転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
第三アリーナで行われている1年1組クラス代表決定戦 第2試合セシリア・オルコットvs織斑一夏が行われている様子を少し離れた建物の屋上から見ている黒衣を纏った少年がいた
「・・・少し時間は掛かったが漸くだ、待っていろ織斑一夏・・・さて、ストーカーは犯罪ですよ?更識生徒会長」
黒衣の少年は、ゆっくりと振り向き
「あら、見つかっちゃったわね」
「ご冗談を。隠れるつもりも無かった癖に・・・で?俺に何にか用ですか?
特に表情を変える事も無く彼は、水色の髪の美少女 IS学園生徒会長 更識楯無へ尋ねる
「そんなに邪険にしないでよ、お姉さん泣いちゃうよ?」
「・・・・」
相変わらず掴み所のない楯無は言い、あからさまな泣き真似を目にした彼は無言で表情こそ変えていないが内心は若干呆れている様で、面倒臭そうな眼を彼女へ向ける
「さて、あまり時間を掛けると虚ちゃんが来ちゃうから用件に入るわね?」
「・・・どうぞ」
先程までの猫の様な雰囲気を辞め、生徒会長の雰囲気を纏った楯無は扇を取り出し開くと、そこには本題と書かれている
「まず、ようこそIS学園へ、我々は君を歓迎するわ。次に君にはデータ収集の為に専用機が与えられる予定だったのだけど、発注先はトチって納期が遅れているわ、なので間に合わせだけれど専用機が届くまでは特例でアクアビットから練習機をレンタルしたから、それを使ってね?コレがレンタルの契約書と規則事項、隅から隅まで読んでおいてね?下手にアクアビットと事を構えると最悪IS学園が無くなるわ」
楯無はISの機能の応用でファイルを展開し彼へ渡す
「・・・了解した」
少年はファイルを受け取り頷くと、タイミングを見計らったかの様に楯無の携帯が鳴る
「多分 虚ちゃんからね、それじゃぁまたね 折村くん?」
言うが早いか楯無は彼に背を向けて再び猫の様な雰囲気を纏い
「・・・
彼はフゥと溜息を吐き、足元に有ったボストンバッグにファイルをしまい、第三アリーナに再びへ眼を向ける
「漸く・・・漸くだ、漸く俺は俺になるチャンスが巡ってきた」
確かな意思を その眼に宿らせ彼はアリーナにいる人物を見据える
「俺は お前だ。お前は俺だ・・・お前が居る場所は俺が居るべき場所だ。だから今の内に楽しめよ織斑一夏」
アリーナでの試合が終わり人が引っ込んだのを確認し、彼はボストンバッグを手に持ち屋上を後にする
黒衣の彼は口角を吊り上げ笑む
彼の名は折村マドカ、彼が人類初の男性IS適合者である
お待たせいたしました、色々な意味でw
漸くもう1人を出す事が出来ました