明日からは、1日1話に戻ると思います。気力が続けば……
16
ーー翌日ーー
「昨日はとんだ目に遭ったぜ……なぁ、スバル?」
「そうだね……飛行している相手がこんなに厄介だったなんて、思ってもいなかったよ」
そう、昨日のキグナスとの戦闘で感じたのがそれだ。
今まで接近戦ばかり行ってきたから、近距離で攻撃を当てにくい、キグナスのような遠距離型に対抗する術を持たなくてはいけない。
…考えはあるんだけど、中々苦労しそうなんだよなぁ……
まぁそっちは時間もかかりそうだし、ゆっくり進めていけばいいや……確か次のFM星人は……誰だっけ?
「よし、んじゃロック……行こうか」
「アァン?行くってどこだよ」
「?展望台に決まってるじゃないか」
「オレにもオマエの行動原理がわかってきた……つまりアレだな?HPメモリだな?」
おお!わかってるじゃないか……でもそれだけじゃないんだよなぁ……
「残念、半分正解だけどそれだけじゃない……ほら、昨日はかなり急いで擬似宇宙の電脳を攻略したでしょ?」
「攻略って……まぁいい。……それで?」
「ミステリーウェーブとか、取り損ねたヤツが結構あるんだよ」
ホント、HPメモリ10を笑うヤツはHP10に泣くんだよな……
「ミステリーウェーブぅ?ああ、正八面体のふわふわ浮いてるヤツか」
「そうそう。ああいうのをマメに取っておくことがだね……」
「ふーん、興味ないね」
ちょっ!…その反応は酷くない?
「酷いよロック!……中にはHPメモリとかの強化アイテムだってあるかもしれないじゃないか!」
「そもそも、スバルって被弾しないだろ?……アンダーシャツでも着てればいいんじゃねぇの?」
ロックの信頼が厚いのはわかるから、なんとも言いづらい……いやいや、電波変換体を倒した時に使うから!リカバリーとかは要るんだよ……
……ピロン!
「あ、メールだよ。……何々……」
ーーBIGWAVE近日オープン!
レアなバトルカードも用意してるカンジだから、こぞって来てね!
BIGWAVE店長 南国ケン
「…だって、楽しみだね!」
「BIGWAVEだぁ?……バトルカード専門の店なんてあるのか」
そりゃ、仕方ないよ。
…電子機器でこの世界は成り立ってるんだ、その電子機器を狂わせるウィルスを倒せるツールとなれば、立派に商売は成り立つんだよ。
「まぁ、電波社会ならでは…ってヤツだね」
この世界には、こんな感じで電波社会ならではって商売が意外と多い。特に、ウィルスバスティングの得意なバトルナビは貴重で、バトルナビを自作出来るならそれだけで生計を立てていけるほど、というのはスバル君の受け売りだ。
「そういうヤツなら興味あるぜ!早速展望台へ行くぞ!……忍び込むんだろ?」
ロックからの扱いが既に犯罪者の相棒な件について……
「いや、違うって!最近は散々バトル漬けだったじゃないか……だからウィルスバスティングで、お金……ゼニーもかなり貯まってるんだ。わざわざ盗みまでする必要性はないよ」
まぁ、カードトレーダーの電脳にアクセスして排出されるカードの確率をイジったりするくらいは……
「とにかく!今日はアマケンに行ってアイテムの収集!ついでにバトルしてゼニーを稼ぐよ!」
この世は金だ!
「OKだ、楽しくなってきたぜ、なぁスバル?」
「ふふ…そうだね。どんなバトルカードが売ってるのかなぁ…」
…ブレイクカウントボムはデカ過ぎて投げられないのが最大のネックなんだよなぁ…
取り敢えずスイゲツザン買っとくか…
ーーバスの電脳ーー
「つーかよう、スバル。……何で今回は電波体で行くんだ?」
「それは簡単だよ、ロック。昨日アマケンに行って見たでしょ?アマケンは内外にあるウェーブホールの位置が、比較的人の目に映りやすいんだ。正体バレしたくなかったら電波体で行くほうが都合がいいんだよ」
むしろ意図的なまでの秘匿性の低さだよ……策士天地さんだった……?
「なるほど……」
さぁ、アマケンへGO!
…………ボクを殺しかけたHPメモリを今度こそ回収してやる……!
ーーアマケンーー
「着いたな……まずはどこに行くんだ?」
「そうだねぇ……」
まずは、科学館に行って、アイテム回収からの擬似宇宙かな?あとはバトルカードの確保!カードトレーダーを回すために必要だからね。
「じゃあまずは、科学館に行こう……流石に研究室は警備が厳しそうだから、また今度になるかもしれないね」
……実際天地さんが組んだ攻撃プログラムとか、結構エグそうなんだよね……
「そうか……おっ!早速ミステリーウェーブだぜ、スバル!」
「幸先がいいね……と、これは装備データ?『ヒキサクツメ』……」
…ロック用の装備だっけ?カイザーナックル欲しいなぁ……
「コイツは、オレ用の装備データ!ラッキーだぜ!」
……早速装備するロック。装備っていうより、データの塊がロックの中に入っていった……?
「おおぉ!ロックバスターの威力が上がったようだぜ!」
「ホントかい?……これで貧弱なロックバスターにも頼れるってわけだね」
「そ、そこまでは……わからないぜ」
…まぁ、ヒキサクツメって総合的な数値は初期装備と変わらないからね……
状況に応じて使い分けるってことで。
「よし、なら次は擬似宇宙の電脳に行こうか……帰りにHPメモリを取っておかないとね」
ーー擬似宇宙の電脳ーー
疑似宇宙の電脳は、ウェーブロード以外が宇宙と星空になっていて、視覚的にもリラックス効果がありそうだ。シタッパーがいないだけで、こんなにも素敵な電脳だったなんて……製作者の匠の技ってヤツだね!
「見てみなよ、ロック。空に星座が映ってる。キレイだね……」
「へっ、オレはその星座に似たヤツをたくさん見てきたからな……今さらってヤツだぜ」
「そういえば、ロックのFMプラネット時代の話を聞いたことがなかったね。……どんな感じだったの?」
「そうだな……FMプラネットの戦士として鍛えながら、その辺のヤツに喧嘩を売ってたな……へっ!コーヴァスの野郎、今度会ったら決着をつけてやるぜ……」
…………ロックェ……
そのコーヴァスにあと半年以内に会うんですけど、カミングアウトしちゃっていいのかなぁ……
ーーアマケン・夕方ーー
「さ、そろそろ帰ろうか」
そろそろ切り上げるべきなんじゃないかな。
……この辺のウィルスは粗方狩りつくしたハズだし。
いやぁ、良いことをすると気分が晴れるね。
「中々いい場所だったな……バトルカードの試し撃ちにちょうどいいノロイウィルスばっかりだったぜ」
…確かに。でもここからインフレし出すんだよなぁ……
普通に店売りでギガクラスカード売ってるし……
……いや、ウィングブレードやグレイブメテオレーザーがサテラポリスの最終兵器扱いだから、売ってない可能性のほうが高そうだ。
そういえば、メガクラスカードってどうなってるんだろう。ゲームじゃ対応した電波体が出現してたけど、この世界はどうなっているのかな?
「何ボーッとしてるんだ、スバル。オマエらしくないぜ」
ええぇ……
「……ロックには、いつもボクが何をしているように見えるの?」
「そうだな……バトルしてるか、その戦術を考えてるように見えるぜ……後、時々強敵と戦いたがってるフシもあるな」
ガチ勢のバトル脳じゃないか!
「酷いなロックは……取り敢えず、ウェーブアウトして帰ろうよ」
流石にもうクタクタだよ……しかし結構稼げたぞ。
ロックがウィザード扱いになったら、バトルウィザードとしてウィルス駆除の依頼でも受けてみようかな?
……バトルオペレーションしてみたいし。
「おう!」
ウェーブアウト!コダマタウンへ……
「取り敢えず、あと数日はこんな感じでアイテム収集と、資金作りね」
コダマタウンへの道すがら、ロックと今後の話し合いをする。今必要なのは金だッ!
「まぁ、しょうがねぇな」
「じゃあ、今日は帰ってすぐ休むよ……あ、コダマタウンが見えてきた」
やっぱり自宅が一番だね!
ーー数日後・アマケン研究室ーー
天地さんのアドバイスに従い、大型化させた翼をフライングジャケットの基部に接続する。
慎重に、慎重に……接続した位置のズレで、左右のバランスが崩れたら大変だ。そーっと接続し、ズレがないことを確認する。
「…や、やっと完成です!」
「やったな!」
「や、やっぱり天地さんの言う通り、翼を大きくしたら空中でバランスが取れるようになりました……!」
「今日は完成記念に、パーっと飲みに行くか!」
「い、いいですけど……天地さん、また太りますよ」
ブラザーになったことで知った天地さんの秘密は、最近食べ過ぎで体重が増えていることだった。
天地さんらしいなと笑いを忍びつつ、まぁいいか、と今日は飲みに行くことを決める。
…思えば以前と比べて相当変わったな。記憶は曖昧だが、やはりあの青い少年が何かしてくれたのだろうか。
「な、なぜそれを……」
「な、なぜって……私は……私は天地さんのブラザーですし」
「ふふふ、そうだな……よし、行こう。……言っとくけど、僕は飲むからなー!」
ーー星河家ーー
『…スバル、スバルよ』
「う、うーん……」
『お前の進む先に大いなる災いが訪れるであろう……お前に与えられた未来は2つ……災いを打ち破るチカラを手に入れられず、災いの渦に飲み込まれる破滅の未来……そしてもう1つは自らの心を開き、災いを打ち破るチカラを手に入れ闇に挑む戦いの未来……どちらの未来を選ぶかはお前次第だ……いつも見ているぞ……』
「ううぅ……遂にボクはこんな幻聴を……う、うーん」
……バサッ!っと、布団から体を起こす。
一度やってみたかったんだよね。
悪夢にうなされて飛び起きるってやつ。
「ふぅ、夢か……」
…あれ?ロックがいない。ああ、展望台だっけ?
「ふぁぁ……よく寝た……あ、メール来てる、BIGWAVEからだ」
…ピンポーン!
おっと、誰か来たようだ。今日はあかねさん、パートで居ないんだっけ……出るか……
ピンポーン!ピンポーン!
うるさいなぁ……誰か来てたっけ?この時期に……もうかなり断片的にしか思い出せなくなってる気がする……
ロックは……ええっと、どこだろう……?
「はい、どちら様ですか?」
この家、インターフォンがあるのに玄関にモニターもないぞ……しかし、チェーンはある。念のため掛けておくか……
…こんな朝っぱらから来るなんて、まぁ、しょうがないよね。
ガチャッ!ガタン!
「ウワァッ!」
何だよ!足入れてきたぞ!?
「ムゥ、ゼット波の数値が異常に高い……もう少しジックリと調査する必要アリ……」
うわっ!……チェーンかけてるのに入ろうとしてくる!
「ちょっと!何やってるんですか!」
出るとこ出ますよ!という定型文を飲み込み侵入者をじっくり観察する。
「この町に一体何が起きているというのか……必ず本官の手で解決してみせる!!」
「…………」
「…………」
そこまで言って一人言モードに入っていた刑事らしき人物がボクの目線に気づいて黙りこむ。へ、変な空気になってきたぞ……
「…すまない!またやってしまった!……すまん、ボウヤ!本官は職務に没頭すると、周りが見えなくなってしまうのだ!……いきなり入って悪かった!」
「い、いきなり何やってるんですか……」
「本官は、五陽田ヘイジ。ある理由があって、この町を調査している」
「本官……貴方は警察の方なんですか?……困りますよ、国家機関が無断で住居侵入なんて……」
実際出るとこ出れば勝てる。そんな状況だ。
「い、いや、それは……」
「それにウチは父さんが行方不明になって、母さんはまだその事を気にやんでいる。……見知らぬ男が勝手に家に入ってきて……母さんにトラウマでも出来たらどうするつもりだったんですか!?」
「そ、そうだったのか……知らなかった、では済まされんな。悪いことをした、謝罪を受け取ってほしい」
…ちょっと言い過ぎたような気がしなくもないけど……
「いえ、偶々母は家を空けていましたので……謝罪は受け取ります。ところで、貴方は何をそんなに真剣に調べていたんですか?」
「……本官は、最近この辺りで起きたトラック暴走事件と、先日天地研究所で発生した、擬似宇宙を投影する装置が暴走した事件を調べていてね……」
「でも、その事件ってもう解決したんですよね?」
「ウム、その通り。2つの事件は解決済みだ……しかし、この2つの事件には共通点があった。……2つの現場からは、ゼット波と呼ばれる特殊な電磁波が検知されている。この電磁波が何を引き起こすものかはわからないが、このゼット波の発生源を突き止めるのが本官の仕事なのだよ」
……もしかしなくても、ロックたちの放つ電磁波のことか。……この警察官一人に何か出来るとは思わないが、数の力は侮ることができない。
それが組織ってヤツだからね……
「発生源を見つけたらどうするんですか?」
「人間に悪影響を及ぼすかもしれない電磁波なのだよ?もちろん発生源を破壊するに決まってるじゃないか。……BAN!ってね」
電波体に、どうやって?
「……」
「本官がこの家に訪れたのは、この家から強いゼット波を感知したからなのだが……何か覚えはないか?」
「そうですね……どちらの現場にもいたと思います」
あえて情報を出してタダの被害者だと思わせられるか……?
「そうだったな……ゼット波に関係しそうな人物はトランサーに全て記録してあるからね、スバル君」
「ボクの名前も……」
「まぁ、当然ということだ……で、天地事件において、君は大量のゼット波を浴びてしまった……そのせいで君のカラダからゼット波が感知されたのだろう」
「なるほど……」
「最近どこかカラダに異常はないかね?」
そういえば、あれだけロックと一緒に居るのにボクの体が電波化する様子はない。どういうことなんだろう。
「特には、ないですね」
「そうか、それじゃあ怪物を見たことは?」
「怪物……?」
「……なるほど。では、今日はこの辺で失礼するよ。……先程はすまなかったね」
「いえ、気にしてませんので」
「…そうか。では」
そう言って五陽田さんは出ていった。
…早めに警察に正体バラして、情報ツールとして使うのも……いや、面倒の方が多そうだ。……警察に頼るのは、最後の手段で。
…さて、ロックを探しに行くか……ロックは何処に……高いトコロかな?……展望台とか。BIGWAVEに忍び込んでる可能性もあるな……
ーーコダマタウンーー
BIGWAVEには居ないな……一々ビジライザーを掛けなくちゃ見えないってのもあるからなぁ……
まぁ、いっか。人も少ないし、ゆっくり探そう。
「♪~♪~」
何だか気分がいい。
…最近はずっとロックと一緒だったからかな?
一人も悪くない。
ーー展望台ーー
「♪~♪~」
ここに居ないとなると、何処にいるのやら……まずは探そう。
…これは、ギター?確かに人は少ないけれど……
この後に起きるのは……ダメだ、思い出せない。
「♪~っと、誰かいるのかな?」
何かを弾く音がする。展望台の階段に近づいてから聞こえ始めたから、きっと今弾き始めたんだろう。
ハミングをしながら、展望台の階段を登る。
「♪~…………あっ」
……あれは……
「この場所に、用事?……すぐに終わるから、こっちに来て待ってなよ」
「…………」
音楽に関しては素人だと自負するボクだが、この曲が素晴らしく心に響くことはわかる。
「……フーッ!終わり!……どうだった?」
何か、というか曲を弾ききった解放感からか、偉く眩しい笑顔で聞いてくる。答えはもちろん……
「……聞いたことはないけど、とても良い曲だったよ」
「そう?よかった……新しくつくった曲なんだけど、この曲だったらママも喜んでくれるかな……」
「今の曲は、お母さんに……?」
「うん、ワタシが歌を作るのはママのため、ママ、ワタシが新しい曲を聞かせてあげるたびに喜んでくれるんだ…………ママ、聞いてくれた?とっても良い曲が出来たよ……」
やっぱりお母さんは、もう……
…大切な何かを失うのは、とても辛いことだ。ボクは今でも、あの世界のことを覚えている……もう、取り戻せないけど……
「待たせちゃって、ごめんね?……実はもう帰るトコロだったんだけど……君のハミングが聞こえてさ……つい、ね」
……貴方の曲なんですけどね……
「それじゃ、ワタシ行くから……じゃあね」
…………。本人の曲をハミングしてるトコロを聞かれたぁっ!恥ずか死ぬ……い、いや、あの曲はまだ作曲していなかったはず……お、落ち着け、素数を数えるんだ……
「2、3、5、7、11、13、17、19……」
『クックック……あのスバルが動揺してるとはなぁ……一目惚れってヤツか?』
ギャァーーーーッッッ!!!
「うわぁっ!ちょっとロック、いきなり何言ってるのさ!」
「そうかぁ?顔が赤いぜぇ?」
それはハミングの件だ!
「…ふぅ。……ところで、ロックは何処で何してたんだよ……お陰で黒歴史が一つ増えそうになったじゃないか!」
「ああ……気になる音楽が聞こえたから、様子を見に来たんだ……あのオンナの奏でるメロディから、オレたちFM星人を引き付ける孤独の波長を感じたんでな」
「孤独の波長……ね」
それでオックスなり、キグナスなりを引き寄せたんだっけ?
「あぁ、心に孤独を抱えるものが持つ、独特の周波数だ」
「じゃあ、FM星人がこの近くに……?」
「いや、この辺りにFM星人は来ちゃいねぇよ」
……何だ、そうか……
「あ、ところでロック、ゼット波って知ってる?」
この辺は聞いて置かないとな……
「あぁ、そりゃオレたちFM星人から発生する電磁波のことだろ?」
「やっぱり、そうだったのか……今日いきなり五陽田っていう警察の人が来たんだけど……ゼット波の発生源を見つけて破壊するって言ってたんだ」
「嬉しいねぇ!それでオレを心配して探しに来てくれたのか?」
「違うって……朝起きたらBIGWAVEからメールが入ってたんだ。……今日開店だってさ。一緒に行こうと思って探しに来たんだ」
「おお!いいぜ、後で行くとするか……そういや、あのオンナはオマエの知り合いか?」
「いや?今日初めて会ったよ」
?何でそんなことを気にするんだ……?
「そうか、ならいいが……」
「どうかしたの?」
「何でもねぇよ、さ、ウチに帰ろうぜ」
「今日はどうする?体力トレーニングか、ウィルスバスティングか……」
「たまには休もうぜ……何だかくたびれちまった」
ロックにもそういうことってあるのか……
っていうか浮いてる癖に!疲れないでしょ……
ああああああ、難しい!
なるべく自然に見えるように描写したつもりなんですけど・・・・・・
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