星河スバル(偽)の戦闘録   作:星屑

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ちょくちょく日常要素を入れないと劣化コピーって言われそうで不安です……



6/24、日刊ランキング44位を確認。
・・・いよっしゃぁーッ!

そしてFGOをサボってたツケが・・・鬼ヶ島全然やってない……


第二話『白鳥座』
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 ーー三日後ーー

 

「どうだ、スバル。ベルセルクには大分慣れてきたんじゃないか?」

 

「……ロック。ボクはこの数日間ではっきり実感したことが1つあるよ。今まで目を逸らしていたけど、しょうがない、しょうがないコトなんだ……」

 

 ……ボクには、体力がないッ!

 つい10日ほど前までは、展望台に行くのが関の山のただのもやしだったんだ。仕方がないとは言え、いくら敵の動きを目で追いきれても、体力が尽きていたんじゃ意味がない。

 

「決めたよ、ロック。ボクは……走る……!」

 

「おう、いきなりどうしたんだよ」

 

「体力が無いのを実感したからね……それに体力が付けば長くウィルスバスティングを続けられるよ」

 

「そういうことなら早く言えって!さぁ、オレについてこい!」

 

 そう言ってロックは玄関から飛び出してしまった。

 ……あかねさんはパートで居ないから、戸締まりをしなくちゃならないのに……ッ!

 

「待ってよロック!」

 

「オラオラ、どんどんペース上げて行くぜ!」

 

 浮遊して移動出来るからって楽しやがって !

 ……ハープに絡まれたとき、助けてやらないからな……この屈辱は……絶対に………………

 

 ーー更に三日後ーー

 

「昨日は凄かったぜ、スバル。……まさかランニング中にいきなり立ち止まったかと思いきや、電波変換してメットリオをバスターとバトルカード無しの肉弾戦でデリートしちまうとは……流石に予想出来なかったぜ」

 

「昨日のコトは言わないでよロック……」

 

 あれは黒歴史だったんだ……もう限界だってのに、ロックが3日前からずっとあの調子だったから、ついメットリオに当たってしまった……おお、ごめんよメットリオ……でもキミがウィルスなのが悪いんだ……

 

「まぁ、ちょっと追い込み過ぎたかもな……走り込みが終わったらテレビでやってたビリーとかいう男のなんたらキャンプってやつをさせようと思ってたが、またの機会にするか」

 

アウトォッ!それはボクが死ぬ!

ブートキャンプは小学生用には出来てないよ!

 

「・・・っと、これくらいにして今日は展望台に行ってみない?」

 

「またどっかのバスに忍び込むのか?」

 

 なんで不法アクセス=展望台みたいになってるんですかねぇ…………

 

「違うって……たまには裏山の新鮮な空気を吸いにいこうよってこと」

 

「本当か?……スバルがそういう無駄っぽいことをするときは、大抵何か起きるからな……」

 

 中々鋭くなったね、ロック……

 

 ーー展望台ーー

 

「フゥ、気分の切り替えにはなったぜ……」

 

 最近はずっとバトル漬けか走り込みだったからね……

 

「うん、やっぱり自然はいいよ……」

 

「別にオレは構わないがよ……そんなに入り浸る程か?」

 

「ボクは空を見ながらボーッとすることも、結構好きなんだよ」

 

……ボーッとするのも、考えなくていいから楽なんだけどね。

 

「それに、いつか父さんが見えるかも知れないし……FM星人は人間を電波体に出来るんだろ?ならFM星人に会って電波体になった父さんがボクのトランサーや、父さんのビジライザーに気づいてくれるかも知れない。……ロックが来たときだって、トランサーに父さんのシグナルが出たんだから」

 

「………………」

 

 まぁ、いいや……星河ダイゴは探す。あかねさんが完全に立ち直るには、ダイゴさんが必要だ。……既にメテオサーバーにアクセスしてるんだっけ?

 

「オイ、スバル!向こうの空を見ろ……何か、いるぞ!」

 

「……ん?あれは……」

 

 なんか、飛んでる……じゃなくて、あれはキグナス・ウイングに変身する科学者の宇田海……何だっけ?

 名字が印象的すぎるんだよな……確か開発した飛行用の羽型装置で実験をしていたはず……

 

「アワワワッッ!!」

 

……なんて、言ってるそばから、落ちそうだ!

 

 ドサッ!

……うわっ……いたそう(オルガ感)

 

「今のは……」

 

「気を付けろよ、スバル。……オレの知っているFM星人にあんな感じで羽の生えたヤツがいたんだ。もしかすると…」

 

「……とにかく行ってみよう」

 

「……イテテテ、ダメだ。やっぱり空中で安定しない……」

 

 仰向けにノビている不健康そうな男ーー宇田海に声をかける。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ああ、仰向けに墜落したからね……翼がクッションになってくれたらしい。……よいしょっと」

 

「羽の接続元はランドセルタイプなのか……」

 

「……ゲッ!み、見てらしたんですか?」

 

「え、ええ。……偶々ですけど」

 

「本当に……?」

 

「本当に……」

 

 ボクの返答を聞いた宇田海さんは、頭を抱えてしまった……そりゃあ、こんな時間に子供がいるとは考えないもんね……

 

「う、迂闊だった……」

 

「迂闊?」

 

「…い、いえ、この展望台、夜以外なら人がほとんど居ないと思っていたんですが……」

 

……不登校児的には、何も言えねーです……

 

「と、とにかく、お騒がせしました……」

 

「何かしていたんですか?……その羽は……?」

 

「ちょ、ちょっと実験に失敗しちゃったもので……」

 

「(ランドセルにスラスターを搭載すれば完成なんじゃないですかね)」

 

……ちょっとガンダム脳過ぎたかな?

 

「(ああ、しかしどうやらFM星人とは無関係みたいだな)」

 

これから無関係じゃなくなるもんね。今は仕方ないね。

 

「(そんなコトより、あの装置、面白そうだな……ちょっと見て見ようぜ!)」

 

「(わかったよ……)そうなんですか、ケガとかはないですか?」

 

「え、ええ、大丈夫です」

 

「そうですか、アハハ……ところで、その羽みたいなものは何か教えてもらっても……?」

 

「…………!!え、こ、これですか?これは、そ、その……あ、あのこれはつまり……フライングジャケットって言いまして……」

 

「……フライングジャケット」

 

……やっぱり、翼を改良するより、何か推進力の補助があった方がいいんじゃないかな……

 

「えっと、あんまりジロジロ見ないで欲しい、です。い、イヤなんです。……人に自分の発明を見せるのって……」

 

「そうですか……(見られたくないってさ、諦めようよ、ロック)」

 

「(……変なヤツだな、コイツ)」

 

「(なんかここにいるのもこの人の迷惑そうだし、そろそろ帰ろうか?)」

 

「(まだ少し気になるが……)」

 

「じゃ、じゃあ、お邪魔みたいなので、この辺で……」

 

「あ、ああ……気をつけて」

 

 ーーコダマタウンーー

 

 ピコーン、ピコーン

 

…………これは……

 

「あ、ヘルプシグナルだ」

 

「なんだ?そのヘルプなんたらとか言うのは?」

 

「ヘルプシグナルっていうのは、簡単に言うとSOS信号で……この近くに助けを求めてる人がいるってことなんだ」

 

「地球人は赤の他人に助けを求めるのか。……全く理解に苦しむぜ……」

 

 ちょっと知っただけの異星人に助けを求めるロックに言われたくはないなぁ……

 

「そんなコト言わないで、助けにいくよ」

 

「ああ、オレもそのシグナルを発しているヤツに興味がある……行ってみようぜ」

 

 ーーヘルプシグナルの発信元ーー

 

「困ったな……」

 

 子供が二人、街路樹の側で困っている様子だ。

…………どうやら街路樹の上にサッカーボールが引っ掛かってしまったらしい。

 

「あっ……ヘルプシグナルをキャッチしてくれたの?……実はボールで遊んでいたら、ボールが木にひっかかっちゃって……ボクらじゃあんなにたかいトコロ、とどかないよ……」

 

 やっぱり、ボールのコトか……

 

「ホントだ、引っ掛かってる……高いトコロか」

 

「もしかして、あのボールをとる方法があるの!?取ってくれたらしっかりお礼するから、お願い!」

 

「うん、わかった。……お兄さんに任せといて……それじゃあ、ちょっと待っててね」

 

…………さて、どうしようか……

 

「(どうする、ロック?ウェーブロード上からキャノンでも当てちゃう?)」

 

「(もう少し穏便な方法にしろよ!……ったく、お、何か飛んでるぞ……アレを何とか使えないか?)」

 

 ロックに注意されただと……!?

 

 ーー五分後ーー

 

「……この辺りだね」

 

「ああ、あのラジコンだな……よし、借りてこいよ」

 

 簡単に言うなぁ、もう…

 

「ん?何か用かい……?」

 

「あの、そのヘリコプターのラジコン、少しだけ貸してもらえませんか……?」

 

「何か理由があるのかい?……ラジコンを使ってボールを取りたいって?」

 

「ダメですか……?」

 

「そうだねぇ……実はこのラジコンとは別の、新しいヤツを買ったばかりなんだよ。だからお古のコイツは譲ってあげてもいいんだ」

 

「本当ですか……!」

 

 やった!上手く行きそうだぞ……!

 

「ああ、1000000ゼニーで……」

 

 高いよ!?

ゼニーというのはこの世界のお金で、トランサーにもこのゼニーの貯蔵機能が組み込まれている。ウィルスのリザルトでも手に入るから、ボクはそれなりに金持ちだと言えるけど……

 

「ええッ!」

 

「ふふ、ウソウソ。……かなりお古だからジュース一本と交換でいいよ。気前いいでしょ?」

 

…………驚かせないでよ……!ラジコンにウェーブインからの強奪まで考えちゃったじゃないか……!

 

「アレ……?ジュースが出てこない……」

 

「ウィルスにでも犯されているんじゃないのか?」

 

「はいはい、ウェーブインウェーブイン」

 

 面倒臭くなってきたな……

 

 ーー自動販売機の電脳ーー

 

 やっぱりウィルスか!キャノベースが一体、そのGタイプが二体……砲撃戦か!

 

「いくよロック!」

 

「おう!気を抜くなよ、スバル!」

 

キャノベースたちが砲弾を発射する体制に入った……今からキャノンを撃っても回避できない!

 シールドを展開し、砲撃に備え、腰を落とす……

来るッ!……ぐぅっ!流石に爆破はキツい!

 

「うおぉぉっ!ロック!」

 

「行くぜオラァッ!」

 

 ウォーロックアタックで一気に接近、『バブルフック』で泡の中に閉じ込める……って、キャノベースはデリート?流石はストーリー後半のバトルカード……

 

「ハアァッ!」

 

 残ったGタイプのキャノベースを、ワイドソードで斬り裂きデリートする。

……あっけないなぁ……

 

「よし、終わったよ……もう一度ジュースを買いに行かなきゃ……」

 

 ーーコダマタウンーー

 

……あ、ジュースが出てる!...急いでさっきの人のトコロに戻らないと!

……3では保冷ボックスなしでスピカモールからWAXA本部まで三分でアイスを届けるっていう鬼畜ミッションがあるんだけど、あれはどうやっても不可能なんじゃないかなぁ...

 

「...あの!持ってきました!」

 

「お、ジュース買ってきてくれたね...じゃ、このラジコンをあげる。...あと、このラジコンはカードで動かすタイプだから、気をつけてね」

 

「ありがとうございます!」

 

 よし、ラジコンが手に入ったぞ!……それにこのラジコン、結構使えるんじゃないか?

 ラジコンにウェーブインすればカード要らずだし、充電用のチャージャーを持っていけば、長時間の運用もできる...

「レッドホット・チリペッパー」みたいに移動用として使えるかも?

 

 ーーヘルプシグナルの発信元ーー

 

「あ、さっきのお兄さん!」

 

 ちゃんと覚えててくれたのか……

 

「待たせたね……さあ、いくよ...『プロペラカード』、セットイン!」

 

……トランサーの指示に従い、ヘリコプター型のラジコンのメインローターと呼ばれる回転翼が揚力を生み出し、宙に浮く...

 

「オイ、スバル...ビジライザーをかけてあのラジコンを見てみろ...」

 

 何?ラジコンもウィルスに感染してたの...?

 って、あ、ラジコンの後ろに何かいる?

 

「あのデンパは?」

 

「どうやらあのデンパがトランサーの指示に従って、動かしてるらしいな」

 

 ええ...手動かよ…………ロマンがないなぁ...

 

「……とにかく、動かしてみよう」

 

 幸い天辺のあたりにボールが引っかかっていたため、ラジコンが木の枝に絡まらず落とすことが出来た。

 

「ありがとう!これはお礼だよ!」

 

「これは、HPメモリ...ありがとう!」

 

 これは素直に嬉しい!

 

「かかった手間の割には、なかなか良い見返りじゃないか?...良かったな、スバル」

 

「うん...ね?ロック、人助けもなかなか悪くないでしょ?」

 

「フン!...まぁ、悪くはないぜ」

 

「よし、じゃあ今日はそろそろ帰ろうか...」

 

……あれ?天地さんがいる...何やってんだろう?...それにあれは、この前の暴走したトラック?

 

「……なるほど、なるほど。実に興味深い...それにしても、宇田海くんはどこに行ったんだ?トイレにしちゃ、やけに長いな...」

 

 あの人トイレに行くって言って実験してたのかよ...

 

「おや?…スバル君じゃないか...元気だったかい?」

 

「こんにちは、天地さん」

 

「おや?...以前会った時より少し明るくなったかな?...今日はちょっと仕事の用事でさ、先日起きた事件、キミも知っているだろ?...赤いモノばかりが壊されたアレだよ。...どうも気になってね、事件に使われていたトラックを見せてもらっていたところなんだ...って、あれ?」

 

 すいません...あの事件の原因はボクなんです...お手数おかけしてすいません...

…………あれ?向こうからくるのは...

 

「お、遅くなりました」

 

「やけに長かったな...トイレ混んでたのかい?」

 

「え、えぇ、まぁ...」

 

「あ、さっきの...」

 

「何だい、顔見知りか?」

 

「え、ええ...実は...」

 

 ここで宇田海さんは天地さんに事情を話す...別にごまかすなら手伝ってあげてもいいんだけどね。

 

「えっ!...一人で実験をしてただって!?」

 

「そ、その子とはそのときに...」

 

「ふむ、なるほどね...水臭いじゃないか、一人で実験だなんて。...そういやキミ、実験するときはいつも一人だな...言ってくれれば、手伝うぞ」

 

「そ、そんなことより、早くこのトラックを調べましょう」

 

「スバル君には紹介しておこう。...彼は僕の助手の宇田海君だ。元NAXAの職員だったんだよ...ま、僕と同じさ」

 

「元、ですか」

 

「ん?まぁ、ちょっと問題がおきてね...それより、スバル君、学校のほうはどうだい?いけるようにはなったのかな?」

 

「い、いえ...」

 

 暫く行くつもりはありません!

 

「そうか...よし!...なぁ、明日にでもウチの研究所に遊びに来ないかい?...いい気分転換になると思うんだよ。...ね、どうだい?」

 

「そうですね...」

 

「な?明日は休日だし、ちょうどいいだろ...?じゃあ、決まりだ!」

 

「(面白そうじゃねぇか!...こいつらがどれだけ宇宙のことを知ってんのか見せてもらおうぜ)」

 

「(ボクも結構、興味あるんだよね...それに今まで見たことのないウィルスがいるかもしれないし)」

 

 バトル脳?何を今さら……

 

 ーーコダマタウン・キザマローー

 

「ムフフ...聞いちゃいましたよ...早速委員長に報告しなくては...」

 

 ーーコダマタウンーー

 

「…………さて、それじゃスバル君、僕らはまだトラックの調査をするけど、見ていくかい?」

 

「いえ、今日は帰ろうと思います」

 

「そうか、じゃあ明日待ってるからね...気をつけて帰るんだよ」

 

「はい、じゃあ...」

 

 さて、今日はもう帰って寝るか...

 




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