクに水が溜まっているため、影時間中でも流す水の勢いが〝小〟なら二、三回くらいは使えるのだ。

 

が、トイレを探していたら、影時間になってしまった。まあ、騒いでも適性のない志満さんとかは棺桶になっているから大丈夫だろう。物を壊すような事をしなければ怒られない。多分ね・・・。

 

私は影時間が終わる前に部屋に戻ろうとゆっくりと住居スペースに向かっていた。

 

・・・ん?足音が近づいてくる。シャドウか、あるいは適性のある千歌か・・・。

 

足音は、目の前の階段を駆け下りてきた。駆け下りてきたのは千歌。千歌の手には銀色の私の召喚機が・・・。

 

「ちょっと!!!千歌!!!」

 

私は咄嗟に千歌を止めようとしたが、私の歩いている場所は階段の死角になっている場所。パニック状態になっている彼女が私に気づくはずがない。千歌は、私に気がつかないまま玄関の鍵を開け、外に飛び出して行った。

 

それを見ていた私はすぐに階段を駆け上がり、自室にある三つのアタッシュケースのうちの一つから召喚機を出し、そして机の上にある車のキーをすぐにとり、髪すらまとめずに寝間着姿のまま千歌を追い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

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「はっ!!!はっ!!!はっ!!!」

 

私はひたすら走っていた。青緑色に照らされ、誰も居ない海沿いの県道沿いを。幼なじみが住んでいる家に向かって。

 

街灯は消え、道路に止まっている車の中や、歩道の上には家で見たあの棺桶の姿しかない。

 

「なんで・・・。棺桶ばかりなの!?」

 

私は叫びながらも国道沿いの歩道を走っていた。後ろから近づいてくる黒い物体に気づかずに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ・・・。はあっ・・・。はあっ・・・。」

 

私は肩で息をしながらゆっくりと歩き始めた。恐怖心で一心不乱に家を飛び出した私は何故だか知らないが異常に疲れてしまい、歩道脇にあるベンチで心を落ち着かせようと近づいた時だった。

 

「キャッ!!!」

 

後ろから何かによって押し飛ばされたのだった。私は無抵抗のまま歩道に叩きつけられた。私は痛みに耐えながら押し飛ばした犯人を見ると・・・。

 

「ヒッ!!!」

 

青い仮面のついた黒いスライムの様な物体だった。青い仮面のついた黒いスライムの様な物体はゆっくりとゆっくりと身体を引きずりながら私に近づいてくる。

 

「いや!!!来ないで!!!」

 

しかも、その後ろにもどんどん山みたいに黒いスライムの様な物体が沢山近づいてくる。

 

私は、これでは銃があっても弾が足りないと思い、命を絶つべく、銀色の銃の銃口を額につけた。

 

「さよなら。曜ちゃん、志満姉、美渡姉、果南ちゃん・・・、琴音ちゃん・・・。」

 

私は小声で最後の言葉を発し、銃の引き金に指を掛けようとしたが、指を掛けようとすると死ぬことへの恐怖心とある言葉が浮かび上がってきたのだ。

 

「・・・。」

 

その言葉は引き金を引く前に発せなければいけないような気がする。そう思った私は何故だか知らないが目標を一番先に近づいてくる黒い物体に決め、引き金に指を掛けた。

 

 

「ぺ・・・」

 

 

 

「ル・・・」

 

 

 

「ソ・・・」

 

 

 

「ナッ!!!」

 

引き金を引き、辺りが青く光る。

 

私は見上げると、みかん色でアホ毛のある自分と似た姿の女性らしき人が宙に浮いていた。

 

『我は汝、汝は我。我、汝の心の海より出でし者。』

 

「シャプシュ・・・。」

 

私は何故か頭上に居る彼女の名前を知っていた。元々自分が知っていた人のように・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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私は千歌を探すべく、月極駐車場に停めてあるコンパクトカーに乗り込んだ。通常、影時間中は、機械や照明の類いは機能を失い、止まったままだが、黄昏の羽根を内部に埋め込んだ機械類は使うことが出来る。この車は桐条グループの特別製(というか、元々の車が桐条グループの車じゃないため改造になる)のため、埋め込まれている。そのため、影時間中にも使える。いやー、便利だね黄昏の羽根。

 

私はエンジンをかけると、すぐに海沿いの県道に出た。

 

しばらく千歌を探しながら、そして停車している車を避けながら走行していた時だった。海沿いの県道と県道が重なる交差点、三津交差点付近に火柱が上がったのだ。

 

「あれは・・・?」

 

私はもしやと思い、三津交差点付近まで車を急行させた。

 

 

 

 

 

 

 

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「行け!!!やって!!!」

 

私は〝シャプシュ〟に指示を出し、迫り来る黒い物体達にに火炎攻撃を与えた。黒い物体達の一部の、青い仮面をつけている分類は火炎がダメージらしく、一撃で消滅した。が、赤い仮面をつけている黒い物体には効かない。

 

何故!?まさか、火炎に耐えられるとか!?

 

その時だった。死角となっていた場所から青い仮面の黒い物体が私の〝シャプシュ〟を氷漬けにした。

 

「シャプシュ!!!」

 

氷漬けにされたシャプシュは青く消滅した。、はもう一度銃の引き金を引いたが、カチッ。カチッ。となるだけでシャプシュは現れなかった。

 

「嘘でしょ・・・。まさか・・・、燃料切れ・・・?」

 

周りには青い仮面の黒い物体達と赤い仮面の黒い物体が近づいてくる。

 

「嫌・・・。嫌!!!」

 

私は叫びながら咄嗟に目を閉じた。襲いかかってくる目の前の黒い物体を見ないために・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ペルソナァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は聞いた事のある声を聞いた時、ゆっくりと目を開けた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の目の前には寝間着姿の琴音ちゃんが銃を頭につけながら立っている姿と宙に浮いている髪の長く、人間と機械を合わせたような人が居た。

 

「琴音・・・、ちゃん・・・。」

 

「お待たせ。千歌。」

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