幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
持田先輩を倒してから、ツナに対するみんなの態度は変わっていた。不気味がる奴もいるが、ダメツナと誰も呼ばなくなり、一目置かれるようになっていた。
(リボーンもいないし、いいねぇ)
「沢田~」
「お、おはよう」
「あのさっお前に頼みがあるんだ!」
「え? 俺に頼み?」
「実は今日の球技大会のバレ―なんだけどレギュラーが欠けちゃって、お前に出てほしいんだ!」
「俺が?」
「持田先輩を倒した時のおまえ、まじかっこよかったよ! その力を貸してくれ!」
「いやいや。オレ以外にも適応者はいるって」
「なあ頼むよ頼む! どーしても勝ちたいんだ」
「オレ球技苦手だから。あの時見たいにうまくはいかないからやめとく」
「頼むって」
「言っておくけど、球技は下手くそだからな!? それでいいならやってやるよ」
「マジ!? 先輩を倒したヒーローが加入してくれれば恐いものなしだぜ!」
「ヒーローねぇ」
「ツナ、始まるぞ」
「はいはい」
そして、結果的にツナのチームは勝った。ツナは確かに最初の二、三球はとれずに落としていたり、あらぬ方に飛ばしていた。
が。
「ツナ~大丈夫かよ」
「ああ。今のでコツは掴んだ」
そのセリフの後は、動きが決定的に違った。サーブ・レシーブ・スマッシュ。全てがプロ並みに上手くなっていたのだった。
そう、つまり結果的に勝ったのだった。
「ツナすげぇよ! 何で最初から本気出さなかったんだよ」
「出してたよ。相手の動きをみて、撃ち方とかルールとか考えてた。だから下手だった」
ツナはそう言うと、体育館を静かに去っていく。
次の日。ツナのクラスに転入生がやってきた。
「イタリアに留学していた、転入生の獄寺隼人君だ」
(イタリアっていうと、ボンゴレや骸達がいる所か)
「ちょ・・・かっこよくない~?」
「帰国子女よ」
(どう見ても不良ですけどね!)
その後、眼があったその少年は、ツナの席を蹴ってから自分の席に座った。
(あんだァ? コイツ・・・・・・。一番弱そうな奴からシメとこうって算段か。ああそうですか!)
休み時間。
「んだよあの転入生は」(こうなったら骸達もここに入れてやろうか。千種はともかく、犬と骸は飛んで喜びそうだよな。あ、でもヒバリさんがいるのかー)
考え事をしていたツナは、誰かにぶつかった。
「おー、いて。骨折しちまったかも」
(三年の不良か・・・)「骨弱いんだな。カルシウムとった方がいいんじゃねーの?」
「あ? 何だテメー。お前がぶつかったせいで骨が折れたんだよ! 治療代はらえ!」
「だから言ってんだよ。人とぶつかったぐらいで折れるような骨の持ち主なら病院での治療をお勧めするぜ? その前にホントに折ってやるよ」
ツナはそのまま相手の左腕と左肩を持つと、ゴキッ! とそのまま肩の骨を外す。
「ぎゃぁぁぁ! 本当に折りやがった!!」
(外しただけだっての。調子のった奴は適度に懲らしめないとな)
ツナはその場をそそくさと離れると、校舎裏に隠れる。
「あっはっは! 脱臼だっつうのに骨折とか! 保険の勉強やりなおせよwww」
「おい」
「あ、転入生」
「お前みたいなカスを一〇代目にしちまったらボンゴレファミリーも終わりだな」
「だよね~」
「俺はお前を認めねぇ。一〇代目にふさわしいのはこのオレだ!!」
「うんうん。君がどうしてボンゴレの事を知っているかなんて、この際どうでもいいから一つだけ訂正させて。俺、ボンゴレ継ぐつもりないからね!?」
「球技大会から観察していたが、貴様のような軟弱な奴をこれ以上見ていても時間の無駄だ」
「ん。だから?」
「目障りだ。ここで果てろ」
「わお。爆弾」
ツナに絡んできた少年(確か獄寺)は、ダイナマイトを二本取り出すと、咥えた煙草で導火線に火をつける。
「あばよ」
「よっと」
捨てるように投げられたそれを、ツナは両手で受け止め凍らせた。
「危ないなぁ」
「!」
ツナは夜の炎を使って、凍らせたダイナマイトをどこかへワープさせると立ち上がる。
「くっ。果てろ!」
さらに二本放られたそれは、導火線が銃弾によって切られた事で事なきを得る。
「・・・・・・」
「ち」
「ちゃおっス」
「! リボーン。オマエ、帰って来たのか」
「ツナ、どうやったかしらねーが。オマエが生きてるんでな。再教育しに来てやったぞ」
「いらないよ! ってかコイツ誰。なんでマフィアの事知ってんの」
「ああ。俺が連れてきたファミリーの一員だ」
「は? 誰の?」
「お前のだぞ、ツナ」
「・・・・・・ならないっつてんだろ。リボーンそれに家庭教師はもういらない。俺はダメツナじゃないからな」
「何を言ってんだダメツナ」
「ダメツナは一度死んで生き返った。神になったのさ」
「ふざけた事言ってねーで戦え」
「・・・・・・アイツ後でシメよう・・・・・・」
「沢田を殺れば俺が一〇代目内定だというのは本当だろうな」
「ああ、本当だぞ。んじゃ、殺し再開な」
「・・・よし殺そう・・・」
ツナは仕方ないと言った具合でゆるく構える。
「果てろ」
獄寺はそう言うと、大量に煙草を咥えてさらに大量のダイナマイトに火をつける。ツナは不思議そうに呆れたように。
「どこから出したんだよ」
「獄寺隼人は体のいたる所にダイナマイトを隠し持った人間爆撃機だって話だぞ。またの名をスモーキン・ボム隼人」
「へぇ、体に火を着けたら面白くなりそうじゃん」
ツナはそう言うと、右手に大きな炎を灯して、それを振りまいた。
「なっ。果てろ!!」
「果ててたまるか。よっと」
ツナの炎をかわした獄寺は、手に持ったダイナマイトを投げてきた。それをツナは左手の冷気で全てこおらせる。
「無駄だ」
「なっ! 2倍ボム!」
「無駄だだと言ってるだろ?」
「3倍ボム」
そう言って取り出されたのは両手いっぱいのダイナマイト。やはり量が多かったのか、ポロポロと落ちていった。
(ジ・エンド・オブ・俺・・・)
「よっと」
地面が一瞬でこおり、そして溶けた。その氷は全てのダイナマイトの火を消していた。
「なぁ、リボーン。もう終わりで良い?」
(今のは死ぬ気の炎・・・。無意識のうちに使えているのか?)
「リボーンっ!!」
「!? つ、ツナ。悪い。なんだ?」
「もう終わって良い? アイツももう戦意喪失してるみたいだし」
「・・・・・・ああ。良いんじゃねーか?」(コイツ・・・初めて会ったときとはまるで違うな・・・まさか、本当に一度死んで生き返ったのか?)
「・・・一〇代目!! あなたについていきます!! なんなりと申しつけてください!!」
「はあ!?」
「・・・負けた奴が勝った奴の下につくのがファミリーの掟だ」
「ええ?」
「オレは最初から一〇代目ボスになろうなんて大それた事考えていません。ただ一〇代目が俺と同い年の日本人としって、どーしても実力を試してみたかったんです・・・・・・」
「はぁ」
「でもあなたは俺の想像を超えていた! 敵である俺も助けてくれたあなたに、オレの命預けます!」
「い、いや、そう言うのはできればやめてほしいな~なんて」
「そーはいきません!」
「死ぬよ? 確実に死ぬよ? 地獄道からの修羅道で殺されるよ?」
「何言ってんですか? オレは大丈夫ですよ」
「・・・・・・じゃあ俺は、知らないからね」
ツナ、初めて? のファミリーゲット。
骸達はファミリーに入るのでしょうか・・・?