転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
折村マドカに宣戦布告された日から自分の出来る最大限の下準備をして、私はクラス代表戦の日を迎えた
買収や妨害の等の不正対策で当日に組み分けが発表されるのだけど、誰かの意図か はたまた奇跡か私の1回戦の対戦相手は彼だったので余計な心配が減って良かった
そんな訳で私はアリーナへ向かい割り振られたピットで朝から険しい表情をしている箒を諭し少しだけイチャイチャしていると時間になってしまい名残惜しいけど箒から離れ白式を展開してカタパルトで出撃する
出ると既に彼はアクアビットがレンタルしている練習機、モビルジンを纏い鬼気迫るオーラを発して其処に居た
「待たせてしまったかな?」
「大して待ってないさ、だが待ち遠しかったぞ?」
お互いに眼を逸らす事無く対峙し、私は煌麒麟を彼はロングブレードを展開する
「そのセリフは是非とも箒の口から聞きたいなぁ、とりあえず君に勝って箒とデートする口実にさせて貰おうかな?」
「寝言は寝て言え、お前は此処で終わるんだからんな事考える必要は無い」
私は、あまり悪態や悪口を言われても怒ったりしない方なのだけど彼から発せられる言葉には一々腹が立つ
別に嫌悪しているつもりは無いのだけど、どうしてか腹が立って仕方がない
思わず声を荒げそうになるのを何とか我慢して試合に集中する為に深呼吸を繰り返し、開始を待つ
そして試合開始のブザーが鳴り響き、私は一旦距離を取る為に後ろへ飛ぶ
その瞬間、彼が放った袈裟斬りが通り過ぎて行く
「ちっ、突っ込んで来ると思ったんだがな・・・まぁいいか」
そう言い空いている左手にアサルトライフルを展開し私へ撃ってくる
「なんでも思い通りになるとは思わないでね?」
私は緩急付けて銃弾を避ける
とりあえずブラフで無ければ彼は、お世辞にも射撃が上手いとは言えない様で、照準は滅茶苦茶で偏差射撃が出来ていない故に用意に躱す事が出来る
一先ずは冷静に様子見をして、隙が有れば斬る方針で行こう
それから十数分、何回か隙を見つけ斬りつけたが、彼はまだまだ元気な様で私を恨めしそうに睨んで来る
「なにかな その顔は?私が黙って一方的にやられるサンドバッグだと思ってたの?」
そう言うと彼は更に怒ったのか殺気が強くなる
そろそろ終わらせようかと思い煌麒麟を下段に構えた瞬間、警報が鳴り響き、10m程空いていた私と彼の間にナニカが落ちた
咄嗟に距離を開け、ナニカから更に10m程 間合いを取り様子を伺っていると
「逃げて一夏、アレはヤバいよ」
白式が現れ私の左肩に触れ土煙に包まれたナニカを睨みながら言ってくる
「君がヤバいって言うのなら、尚更逃げる訳には行かないね?観客の人達が避難する時間を稼がなきゃだし・・・簡単には逃してくれないかも」
私は土煙の中で一瞬紫がかった発光を見て直感で横に飛ぶと、私の元いた場所に黒い光を放つ球体が現れたのを見た
「・・・一夏、アレには近付いちゃダメ、思考を・・・心を喰われてしまう」
「それって、どう言う事?」
「ぐぅぅ・・・入ってくるなぁあああ」
険しい声色の白式の言葉に聞き返した瞬間、彼の苦悶の声が聞こえ彼を見ると、金色に輝く言い表わし辛いナニカに腕を掴まれ触手の様な物が至る所に巻き付き、彼の身体から薄い緑色をした水晶の様な物が幾つも生えていた
「な、ナニあれ」
「アレは・・・!?一夏避けて!」
あまりに衝撃的な光景で白式の言葉に反応出来ず、紫色をした板の様な物に当たり壁へ叩き付けられてしまい、頭を強打したのか視界が歪み身体が上手く動かせない
「く・・・マズイなぁ・・・」
彼を喰らい尽くされる前に助けなきゃダメなんだけどなぁ
そう考えていると、ピットのハッチが破壊され私の愛しい紅が出て来た
彼女を見て気が緩んだのか、私の意識は そこでプツリと切れてしまった
変な時間に起きてしまったので、続きを書いてみました
敵、分かる人いますかね?