幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
ツナの授業で今日は理科のテストが帰って来ていた。
「川田」
「はい」
「栗原」
「はい」
「近藤」
「はい」
「沢田」
「はい?」
「ち」
ツナがテストを受け取ろうとしたとき、そのテストは取れなかった。
「? あの?」
「あくまで仮定の話だが・・・・・・、クラスで唯一、二十点台をとっていた生徒がいたとしよう」
「はぁ」
「その生徒が突然点を上げてきた。これはカンニングの線も疑われる」
(・・・実力ですけど?)
「エリートコースを歩んできた私が推測するに、そういう奴は学歴社会において足を引っ張るお荷物にしかならない」
(・・・いや、してないし)
「次からするなよ」
ペラリ、とクラスのみんなに見えるように見せられた点数結果は案の定、百点。
「見えた!」
「わ。百点!?」
「ダメツナお前何した!?」
「次、鈴木―っ」
席に戻ったツナはそのままテストをカバンにしまうと、そのまま窓の外を眺めていた。
(っていうか根津の野郎・・・。あくまで仮定、仮定と念を押すのはそいつのことは言っていないと言い訳するためだろ・・・腹立つなぁ・・・・・・。何か締め上げる方法はないかしらん?)
そんな事をツナが考えていると、教室のドアが開き獄寺隼人が入ってくる。
「コラ! 遅刻だぞ!! 今ごろ登校してくるとはどういうつもりだ!!」
「ああ!?」
「う・・・っ」
「やっぱこえーよ。あいつ・・・」
「先輩達をしめ返したって話だぜ」
(ビビってるけど、あれじゃ足りないんだよなー)
ツナはそのまま窓の外を眺めるつもりだったが、獄寺はズイズイツナのほうに近づいてきて、
「おはよーございます十代目!!」
と、お辞儀をした。
「なっ」
「どーなってんだ!?」
「いつの間に友達に?」
「いや・・・きっとツナが獄寺の舎弟になったんだよ」
「・・・・・・」
来るところまで来たなーと思ったツナはとりあえず思った事を言うことにする。
「・・・おはようございます? この時間に登校してか?」
「じ、十代目?」
「せめて時間通り登校しろよ。会議などに遅刻するようなファミリーはいらねーぞ」
「・・・っ!」
獄寺はツナのその雰囲気に何か感じたのか、少し黙る。
「あくまで仮定の話だが、平気で遅刻してくる生徒がいるとしよう。そいつは間違いなく落ちこぼれのクズとつるんでいる。なぜなら類は友を呼ぶからな」
「おっさん。よく覚えとけ」
根津のその言葉に獄寺はズイズイと教卓に近づいて、根津の襟をつかみ上げた。
「十代目沢田さんへの侮辱は許さねぇ!!!」
「!」
「!」
「・・・・・・」
「あくまで、仮定の話だと言ったはず・・・だ・・・・・・・・・っ。ガハァ」
「仮定。です・・・か」
ツナはそう言った。その言葉にクラスの視線が全部ツナに向く。
「目の前にその仮定を体現する人物がいる場合、それは仮定ではないと思いますが? 根津先生。あなたは“仮定の話”という事によって、言い逃れの、言い訳の口実を作っているだけです。それがあなたが“エリートコース”で学んだことですか? だったら俺は平凡でいい何だったら底辺でもいいですよ。目の前のことから逃げながら生きることを教える道より、壁に当たったら乗り越える方法を教えてくれる平凡な道がいい」
*
「貴様等退学だ―――っ」
「落ち着きたまえ。根津君」
「これが落ち着いていられるか! 私に暴力をふるったのですぞ!!」
ツナ達は先ほどのことで校長室にいた。
「連帯責任で沢田ともども即刻退学にすべきだ!!」
(・・・なんで俺まで・・・)
「しかしですな。いきなり退学に決定するのは早計すぎるかと・・・」
「!! では猶予をあたえればいいのですな」
「は?」
「たしか校長。十五年前グラウンドに埋めたまま見つからないタイムカプセルの発掘を業者に委託する予定だとか」
「あ・・・ああ。それが何かね・・・?」
「それをこいつらにやらせましょう。今日中に十五年前のタイムカプセルを掘り出せば今回の件は水に流してやる・・・。だができなければ、即 退学だ!!!」
「そんな無茶苦茶な・・・」
ツナは廊下を歩きながら考えていた。
(まぁ別に退学でも構わないけどさ。あ、でも京子ちゃんに会えなくなるのか・・・。そもそもリボーンが許すはずないしなー)
「······探すか」
ツナはため息をつくと、神々の義眼を開き辺りを見回す。
(あれは···違う。あれも···違う。······あ、れは。あれなら、あいつを追い詰められる!)
何かを発見したツナは、廊下を全速力で走り出した。
グランドまで飛びだしたツナは
「・・・・・・よしっ。これなら・・・。あとは騒ぎを起こして・・・」
ツナはそう言うと、地脈に死ぬ気の炎を撃ち込んだ。
「・・・ん? これでいけるよな?」
ツナはそう疑問に思ったが、何の問題もなかった。
その後すぐに、地脈によってグラウンドが割れ、地下を流れていた地下水が噴き出した。
「うひゃ~。・・・・・・そういえば。これは十五年前のなのかな?」
地下水の雨が降るグラウンドで、ツナはタイムカプセルと思われる入れ物を開ける。
「・・・・・・んん? 根津銅八郎? 四十年前のだな・・・・・・」
ツナはニヤリと笑う。
「良いね」
その時丁度、先生達が駆けつけてくる。
「グラウンドで何をしてるかーっ。即刻退学決定・・・」
「数学二点。国語零点。英語六点。十五年前のカプセルは出てこなかったが、かわりに四十年前のカプセルが出てきたぜ。なーんでエリートコース(笑)のお前のテストが平凡なうちの中学のタイムカプセルに入ってるんだ? なぁ。根津銅八郎」
「そ、それは・・・・・・!」
この後、根津は学歴詐称によって解任となった。
「一件落着だな」
「流石っす十代目!」
「ダメツナはわざとか?」
「ああ。そっちの方が過ごしやすいんだよ? 絡んできた不良から逆カツアゲとかできるし」
「・・・・・・そうか」
ツナは元からこういう性格で、プリーモ達の予想を裏切ってるんじゃないかと思います。