転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
朝食後、千冬姉さんからの通達で臨海学校最終日は終日自由となった
理由は実習に用いる予定だった量産機の全てが昨日の襲撃で中破し、とてもじゃないが実習を行える状態にないからだ
でも、専用機は無事だから専用機持ちは問題無く試作装備の試験を行えるのだが やらない様だ
まぉ私のあずかり知らぬ事だ、気にするのは止めよう
そんな訳で、生徒に混ざり鈴に接触する為に行動を始める
始めるといっても普通に声をかけるだけなのだが
「・・・すまない、少しいいか?」
「ん?・・・アンタ、誰?」
近寄り声をかけると鈴は予想通り、怪訝な表情をして聞いてくる
「私はマドカ、実は少し話が有って・・・」
「話?なによ」
私の名前を聞いて更に怪訝そうにしながら聞いてくるので私は辺りを軽く見渡し
「ここでは人が多過ぎて落ち着いて話せそうにない、場所を変えよう」
「・・・まぁ良いわ、行きましょう?」
鈴の性格故か、割と簡単に相談する環境が整い、私達は旅館の中庭に場所を移す
「で?話って何よ、まさか あたし に告白とかじゃ無いわよね?」
「実は相談・・・と言うか、なんと言うか・・・」
そもそも混乱している頭をフル回転させて言葉を紡ごうとするが、上手く言葉に出来ず、更に混乱してしまい変な言い方をしてしまう
「よくわからないけど落ち着きなさい?ゆっくりで構わないわ」
鈴は肩を竦め、苦笑しながら私に言うので私は深呼吸して
「では改めて・・・私の名前は織斑マドカ、昨日 この沖でアンノウンを仕留めたのは私だ。その後、戦闘の影響かメインスラスターが故障し海に墜落してしまったのだが、アキヒロ・フランクランドに救助して貰った」
「へぇ、アンタが・・・」
私がジュリアの正体と聞いて興味深そうに見られつつ
「お礼をしたいと考えていたら、私自身を彼に差し出そう という考えに至ってしまってな・・・私自身、どうしてその考えに至ったのかが分からず、でも悪い気分では無いし、彼になら構わないと思っている」
「・・・・・・・」
私の言葉を聞き、鈴は無言で腕を組んで難しそうな表情をして私を睨む様に真っ直ぐ見てくる
「・・・ど、どうかしたか?」
流石に急に無言になられると気不味いと言うか、居心地が悪いので、尋ねるが、鈴はただ真っ直ぐ私を見てくる
それが数十秒続き
「マドカ、いくつか質問するわよ?」
「あぁ、構わない」
漸く口を開いた鈴に了承の意を示す
それから一問一答形式で相談を続け、最終的に鈴は妙に悟った表情で
「分かったわ、アンタ アキヒロが好きなのよ、勿論likeではなく、loveの方よ?」
「そ、そうなのか?正直、こんなの初めてで よく分からないが・・・うん、自分の中でスッキリした。ありがとう鈴、このお礼はいつか精神的に」
胸を張り神々しい雰囲気で私に告げる鈴にお礼を言う
「構わないわ、親友の妹だもの。こんな事、お安い御用よ」
ニッと鈴は笑む
身長も体格も指して私と変わらないのに、今の彼女は実像の数倍の大きさに見えた
それから鈴と別れて、束さん率いるアクアビット社員に混ざり作業を始める
私は彼・・・アキヒロ・フランクランドに恋をしている
人間、それだけで満たされてしまうのだと、私は今 身を身を以って実感している
やはり束さんと相談が必要だ、うん
イメージはあるのに、その通りに書けなくて悔しいです
本当、神様、私に文才を下さいませ、マジで