幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
ツナが意気揚々と武器庫をあさり、目的のものを見つけてはほくほくしていたころ、マフィアの間でのウワサはあっという間に広まった。
・エストラーネオファミリーが壊滅したこと。
・そこの子供たちが今は屋敷を我がものにしているということ。
それでどうやら刺客が来たようだ。こっそりとしているんだろうが、ツナの神の眼はごまかせない。
「正門四人。他は誰もいない・・・・・・」
「マスター、どうします」
「綱吉様一人ではやはり」
周りの子たちもうんうんと頷いているが、こんなチャンスはめったにない。
「安心しろ。必ず帰ってくっからよ」
ツナはそういうと、両手の炎の推進力で一気に庭を飛び越えた。
「おじさん達ってもしかして僕らの平穏を壊しに来た人?」
「・・・・・・ガキ一人か」
「他にまだいるかも知れねぇ!」
「答えろよ。クソ野郎が!」
ツナは迷いなくリボルバーの引き金を、六回引いた。それも、高速で。だから銃声は一発だった。だけど撃たれた弾は六発だった。撃たれた場所も六か所だった。
死んではいないが行動不能になったのが一人、他のが銃を撃ってくるが、ツナはひょいひょいとかわす。
(なんか・・・・・・、良い技ないかな~)
その時、両手から出していた炎が一瞬にして、冷気に変わる。
「ん?」(冷気・・・・・・凍らせられる?)
何を思ったのか残りの三人の真ん中に立ってチカラを込めると、そこら中の空気と共に、男達が固まった。
文字通り氷付けになった男達を見下ろして、ツナは思う。
「この技、強い(確信)」
「マスター。素晴らしいです! まさか、炎だけでなくそのような技まで使えようとは」
「たった今使えるようになったんだけどね」
ツナは凍らせた男達の包む氷に触れてみる。それはもちろん冷たく、それ自身も冷気を放っているのだが、どうも溶けている様子がない。
「ちょっと砕いてみてくれる?」
「分かりました!」
影組のみんながそれぞれの技で壊そうとするが、どうも壊れる様子もない。
「・・・・・・これ、か?」
片手に灯した炎を近づけると、表面が溶けていく。
「おとと。この氷、この炎じゃないと溶けないのか」
「なるほど。封印などに役立ちますね!」
骸の素直な感想になるほど、と思いつつもツナはそろそろ帰らないとなーなんて考えていた。
数時間後、ツナは一通りのものを持ってみんなを集めていた。
「えーまあ騙してたわけじゃないんだけど。俺故郷が外国にあるんだよね」
「!?」
ガタッ。と大広間の床が変な音を立てる。なんか骸が影組のリーダーポジションに収まっているが、それでみんないいんだろうか、とか思ったりもする。
「俺さ、日本人なんだよ。今日はたまたま遊びに来てた所を連れ去られた感じかな」
「で、では綱吉様は帰ってしまうのですか?」
「どうだろうな。ここのところ週一でイタリアに来てるからな。また来た時によるかもしれねェな」
「マスター!?」
「お前らも、日本語勉強してみろよ。中学までに頑張ってみろ。また、連絡だけはしてやるよ」
ツナはそう言って、夜の炎のゲートを通って日本へと帰って行った。
影組爆誕!