幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
「・・・また素麺? 最近お中元の残り物ばっかりだね・・・」
「も・・・文句言わないの! いいじゃない、経済的で」
「アレだね、お中元=素麺っていう方程式をそろそろ崩すべきだよな。じゃないと毎年夏は素麺ばっかりになっちまう」
「オレはママンの作ったソーメン好きだゾ」
「私も好きよ」
「まあ、ありがとう。流石リボーンちゃん。ビアンキちゃん!」
「素麺ってただ茹でるだけじゃん。つゆも市販のものを水で割っただけだしさ。例えオレが作っても味は変わらないよ」
そんなことを言ったツナのおでこにフォークが飛んできた。だが、ツナは箸でそれを掴み机に置いた。
「リボーン。いくら手が滑っても、フォークは危ないからしっかり持っておいてね」
「チッ」
「それに・・・もう一人ソーメン好きが居るのよ。ほら来た」
「ガハハハハハ!」
「おい・・・まさか」
「オレっちだよ! ランボだよ!!」
「角ぐらいちゃんと着けてから来い! みっともない」
「くぴゃ! わざとだもんね。一応なおすけど・・・。本当にわざとだもんね!! リボーン
(照れ隠しにミサイルランチャー撃つなーっ!!)
撃ち出されたミサイルはリボーンが箸で挟んで止め、ランボに向かって投げ返す。それはランボの頬にめり込むと、窓の外。遠くまで飛んでいった。
「アレは先端にセンサーが積んであるミサイルでは無いのか? と言うか何故起爆しない・・・」
ツナは思わず頭を抱えた。というか、これでもし胃が弱かったら穴が開いていたかもしれない。
(もう少し図太く生きた方が良かったのかなぁ・・・。って言うかこれ正一君来るやつじゃん。ちょっと迎えに行ってこよ)
そう思った矢先。ツナの脳内に着信があった知らせが届く。
「・・・こんな時に。はい、沢田ですが」
『あ、ツナ君。ちょっといいかな』
(炎真君?)「ん? どうかしたの?」
『僕のシモンファミリーのことなんだけど』
「聞くよ。何かあったの?」
『ツナ君の影組と同盟を組んでもいいかな。骸君に頼んでみたんだけど、「マスターに聞いてください。我々のボスはあの人ですから」って言われちゃって・・・』
「ハハ・・・。いいよ。仲良くする分には問題ないし、助けあっていこうよ」
『あ、じゃあ今度マフィアっぽく同盟の証みたいなの作ろうよ』
「アハハ・・・。じゃあそうしようか」
『あ、ゴメンね急に電話して。それじゃ』
「うん。またね」
電話を切ってツナは玄関から外に出る。するとそこには木箱を持ってランボを背負い、キョロキョロとツナ達の家をのぞき込む赤毛の少年の姿があった。ツナはその姿に遠い未来の彼の姿を重ねて思わず笑う。だが、すぐさま柔らかい笑みに顔を変えて出迎えることにする。
「あの。家に何か用ですか?」
「わぁ!」
「あ、あはは・・・。驚かせちゃいました? えっと、ここの家の綱吉と言いますが。何かご用でしょうか?」
(誰だ!? あんな丁寧なやつオレ知らねーぞ!?)
とはリボーンの談である。
「あ・・・あの。リボーンさんを・・・」
「リボーンに何か用?」
「・・・・・・。あ、家にこの子が突っ込んできて」
「はぁ」
「ここの住所が書かれた紙を持ってて」
「ふんふん」(沢田りぼ~ん? ・・・アンニャロォ)
「それで・・・この箱を返しに・・・」
「・・・・・・お詫びの品って書いてあるじゃないですか。素直に受け取っておいてください。ご家族の方にもそう伝えておいていただけるとありがたいです」
「で、でも」
「うんそれでもうこの家庭には関わらない方が良いですよ。最悪な結末しか見えないですから」
「・・・・・・ぁ」
「ロメオォオォオォオォオ!!!」
「ほら、もう逃げた方が良いよ」
冷静にいいながら手につけた小手でビアンキが撃つノーコン銃弾を弾いていくツナ。それから立て続けに怒るトラブルを解決したと思ったらいつの間にか正一はいなくなっていた。
「今回も何とかなったな」
「それよりリボーン?」
「ん? なんだ?」
「リボーンはいつの間に俺の家族になったの?」
「・・・ん?」
「沢田りぼ~んなんて、お前はただの家庭教師のはずだよな? 何で俺の姓勝手に名乗ってんの。いつの間に家族になった気でいるのさ。良くて居候だろ? な、リボーン?」
「あ、いや。その、だな」
ツナの天使のような悪魔の笑みにタジタジになるリボーン。そして、自身が豪語するネッチョリよりも恐ろしい罰を受けることになった。
リボーンは語る。
「ツナは本気で怒らせちゃいけねぇ!」
と。
そして、ツナに対してのおふざけは軽めにしておこうと心に誓ったリボーンだった。
優しく対応したツナでした。
友好度を上げておく。