転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
アキヒロが首を捻りながらも真剣に服を選んでくれているだけで、私は幸せを感じている
とりあえず入店して数分で分かった事はアキヒロも予想通り、この手の知識に疎いと言う事、そして若干強面なアキヒロは店員をビビらせているのか、近寄って来ない事だ
えーっと確か今は真夏だが、これから先の秋物も出始めているはずだ、原作でシャルロットがラウラに説明していた・・・多分
最近分かった事だが、この身体になってから冷え性とまではいかないまでも体温が上がり辛くなってしまって若干寒がりになってしまった
理由は色々考えられる、まず身長が20㎝は低くなっているから大分筋肉の総量が減っている
うろ覚えだが筋肉が1番体温を作る時に活躍するらしい、多分
そんな訳で、今の内に秋物や冷え対策をしておこうとアキヒロの横で服を眺めて、アキヒロ同様に首を捻る
そんなこんな服を選び、時々アキヒロが服を手に取っては私を見て 違うか と言い服を戻す、と言う工程を繰り返し
「・・・マドカは黒ばかり着ているから、白も着た方が良いと思うぞ?」
そう言い、白いワンピースを手に取り私を見てくる
「そ、そうか?でも黒が落ち着くんだよ」
アキヒロが言った様に私は基本的に黒ばかり着ている、ちなみに今の服も黒メインだったりする
とりあえずアキヒロの白推しを聞き、アキヒロの好みなら白も良いかな?と思い始めた頃
「ちょっと、そこのアンタ。此処はアンタみたいなのが来る場所じゃないわよ、今すぐ消えて」
アキヒロを挟んで向こう側に、化粧濃ゆ目な女が立っていて、暗器に使えそうな爪が付いた指をアキヒロに偉そうに突き付けていた
「・・・む?」
アキヒロは突然の事にキョトンとし、辺りを ゆっくり見渡し
「・・・アンタは この店の店員なのか?」
少し困った様にアキヒロは女A(仮)に尋ねる
「は?私は客よ、見てわからないの?はぁだから男は使えないのよ・・・全く」
何でかキレた女Aが何でか愚痴り溜息を吐く
そこまで見て私は女Aにムカついたが、それ以上に関わったら面倒くさいと考えてアキヒロの腕を掴み小声で
「アキヒロ、店を出よう。コイツは絶対面倒臭い奴だ」
「・・・お、おう。分かった」
アキヒロの腕を引いて、その場を去ろうとすると
「ちょっと、何処に行くつもり?まだ話は終わってないわよ」
女Aがアキヒロの腕を鷲掴みにして引き止める
「・・・はぁ・・・手短に頼む」
あからさまに溜息をつきアキヒロが女Aに言うと
「このお店は私が贔屓にしているの、それなのにアンタみたいなムサイ男が居て気分を害されたわ、私は優しいから今から買おうと思っていた服をアンタが買うだけで許してあげるわ。断るなら私はアンタに暴行されたって言うだけの事よ、選ばせてあげる。服を買わせて貰うか、刑務所に入るかを」
おっとー、コイツはキチガイだー
あまりにアレだから怒りを通りこして呆気に取られるレベルだ
そんか感じで呆気に取られていると私の携帯の着信音が鳴り女Aを警戒しながら電話に出る
「もしもし?」
『もすもすひねもす?アナタの頼れるお姉さん、束さんだよー』
「あ、はい」
なんかハイテンション・・・いや、いつもテンション高いけど、いつもよりハイテンションな束さんの声が聞こえ
『あと10秒ぐらいでソイツを排除するから安心してアッキーとデートしてね?マドっち(はぁと)』
「え?ちょっどゆ?え?」
問い質す前に束さんに通話を切られ、困ってアキヒロを見上げると女Aが痺れを切らしたのか口を開こうとした瞬間、警察が入店し速やかに女Aを高速で拘束し退店して行った
「・・・なんだアレ」
「さぁ?私にも良く分からない」
とりあえずアキヒロに色々と吹き込んだのは束さんと分かり、お土産を買って帰ろうと考え、一先ずはアキヒロとのデートを楽しむ事にした
いつか正式に彼の隣に立つ為に、色々始めよう
なんかグタグタしてしまった
恋するマドカを頑張って書いていきたい