幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
ツナは二本の刀をチンチンと鳴らしながら前に出る。
「さぁ、カモーン」
「なんなんだぁ貴様はぁ? なぜこいつのカタを持つ」
「誰のカタも持たねーよ? 俺は面白い方に流れるだけだ」
子どものチャンバラのような斬る気が全くない剣術を繰り出すツナ。
「うおーーーー~~」
「ゔお゙ぉい! 幼稚すぎるぞぉ!!」
「その幼稚な剣術に対抗出来てないのはどこの誰かな?」
ツナはそう言うと剣をその辺の地面に捨てる。
「手が疲れてきた。やっぱこっちの方がやりやすい」
そう言ってツナが出した手には27と書かれた手袋がはめられている。そして自力で死ぬ気に変わった。
(・・・Xグローブ。Vr.
ツナのグローブは骸の時と違ってエンブレムがXから宝石に変わっていた。
「ゔお゙ぉい。なんてこった・・・。死ぬ気の炎・・・、まさかお前。噂に聞いた日本の・・・。そうか・・・・・・、お前と接触するために・・・・・・。ますます貴様等、何を企んでんだぁ!? 死んでも吐いてもらうぞぉ。オラァ!!!」
「死んだら吐けねぇだろ、馬鹿か!!」
ツナのストレートの拳でロン毛は遠くに飛んでいく。
「馬鹿だな。アイツは馬鹿だ」
「沢田殿。すみません、拙者はバジルと言います。親方様に頼まれて沢田殿にある物を届けに来たんです」
「は? 俺に・・・? 何を?」
「これです」
「指・・・輪・・・?」(
「何かはリボーンさんが知っています」
「リボンヌが?」
「これを持って逃げてください!」
「えー? 逃げる必要ないじゃん」
「ゔお゙ぉい。テメェ、このまま、逃がすと思ってんのかぁ!!?」
「復活、早!」
「
その声がした方をツナ達が見ると、ロマーリオさん達を連れたディーノが立っていた。
「!?」
「ディーノさん!」
「! 跳ね馬だと!?」
「その趣味の悪い遊びをやめねーって言うんなら。俺が相手になるぜ」
(日本のこのガキ、跳ね馬とのコネを持ってやがるのか・・・。こいつを相手するとなれば一筋縄じゃ行かねーな)「ゔお゙ぉい、跳ね馬ぁ。ここでお前をこいつらもろともぶっ殺すのも悪くねぇ。だが、同盟ファミリーとやり合ったとなると、上がうるせぇからなぁ。今日のところは大人しく・・・、帰るわきゃねぇぞぉ!!」
ツナは腕を掴まれスクアーロに持ち上げられる。
「いったいなー・・・」
「ゔお゙ぉい!! てめェ等、何しようとしてんだぁ!?」
「んな事、知らねーよ。ただ、一つ言える事があるぜ」
「あ゙ぁ?」
「お前の負けが確定したって事がね」
スクアーロが消えた。周りの人間はそうとしか見えなかった。もしこの場で誰かがビデオを撮っていたら、何が起こったか分かっただろう。
ツナは片手と両足をフルに使って、居合い払い“奈惰嶺”を繰り出していた。
「・・・なーんだ。足でも払える程度か」
「ツナ! 大丈夫か?」
「ディーノさん。俺は大丈夫です。指輪はとられちゃいましたけど」
盗られた、というのはウソだ。払った時にロン毛の服の内ポケットに突っ込んでおいたツナだった。
「そうか。とりあえず廃業になった病院がある。そこでバジルの治療をしながら話を進めよう」
「はいはい。まーた面倒事か・・・」
「その割には顔が笑ってるぞ」
「楽しいからね。一方的な戦いほどつまらないものはないから」
「大丈夫か、ツナ!」
「いったい何なんすか? 奴は?」
「あ、二人とも」
「お前等の戦闘レベルじゃ足手まといになるだけだ。とっとと帰って良いぞ」
「「!」」
「まぁ、一撃でやられちゃったしねぇ・・・」
「「!?」」
「行くぞ」
リボーンに引っ張られて二人から離されるツナ。
「お前がトドメさしてどーする」
「リボーンだって分かってるでしょ? あれだけ一方的にコテンパンにされて、なおかつ俺に足手まとい呼ばわりされたんだよ? それこそ“死ぬ気”で強くなってくれるんじゃない?」
「お前、性格悪くなってきたな」
「誰かさんのおかげでね」
「・・・・・・」
―――病院。
「バジルはどーだ? ロマーリオ」
「命に別状はねェ。傷は浅いぜ、ボス。よく鍛えられてるみてーだ」
「で・・・。一体全体何が起こってるんですか? 厄介事なのは確かなんでしょうけど・・・」
「リングが動き出したんだ」
「リング? 貞子が何かしてくるの?」
「映画の話じゃねぇ。お前が奪われたヤツだ」
「?」
「正式名をハーフボンゴレリンクというんだ。本当は三年後までしかるべき場所で保管されるはずだったボンゴレの家宝だ」
「ハーフ? 二つ併せて一つのリングって事?」
「そうだぞ。長いリングの歴史上、この指輪のためにどれだけの血が流れたか分かんねーって言う、いわく付きの代物だ。値はつけられねーぞ」
「何それ、恐っ。なくてよかった」
胸をなで下ろすツナだったが、ディーノが申し訳なさそうに声をかけてくる。
「それがなあ・・・、ツナ・・・」
「まさか・・・」
「ここにあるんだ」
「・・・・・・囮? 誰だよ。そんなサイテーなことさせたヤツ」
「あー・・・。親方様ってヤツだ」
「親方様ぁ? ディーノさん。それ誰? 一発殴らないと気が済まない」
「そ、それは教えられないなぁ」
目をそらすディーノにツナはため息をつく。
とりあえず、と箱を開けたツナは眼を開く。
「あれ? 真ん中の青いリングだけ・・・?」
「他のはお前の
「え、えぇ・・・?」
ツナは顎に手を当てて何かを考えるようなそぶりをした後、
「リボーンがファミリーって言ってたのは・・・。獄寺君、山本、了平さん、雲雀さん・・・ランボとか?」
「あと一人、足りねーな」
「誰だろう・・・。無理矢理にでも吐かせようか」
「誰から?」
「親方様とやらだよ。目星はついた」
「ちなみに誰だと?」
「父さん」
「! ・・・・・・外れてたらとばっちりだぞ」
「小学校に上がる前のおぼろげな記憶の中に、女の子と出会ったパーティがある。その時ザンザス・・・だったっけ・・・っていう人に会って。その人がボンゴレって言ってた気がするんだよ」
「へ、へぇ・・・」
「なーんでうちの父さんがボンゴレと関係があるのかなぁ・・・って今思った。全部アイツのせいな気がしてきた。お礼も込めて踏んづけてやろう」
「ツナ・・・手加減はしてやれよ・・・?」
「いやいや・・・。止めろよ、リボーン」
「嫌だぞ。俺だって自分の身が一番カワイイからな」
世界最強の殺し屋にそんな事を言わせるなんて自分の弟弟子はどれだけなんだ。と、ディーノは尊敬と恐怖を同時に抱いた。
後書きって何書けば良いんでしょうか。