転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
作業は午前中に全て終わり、私はニヤニヤとしている束さんと怪訝そうにしている千冬姉さんの正面に座っている
因みにクロエは箒が連れて行ったのでいない、多分今頃は生徒に混ざって海水浴中だろう
「で?束、午前中で仕事の殆どは終わったとは言え、勤務時間内なんだが?」
「まぁまぁ、ちーちゃん そう言わないでよ〜」
如何にも面倒な事をしようとしてるな?みたいな表情の千冬姉さんと、明らかに何かを企んでいる表情の束さんを見て、どうしようかと考える
アキヒロとの接点を増やす為にもIS学園への編入は必須、とはいえ私は束さん預かりだから、私の都合では動けない
「ちーちゃんが恐いから本題に入るね?マドっちをIS学園に編入させようと思います」
「は?」
「え?ちょっ」
ドヤ顔で言う束さんに面食らい再び怪訝そうな表情になる千冬姉さんと、あまりに都合が良過ぎる展開に面食らう私を余所に、束さんは続ける
「理由は幾つか有って、1つ目は レギンレイズ・ジュリアのデータ取りをしていきたいから、2つ目 はレギンレイズ・ジュリアのデータを基に次期量産機開発を進める為、これは1つ目と紐付けされているね。3つ目は、あの金色の
束さんは、真面目な表情で説明していたと思ったら急にニヤニヤとした表情に変わりサムズアップして来た
それを見た千冬姉さんは呆れた表情になり、溜め息をつき
「8割は4つ目が理由だろうが、お前の予測は当たるし、何より長姉として末妹の幸せを願うのは当然の事だしな」
そう言い2人は私の頭を撫で始める
これでも元は男なので、若干複雑な気持ちになってしまうが、此処は甘んじて撫でられておこう
「色々と根回しして編入は二学期からかな?約
「わかった、此方の方でも準備をしておこう」
満足したのか、撫でるのを止めて真面目な表情で相談を始める
おかしいな、当人が1番蚊帳の外だ
だが、2人共 私の事を想ってしてくれている事なので不満は無い
・・・両親は元気だろうか、不器用な父と優しい母は今の私を受け入れてくれるのだろうか?
いや、受け入れて貰う必要は無い、私は・・・俺は、折村マドカを捨てて死ぬ覚悟をした、だから
そこまで考えた瞬間、削り取られる様な痛みの頭痛を感じ、思考を止めて深くゆっくり呼吸をすると痛みが引いて行く
束さんに救われ、俺が私になって以降 時々この様な頭痛に襲われている
束さんにも話したが、原因は分からないそうだ
まぁ恐らくはフェストゥムに同化された後遺症だろうと勝手に納得している
束さんを信じていない訳ではないが、私は案外長くは生きられないのかも知れない
本当、短くて申し訳ないです
この際フェストゥムでも構わないので私に文才を下さい