転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス２期 作：銭湯妖精 島風
オルコットさんとの攻防を繰り広げる事３０分、流石にビットによる全方位からの攻撃に対応しきれずに何度か被弾してしまった
でも、お陰でオルコットさんの癖が分かってきた
まずビットを使用時にはライフルを撃つ事が出来ない、ブルーティアーズの機能的問題ではなくオルコットさんがビットの制御で撃てない様だ、一応はブラフの可能性もあるから気を付けて置こう
次にビット攻撃時は私が１番反応が出来ない死角を中心として、ビットを配置して当てやすくしている
撃ってこないとは言えライフル＋ビット四機の銃口に狙われ続けるのは、なかなかに疲れてしまう
せめて投擲武装が有れば、もう少し攻撃の幅が広がるのだけど、扱った事もない武装を使えるとも考え辛いから諦めよう
「なかなか粘りますわね」
「そうかな？普通じゃない？」
オルコットさんが感心した表情で言ってくるのを軽口で返し、策を練る
一先ずは攻撃が来る方向を減らす事に決め
「それじゃぁ、そろそろ反撃するからね？」
「望む所ですわ！！行きなさい、ブルーティアーズ！！」
私はブルーティアーズからビットが切り離された瞬間にオルコットさんと距離を詰める、そして迎撃で私の死角へ来たビットへ急旋回し両断し、そのまま爆煙を突っ切る
「やりますわね、でも まだ１機ですわ！！」
ビットを１機失って闘志に火が着いたのかビットの制御が鋭くなった
だが、挙動のパターンは覚えたので誘い込み１機ずつ確実に斬り裂き破壊する
「厄介なビットは全部落とした、後は斬り込む！！」
私が加速し突っ込むとオルコットさんがニヤリと笑み
「掛かりましたわね！！ブルーティアーズは全６機ですわ！！」
ブルーティアーズのマルチスラスターと思っていたパーツが稼働し、私へミサイルを放ってくる
直ぐに反転し、振り切ろうとするが しつこく追尾してきて、よけきれずに被弾してしまった
爆煙に包まれ、アンロックユニットであるウイングスラスター、その右側を失ってしまった
機動力低下による不利をどうするか考えていると、目の前にファーストシフト完了の表示が現れ、煌麒麟の形状が少し変わる
「何とか間に合ったかな？さて・・・頑張りますか」
煌麒麟で未だ私を覆う爆煙を斬り払いオルコットさんを見据え切っ先を向けると
「まだ戦えますのね？甘くみても五分と五分ですわね」
「いやいや、私が不利なのは間違い無いよ？」
オルコットさんは驚いた表情で言って来たので再び軽口を返しておき
「私は最高の姉と最高の恋人を持った世界一幸せな人間だよ」
「貴女、何を言っていますの？」
オルコットさんは不思議そうな表情をして再び私へミサイルを放ち、私は再びランダム機動で飛び回り、ギリギリまで引きつけてから斬り裂き爆煙の中で煌麒麟の切り札を使う事にした
刀身が縦に２つに割れ、そのまま三日月の様な型へ可変し、可変した事で現れた柄を左手で握る
そして矢を展開し、番えて弦を限界まで引き絞ると矢へ白銀の光が収束し白式のシールドエネルギーが減少していく
「翔けろ隼、貫け閃光、シュツルムファルケン」
私が矢を放った瞬間、爆煙は立ち消え白銀の一閃がオルコットさんの胴へ突き刺さる
「くっっ遠距離武装が有ったのですね、ですが この程度・・・え？」
オルコットさんが何か言おうとした瞬間、試合終了のブザーが鳴り、私の勝利が告げられる
「何とか勝てた・・・楽しい試合だったよオルコットさん、またやろう？」
「え？えぇ・・・」
あまりに唐突な終わり方に放心しているオルコットさんに声をかけてから私はピットへ戻る
本当、最高の姉と最高の恋人を持ったよ私は
まさか白式で零落白夜が使えるとは思わなかったし、零落白夜を遠距離攻撃へ転用しようと考える人が居るとは思わなかった
あとで箒を愛でる事を心に決め、姉さんには何かご飯でも作る事にしよう、うん
1話伸びてしまい、すみません
実は雪片二型を可変式の武器にしようと前々から考えていました
形が、ストライクザブラッドの煌華麟に似ているのでw
剣と弓を使い、零落白夜を撃ち出すというロマンですw