幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
ツナの毎日は過酷だった。
現在小学三年生のツナは、ほとんど毎週のようにイタリアへ行っていた。その理由は一つ。強くなれそうだから、である。少しボロボロの服を着て、髪の毛をボサボサにしておけば、ストリートチルドレンと思われるのだから、相当治安が悪い街に行っているのだろう。
なぜ、そんな毎週のようにいけるのかというと、とある時、三分の時間制限付きで会えた貴音が渡してきたリングのおかげだった。
その名は『夜のリング』
なんでも夜の炎という特殊な炎を灯す事ができ、遠くへの移動も楽となる。これが毎週旅行の方法である。
治安が悪い国では、大してパスポートの有無など気にも止められなかったりする。特に子ども一人だと。
それとなく、小学校に上がるまで身体能力の向上を目指し、スポーツテストではっちゃけ、紆余曲折を経て。現在にいたっている。
(流石に、反復横とびで影分身はマズッたかなぁ。先生の疲れ、で何とかなったけど。ちょっと調子のり過ぎたよな。あの時は)
ツナはイタリアの路地裏を歩いていた。かなりのストリートチルドレンがいるが、ツナ自身もお金は持っていないので、別に気にする事はない。
そう、本来なら。
少し向こうの集団に、何か選別をするような男達がいた。
奴隷にでもするつもりだろうか、とツナは思ったが関係ないと思い。通り過ぎようとしたところで、
「いきが良いのがいるじゃねーか」
「オヤスミ」
流暢なイタリア語でそう言われた。このヤロ、と思ったが時すでに遅し、スタンガンとクロロホルムのダブルコンボで、身体は完全に動かなくなった。
――――――
―――
目が覚めると、そこは何かの実験施設のようだった。ツナの前にも眼鏡をかけた少年や、やんちゃそうな少年もいた。が、皆何かに脅え、必死に耐えているように見える。
(なるほど。マフィアか何かの実験室か。見るところによると、人体に対する特殊な兵器の開発。といったところだな)
すると、ツナの前で一人の少年が右目に眼帯をして戻ってきた。何か手術でもしたのだろうか。だが、どこか悲しそうな目をしていた。
(当たり前。か・・・・・・)「・・・・・・さて、どうする・・・・・・」
「オラ、そこのガキ。ボサボサ頭のオマエだよ。コイッ」
「・・・・・・」(俺か)
ツナは渋々研究者についていった。どうやらファミリーの子供では少なくなったから、実験に使えそうな子供をストリートチルドレンから選別してきていたようだ。彼は呆れたような溜息が出る。
「さて、お前はこれだ」
そう言って取り出されたのは大型の拳銃。見えているのだろう。カーテンの向こうから息をのむ声が聞こえる。ちょっと意地悪をしてやろう。と思ったツナはとりあえず身構えた。
「さて、どうだ」
ズガン! と、ツナの額に銃が撃ち込まれる。彼はそのまま宙を舞うと、地面に激突した。
「・・・・・・ふむ。駄目か」
「さて次は・・・・・・」
「終わったと決めつけるな」
たっぷり三〇秒待ってからツナは体を起こした、その頭部に炎を灯して。
「おぉ!? ・・・・・・待て、その炎は・・・・・・!」
「行くぞ」
ツナは遠慮はしなかった。最初から研究者達を異形の怪物としてみた彼は、何の抵抗もなく拳を放っていた。暫くして彼が目を開けると、彼は死体後の海の中にいた。
「掃除終了っと。あ? 何だテメーら」
ツナは死体の海の中からこういった。
「見てんじゃねーよ。何なら俺の
ツナはそう言うと、その場を後にしようとしたが、ゾロゾロと少年少女達がついてくる。
「んだよおめーら」
「ついていきますマスター」
「・・・・・・マジ?」
ツナに生まれて初めてのファミリー候補ができた。
彼は、とりあえず彼等を住まわせる所が必要だと思い。研究所の屋敷ごと壊滅させ、新しい組織を作る事にした。
「お前ら、なんか提案あるか?」
「ツナ組」
「ツナヨシファミリー」
「ツナヨシ会」
「・・・・・・あのさ。何で俺の名前入れる訳?」
「「「「だって、ボスだから」」」」
「マフィア基準で考えんな! もっとこう、マシな名前はないのかよ!? 例えばこう秘密結社“影組”とかさ」
「それで行きましょう」
「賛成だびょん」
「さすが綱吉様」
「・・・・・・おまん。わいはちょっとおんしらの将来が心配ぜよ」
暫くして、ツナは屋敷の中を歩き回ってある物を探す。
「何してるんですか、綱吉様」
「ああ。千種か。リボルバーとオートマティックを探してる。まだ俺は影を使えないからね」
「何を言っているのですマスター。あなたはもう。影組のボスなんですよ?」
「そーゆー意味じゃねェよ骸。影を操れてないって言ってんの」
「綱吉様。あそこの部屋が確か武器保管庫だったはずです」
「マジで? よっしゃ」
早速部屋に飛び込むツナ。どうやらトラップが仕掛けられていたらしく。爆風で廊下に戻ってきた。
「マスター!」
「綱吉様! 大丈夫ですか」
「うんうん。大丈夫大丈夫。さて、探索探索」
武器庫をあさるツナ。その屋敷には危険が迫っていた。
深くは突っ込まないでほしいです。