転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
とりあえず鐘が鳴ったので私も席に戻った直後、千冬さんと山田先生が入って来て授業の開始を告げる
「ではテキストの・・・その前にクラス代表を決めなければいけないのだった、自薦他薦は問わんぞ?」
一旦開きかけたテキストを閉じて千冬さんは教室を見渡して言う
この展開は少々面倒かも知れない、原作では一夏が唯一の男子生徒として面白半分でクラス代表へ他薦され、それを不服に思ったセシリアが宣戦布告してくる
原作の一夏の煽り耐性の低さもだが、セシリアの言動は酷い有り様だった、だが原作とは違い一夏は女の子で比較的アキヒロは無口で落ち着いている
余程の事がない限りは大丈夫だろう
不安が有るなら、先程のやり取りで恐らく私はセシリアに目を付けられているだろう
正直、戦う事自体は良いのだが、結果的に私がクラス代表をやる事にならないか不安が残る
そんな事を悩んでいると
「織斑先生、私にやらせて下さい」
一夏がスっと手を挙げ千冬さんを見据えて言う
「・・・良いだろう、他にいないか?このままでは織斑の単独当選になるが?」
そう言い千冬さんは再び教室を見渡して言う
若干目付きが鋭いのは気のせいですか?千冬さん
一夏の自主性は教師として嬉しい、でも姉としては心配なんですね?私には分かります
「・・・織斑先生、私はアキヒロ・フランクランドを推薦します。彼は貴重な男性搭乗者です、彼のIS搭乗データは僅かでも希少価値が高いので、腐らせるのは勿体無いと考えます。また もしも の場合は自衛をして貰う必要が有りますので、彼の為でも有ります」
私は立ち上がり千冬さんを見据えて喋る
確かにアラスカ条約でISの軍事利用は禁止されているが、
斬られる経験とド突かれる経験はしたので、次は撃たれる経験をして貰おう、どうせセシリアが噛み付いてくるだろうしな
そんな訳で千冬さんが頷き座れと言われたので着席すると、セシリアが机を叩き立ち上がり
「こんなの認められませんわ!!こんな・・・こんな屈辱を わたくし に味わえというのですか?イギリス代表候補生たる このセシリア・オルコットに!!」
拳を握り演説をする様にセシリアは言う
こう言うと何だが、様になっているなぁと思う
「何故、入試総合主席の わたくし では無く、何処の馬の骨か分からない猿が推薦されるのですか!?」
アキヒロは猿ってよりは、ゴリラかオランウータンじゃないか?ほらガチムチだし?
とりあえず、誘導は成功したな
あとは上手く試合へ持って行くだけだが、千冬さんの目付きが鋭くなってるから怖い
あと一夏も目付きが千冬さんに似て来てるので私の手に負えなくなる前にどうにか誘導しないといけないな、うん
久方ぶりになってしまい、申し訳ありません
本当にすみません