転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期   作:銭湯妖精 島風

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遭遇

 

 

グシオンの整備が終わった後、キッチリ紅椿の整備をしてやると、紅椿の機嫌が直った

 

ISの意識たる彼女達には各々に個性があり、好き嫌いも存在する

 

確かに彼女達は私達の様に睡眠や食事が必要では無い、だが彼女達は自分で考え搭乗者を理解しようとする

 

故に彼女達に嫌われてしまったらISは動かなくなるだろうし

 

遠くない未来、彼女達は搭乗者無しでも行動出来る様になるかも知れない

 

そうなったら、また世界は騒がしくなるだろうな、うん

 

 

そんな訳で私は仕事を終えたので、整備室を出て廊下を進み角を曲がった瞬間、人とぶつかってしまった

 

幸い身体能力が異常に高いので接触した瞬間に後ろへ退き衝撃を完全に殺す事が出来た

 

まぁぶつかった相手が資料(紙)を見ていた様で、やや前傾姿勢だったのもプラスになった

 

「大丈夫か?」

 

「ご、ごめんなさい」

 

私の問いに水色の髪をしたメガネを掛けた儚気な美少女はオロオロとしながら謝ってくる

 

「見た所、怪我は無さそうで良かった」

 

「は、はい。ぶつかってしまって、ごめんなさい」

 

そう言い更識簪は私へ頭を下げる

 

「私は大丈夫だったのだし、気にしなくても良い」

 

そいうと簪は再び頭を下げて小走りで去って行った

 

「何かの資料の様だったが・・・白式は倉持から買い取っているから打鉄弐式は完成している筈・・・いや待てよ」

 

確かに私は白式を倉持から買い取って完成させた、だが打鉄弐式が未完成だったのは白式が収集した一夏(男)のデータを解析する為だった

 

そして私が請け負った仕事はアキヒロの専用機のみ、要するに倉持は この世界でもやってくれた可能性が高い

 

「・・・全くもって忌々しい連中だ」

 

とはいえ、あくまでも私の推測でしかないので、少し落ち着く事にしよう

 

そんな訳で簪の背中を見送った後、私は再び廊下を進み始め数分、幾つか有る整備室の一室の扉が開いていたので何気なく覗いて見ると、其処には黒いステルス機を模したモノ、黒い車体に黄金に輝く2つのドリルが付いたモノ、白い新幹線の様なモノ、黄金の(タテガミ)を持つメカライオンが整備室に並び、リボンやネクタイの色から判断すると三年生の先輩達が其れ等を弄っていた

 

「こ、これは・・・凄い」

 

あまりの完成度の高さに思わず呟いた言葉がを扉の近くでタブレットPCを操作していた先輩に聞かれた様で、私の方を向き目が合う

 

「こんにちは」

 

「こんにちは、失礼ながら質問させて頂きますが、コレは?」

 

恐る恐る私が尋ねると、メガネを掛けた三つ編みの先輩(布仏 虚)は微笑み

 

「卒業制作です、整備科は1学年で1クラスしか有りませんからクラスメイト総員で卒業制作をするのが整備科の卒業試験、みたいなモノなんですよ」

 

と言われ、私はかなり困惑してしまう

 

何故なら、今年度が始まって まだ3日しか経っていないのだから

 

ざっと見た感じ、素組み等は終わっている様なのだ

 

普段は特に気にしていないが、この世界は私が思っている以上に原作から逸れて行っているのかも知れない

 

 






んー卒業制作を何作ってるか分かる人が居たら凄いです

私の表現力が低すぎて泣ける


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