幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
正装に着替えたツナ達は、並盛神社にて白蘭達を待っていた。
そこに現われたのは黒い雲と、巨大な白蘭の顔だった。
『やぁ諸君』
瞬間。轟音が響いた。見ると剛炎がツナの手から放たれていた。
「X BURNER・・・!」
(早い!)
「あまりにも気持ち悪かったから撃っちゃった・・・」
『ハハッ。元気そうじゃん綱吉クン』
「あ、ごめんね。いきなり撃って・・・」
『うん、別にいいよー。それにしても君のX BURNERだっけ? すごいね。一人で百万FVを超えてるよ』
「「「「!?」」」」
白蘭の顔の前に現われたモニターには1000000FVと表示されていた。
「何で計測してる・・・? 分かった。それが超炎リング転送システムだな?」
『正解。五百万FV。それが君達をチョイスの舞台へ転送するために必要な炎圧さ。ちなみに綱吉クンのおかげで後四百万FVだよ』
「もう四回X BURNERを撃てばいいってこと?」
『そうじゃない。まだ全員そろってないだろ? 待ってあげるから全員で来なよ』
「それじゃあ・・・行こうか」
『? いいのかい?』
「いいさ」
ツナは匣を構える。それぞれ全員が同様に匣を手に持つ。
と、そこで両サイドの林から匣兵器が飛び出してきた。
「早くしなよ綱吉」
「待たせたな」
「うっし。ボンゴレ匣!」
「「「「開匣!!!」」」」
出た結果は一千万FVオーバー。そしてそれを起こしたのは、若き十代目ボンゴレファミリーだ。
「てめーらおせーぞ」
「わりわりー」
「別に、綱吉は気にしてなさそうだけど」
「チッ」
「まぁ、来てくれると信じてたからね」
『じゃあ早速チョイスを始めよう。まずはフィールドの“チョイス”から、君達にチョイス権をあげるよ』
天から大量のトランプが振ってくる。まるでマジシャンの曲芸のように、目の前をグルグル回るトランプの一枚をツナは引いた。
「これでいいのか?」
『お。フィールドのカードは、雷。じゃあ行こう』
その場が光で満ち転送装置が起動する。移動した先は超高層ビル群のど真ん中だった。
「やっ。ようこそチョイス会場へ」
「やぁ白蘭」
「何度も会っているような気がするけど、僕と会うのは初めましてかい? 綱吉君」
「いや、別に。
「何か質問はあるかい?」
「・・・・・・無いみたいだ」
「じゃあ次のチョイスを始めよう」
そう言って白蘭が取り出したのは死ぬ気の炎が灯ったジャイロルーレット。
「まるでカジノの機械だな」
「アハハ。チョイスってのはそういうものさ。博打と一緒。さぁ、回そう」
「「チョイス」」
二人で回して出た人数はこうだ。
ボンゴレ ミルフィオーレ
大空 1 0
晴 0 1(炎)
霧 0 2
雲 0 1
雨 1 0
雷 0 0
嵐 1 0
無 3(炎) 0
「これで決まったからね。バトル参加者♪」
「これはいい引きが出たって事か」
「そうさ。まぁリング保持者は少ないみたいだけどね」
「大丈夫だ」
「さーて。それじゃあお互いの参加
「白蘭サン・・・。リングを持たない僕は・・・、無属性でいいですよね!」
「・・・」
「・・・」
「んん。ま、特別にいいかな」
「だったら綱吉君。僕らのメンバーは決まりだよ」
「そう?」
「ボンゴレの参加戦士は―――、
大空に綱吉君。嵐は獄寺君。雨は山本君。無属性は僕と、スパナが適任だ」
「あと一人は?」
「綱吉君に頼まれた秘密兵器を使おうと思う」
「お、出来上がってますか!」
「いまいち仕組みも分かってないけど、頼まれた回路とプログラムは組んで置いたぞ、ボンゴレ」
「さっすがスパナ!」
まだ話は続いているというのに、ツナとスパナは基地ユニットの中から何かを引きずり出してきていた。
「さーて、いよいよ一番大事な勝敗のルールだけど。数あるチョイスのルールの中から、最もシンプル勝つ手っ取り早い―――ターゲットルールで行くよ」
「あー。それでルーレットボードに炎がついてるのか」
「流石綱吉君。読みが早いね。その通り、大将はもう決まってる。ミルフィオーレは晴! ボンゴレは無属性に!」
もう話を聞いていないツナはスパナと意気揚々に引きずって出してきた箱を開いていた。
「バトルが終わるのは“
「それで? このチョイスでかけるものは?」
「もちろん。全てのマーレリングに、全てのボンゴレリング、そして全てのアルコバレーノのおしゃぶり・・・。すなわち新世界を創造する礎となる、僕が今一番欲しいもの7³だよ♪」
「俺勝っても要らないんだけど」
「その場合所有権を放棄すりゃ良い」
「なるほど! じゃあついでにお姫様を貰っていこう」
そして更に細かいルール説明が行われている中、
「おはようございます
「ん。おはよう。悪いけど今回のバトルに参加してもらえる?」
「もちろんです」
「天使・・・?!」
「アハハ。何それ綱吉君。面白いものを造って貰ったんだね」
「ああ。戦略用エンジェロイド、typeα“イカロス”それがこの子の名前だ」
「よろしく・・・」
「ではメンバーもそろいましたので三分後に開始します。用意してください」
ボンゴレベースにて、ツナ達は用意をすませていた。
「あの、十代目。つかぬ事をお聞きしますが、その・・・イカロスというアンドロイドは役に立つんですか?」
「もちろん」
『三分たちました。・・・・・・それでは、チョイスバトルスタート!!』
「・・・じゃあやっとく?」
「え!」
「ボンゴレファイッ!!」
「「「「おおっ!!」」」」
円陣を組んだボンゴレ組は気合いを入れて戦いを始める。
「やっぱ気合い入るな」
「久々に凹むぜ」
「これは日本独特ではないよな」
「え?」
「ところで作戦だが・・・」
「簡単だよ」
「え?」
「全員各自その場の判断に任せる! 総員、適当にやっていこう!!」
ツナが言い放った一言に獄寺は目を輝かせ、山本は笑顔になり、観覧席の大人は呆れていた。
「さすがっス十代目!」
「無茶苦茶だけど良い指示のなのな!」
「わかった。最大限サポートするよ」
「あ、でも一応。攻守分けとこう。俺と武で攻めて、隼人はイカロスとここ守ってて」
「り、了解っす!」
「分かった」
「良いかいイカロス。ここにいるメンバー以外がこのベースに近づいたら遠慮しなくて良いからね?」
「了解」