転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
ショッピングモールへ水着を買いに行ってから約1週間が経ち、大多数の同級生が待ち望んだ臨海学校の日がやってきた
とりあえず腕の骨は綺麗にくっ付きギブスは取れたが、薄っすら傷跡は残り、くっ付いているとはいえ まだ完全には完治していないので、無理は禁物だと医者に言われてしまった
まぁ確かに少し指先の感覚が鈍い気もするからリハビリは必要だろう
そんな訳でバスに数時間揺られて目的地の旅館へ到着したので読んでいた文庫本に栞を挟み閉じて、隣に座るバス移動が長くて寝てしまった今では1年1組のマスコットになったラウラを起こす
「ラウラ、目的地に着いたぞ?」
「ん・・・あぁ・・・すまない」
起き抜けで少しボンヤリしているラウラに和みつつ自分の手荷物を持ち立ち上がり通路を進みながらラウラを見て
「バスを降りたら一旦集合だろう?早く降りないと織斑先生の鉄拳だぞ?」
「そうだな、行こう」
流石は元軍人だけあって切り替えが早く、直ぐにシャキッとして立ち上がって私の後に続いてバスを降りる
見渡す限りに青空と蒼海が広がり、7月になったばかりだが海水浴日和だと体感する
一先ずクラスの列に加わり千冬さんを始めとした教師陣の話を聞く
「総員傾注、本日から3泊4日の日程で臨海学校を行う、あくまでも学校行事であり明日・明後日とISの実習がある事を忘れるな。私とて言いたくはないが、立場上言わなければならないし、例年
学園内ならある程度の問題は揉み消したり出来るが、臨海学校は学園の外、どこに人の目があるか分からないし、学校行事で有るのは間違いないから、釘を刺すのは正しい
怪我人程度なら問題はないが、流石に死人が出てしまったら教師陣に責任問題が発生してしまうしな
「箒、行こう?」
「行くぞ箒、シャルロットが待ってるぞ?」
「あぁ今行く」
一夏とラウラの声を聞き思考を止めて荷物を持ち2人に返事をして後を追う
「にしても晴れたね、快晴だ」
「そうだな、海なんて何年ぶりだろう、最後は確か・・・姉さんが雲隠れする前だから、6年前の夏休みだったか?多分」
移動しながら一夏の呟きに首を傾げつつ答え
「シャルロットとラウラは海水浴は?」
「ボクは山間部で生活してたから川とか湖は行った事あるけど、海水浴は初めてだよ?」
「海水浴は無いが海での訓練なら経験がある、人並みには泳げると思うぞ?」
そんな身にもならない話をしつつ割り振られた部屋に入り、荷物を置き
「直ぐに海に行くか?夕食まで自由時間だろう?」
午前11時を指す時計を見つつ3人に尋ねる
まぁ私は少し準備が必要だから直ぐには海には入れないが
お待たせしました
予定では3巻までの内容で終わらせたいと思っていますので、もう少しお付き合いください