転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期   作:銭湯妖精 島風

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クラス代表戦・箒 後

 

 

 

アリーナに突入すると、アンノウンが乱入して数分も経っていないのに一夏は壁にもたれ掛かり動かず、折村は土煙でよく見えないが金色の触手に捕まり至る所から薄い緑色の結晶を生やしていた

 

「・・・嫌な予感がするな」

 

一先ず一夏へイージスを数個飛ばして安全を確保し、見捨てるのも夢見が悪いので折村を救出する事を決めると、スプリンクラーが勝手に起動し、水を散布して土煙を鎮める

 

「・・・マズイな、これは夢見が悪いとか言ってる場合じゃないぞ」

 

私は会いたくも無かった敵を見据え呟き、折村を見捨ててでも一夏を救出し全力で逃走したくなるのを何とか耐える

 

「なんでまたフェストゥムなんだ・・・クソ」

 

私はガンドレイクを右手に展開し策を思考していると、スフィンクスA型(ヤツ)は私に気付いたのかノッペリした顔を此方に向け

 

「ア ナタ ハ ソ コニイ マス カ」

 

何とも不愉快で不快な音で直接頭に話しかけてくる様な感覚を覚える声で私へ言ってくる

 

その声を聞いた瞬間、私の中で何かが切り替わり口を開く

 

「見れば分かるだろう!!私は、此処にいるぞ!フェストゥム!!」

 

私は意を決してガンドレイクを構え、イージスを前面に張りフェストゥムへ突撃する

 

今なら多少の後遺症は残るだろうが折村を救出する事が出来る筈だからだ

 

「んぅぅあぁぁあああああっ食らえぇぇ!!」

 

イージスに使用している肩部以外の展開装甲をマルチスラスターとして使い加速し、折村を拘束している腕へガンドレイクを突き刺し刀身を展開し弾を叩き込んで腕を破壊し、触手ごと折村を回収しフェストゥムから一旦距離を取る

 

「おい折村、まだ生きてるか?」

 

壁際へ折村を置き軽く揺すると、軽く目が死にかけていたが僅かに頷き

 

「まだ死ぬ訳にはいかねぇ、あんなクソに殺されてたまるか」

 

やる気・・・否、()る気だけは有る様で軽くフラつきながらも立ち上がると、身体から生えていた結晶と巻き付いていた触手が砕け散る

 

「・・・さながら主人公の様だな?お前」

 

「はぁ?俺が主人公なのは当たり前だろ?」

 

私が呆れた様に言うと折村はさも当然の様な様子で不思議そうに首を傾げ言う

 

「にしてもフェストゥムか、読心対策って何かあるか?箒」

 

「・・・お前に名を呼び捨てにされるのは些か不愉快だが、今は目を瞑ろう。そうだな・・・正直に言えば無いが、読んでも反応出来なければ問題無いだろう?」

 

私の返答に呆れた様な表情を向けてくる折村を軽く睨んだ瞬間、フェストゥムからワームスフィアが乱射されて来たのでイージスを最大展開し防御に徹する

 

「これじゃマトモに動けないぞ?どーすんだ」

 

「知らん、少しは自分で考えてろ阿呆が」

 

ワームスフィアをイージスで防ぎつつ私の背後に位置し私を文字通り盾にしている折村に文句を言い策を練る

 

イージスでゴリ押しして突撃し、イージスを檻代わりにして囲ってしまう。有りは有りかも知れないがフェストゥムはコアを潰さない限り死なないので囲った所で致命傷を与えられてはいない

 

あくまでも隔離したに過ぎないのだから

 

なら、ガンドレイクで一騎やカノンのマネをするか?

 

まだ此方の方が有効だろうか?

 

一撃で確実にコアを破壊出来る自信は無いがやるしか無いだろうな、うん

 

そう結論を出し、折村に作戦を伝えようとした瞬間、フェストゥムがメチャクチャにワームスフィアをバラ撒いた所為で地面の一部が抜けて地下の貨物フロアに落ちてしまった

 

幸い紅椿を纏っていたおかげで私に怪我は無かったが、元々ダメージが有った折村が纏うモビルジンは地面に叩きつけられたのか中破してしまった様だった

 

「こんな時に・・・まぁいい折村、お前は退避しろ。今のお前は只の足手纏いでしかないからな」

 

そう言い、私は落ちた穴から再び外へ飛翔しフェストゥムと対峙する

 

「さっきはよくもやってくれたな?」

 

ガンドレイクでフェストゥムを撃ちながら言いつつ、タイミングを計る

 

「大丈夫よ箒、貴女なら出来るわ。自分を信じなさい」

 

「そうですね、貴女には私達がついています。もしも自分自身が信じられないのならば、貴女を信じる私達を信じてください」

 

そう言い私の左右に乙姫と紅椿が現れ私の肩に触れ言う

 

「さぁ行きなさい、貴女が守ると誓った者を守る為に」

 

「嗚呼、推して参る」

 

マルチスラスターを使いフェストゥムへ突撃し、攻撃を始めるが やはり読心されているのか、ワームスフィアを転用したシールドで弾かれたり逸らされたりしてしまう

 

だが、止まるつもりはない

 

私には2人ものコアが私を信じ支え力を貸してくれているのだから

 

「私は守ってみせる、必ず!!」

 

フェストゥムのワームスフィアや触手による攻撃を躱し防いでいると、穴の方から緑色の粒子が竜巻の様に吹き出す

 

それに一瞬気をとられてしまい、私は触手による打撃を喰らい一夏の横の壁に叩き付けられてしまう

 

「不覚・・・アレは・・・や、止めろ・・・ソレは、まだマトモに動かせる状態じゃない」

 

頭を打ったのか、衝撃故か上手く身体が動かず言葉にも詰まってしまうが、ソレを纏っているであろう折村へ言う

 

「仮にそうだろうが、コイツは勇気で乗りこなすモノだろう?なら問題ない」

 

緑色の竜巻が消え中から黒鋼のボディをした勇者王が現れる

 

「馬鹿者、そのガオガイガーは・・・」

 

「殴り合いしてやる程、俺は優しくないんでな。速攻で終わらせてやるよ。ヘル・アンド・ヘブン!!」

 

私の言葉を聞かずに折村は両腕を左右に広げて必殺技の構えを取ると再び緑色の粒子が巻き上がり、フェストゥムを拘束する

 

「止めろ折村、そのガオガイガーは生身の人間が乗れる様には調整されていない、死ぬぞ!」

 

「はっ、主人公は死なねーよ。そう出来てんだよ世界はよ!」

 

未だ身体を動かせない私の忠告を聞かずに折村はガオガイガーの出力を臨界まで上げ

 

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ・・・はぁぁあああああっ!!!」

 

フェストゥムにヘル・アンド・ヘブンを叩き込みコアを引き摺り出して天に掲げる様に持ち上げ握り潰すと、フェストゥムはワームスフィアを発生させて消滅し、ガオガイガーを纏った折村が崩れ落ちる様に倒れる

 

「くっ・・・折村・・・千冬さん、至急救護班と治療の準備を!!」

 

「了解した、ご苦労だったな箒」

 

フェストゥムが消滅した事で通信が回復したので千冬さんへ要請を出し、私は壁に背中を預ける

 

「一夏・・・」

 

横で気を失っている一夏の手を握ると、気が緩んでしまったのか目の前が歪み意識が朦朧とし始める

 

あぁ後は大人に任せよう、些か疲れてしまったし

 

そう思い、私は目を閉じた

 

 






なんか無理矢理感がありますが、お許し下さい


実はマドカにヘル・アンド・ヘブンさせる為にガオガイガーを出していましたw


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