転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
依頼を受けた翌日に搭乗者本人と会い、詳細なデータを手に入れ彼の要望を聞き、私が何れ試そうと考えていた設計を流用して基本設計をして1週間程で仮組みまで済ませる事が出来た
とはいえ彼、
私も180オーバーのガチムチに合わせてISを作った経験は無いから手探りな部分も有るし
まぁ苦労しているのはIS本体だから武装に関しては問題無く順調に開発が進んでいる
そんな訳で春休みに突入したので、組み上げは同僚達に任せて、私は私情が9割程こもっている仕事を果たす為に生まれ故郷へ来ている
春先ゆえに暖かな陽気が漂い、早咲きの桜を車窓から眺めつつ目的地へ向かう
「自分で決めた事だが・・・うぅ気合い入れ過ぎたとか思われないと良いが・・・」
そう、約6年ぶりに一夏に会う為・・・いや、建前は専用機の受領だが、私は一夏に会う為に一夏の専用機をトラックに乗せて織斑邸へ向かっている
もちろん運転は私では無く社員が運転しているので安心して欲しい
それはそれとして、私は柄にも無く緊張しているのを生暖かい目で見ないで欲しいぞ大住さん
剣道の全国大会でさえ殆ど緊張しなかった私が緊張してしまっているのは、やはり一夏に会う事が嬉しいからなのだろうか?
「誰だって6年ぶりに会うってなったら緊張すると思うよ?箒ちゃん」
「・・・そう、なのでしょうか?大住さん」
やはり大人の対応で私へ頷く大住さんを見て私の緊張は多少マシになる
大丈夫、きっと一夏も喜んでくれる筈だ
そう決意した直後、織斑邸に到着したので
「では、行って来ます」
「うん、行ってらっしゃい。こっちは任せて」
私はトラックの助手席から降りて織斑邸のインターホンを押すと数秒も経たずに
「どちら様ですか・・・あ、業者の方ですね?門は開いてますから中にどうぞ」
「失礼します」
私の目的が一夏に会う為なのだが、建前は一夏へ専用機を受領させると言う仕事なので、努めて真面目な表情を作り門を通り玄関の前に立つと、見計らったかの様に玄関の扉が開き中から6年ぶりに見る一夏が現れた
「お疲れ様です、私が織斑一夏で・・・す・・・へ?ほ、箒?」
「その通りだ、久しぶりだな一夏。専用機を持ってきたぞ?」
目の前で目を丸くしている一夏に軽く笑み言う
よく表情が硬いと言われるのだが、私はちゃんと出来ているだろうか?
そして一夏は、やはり千冬さんに似て美人に成長している
千冬さんは目付きの鋭いクールな綺麗系な美人だが、一夏は目付きの柔らかい可愛い系な美少女だ
よし、結婚しよう
ようやく書けました
運悪く繁忙期とかスランプが色々と絡み合って更新出来ていませんでしたが、漸く筆が進んで書くことが出来ました
お待たせして、すみませんでした