流星のロックマンシリーズの小説は圧倒的に知名度が低いのがネック過ぎる……
もっと誰もが書く人気ジャンルになってくれないかなぁ……(深夜テンション)
6/22、修正しました。
三日後の夕方……
『次のニュースです。今日未明、コダマタウンのポストが破壊されているのが発見されました。このところ、コダマタウン周辺では、真っ赤な自動車、バラが植えられた花壇、レンガでつくられた倉庫など、無差別に破壊事件が起こっており、サテラポリスは今回のポストが壊された事件と、他の事件との関連を調べています』
「無差別破壊事件、ね」
倉庫と自動車以外は電波人間が暴れているには被害小さくない?赤ばっかりって、完全に牛じゃないか……
「何か気になることがあるのか、スバル?」
「いや、完全に牛じゃないか!」
「ああ、だから少し気になるぜ……」
やっときたのか……おせーよオックス。
だが不登校児に3日も時間を与えたのは失敗だったな。こちらの戦闘準備は万端だ……!
ーーコダマタウン・夜ーー
「それじゃあ、母さん。行ってきます」
「いってらっしゃい。……遅くまで星を見てるなら、風邪引かない格好していきなさいね」
今回は、事前に帰ってくるのが遅くなると伝えてある。同じ失敗は繰り返さない、それもあかねさんを安心させるためなら尚更だ。
「さて、ロック、外に出たわけだけど……」
「ああ、今日はどこに忍び込むんだ?」
ロックからの(犯罪者としての)信頼が厚くて辛い……
「違うって!夕方のニュース、見たでしょ?」
「あぁ、無差別破壊事件だろ?」
「ボクはロックがFM星人の仕業だって気づいたんだと思ってたんだけど……」
「ああ、確かに怪しいとは思っていたが……」
「FMプラネットの住人に思い当たりはないの?」
「あるにはあるが、そこまで赤に執着するやつじゃなかったぞ」
「ふーん、そうなんだ」
「そうなんだって……オマエな……」
「まずは展望台に行こうよ……何かが起こりそうだ」
実際、間違いじゃないからね。しょうがないね。
ーーコダマタウン・展望台ーー
「オマエの物騒な発言に早くも慣れてきたオレがいるぜ」
アレ?ゲームと立場逆じゃない?
…ま、まぁ、ボクはボクだ。気にしてもしょうがない。但し母さんの前以外ではね!
「あら、こんな時間に一人でブツブツ言って、何してるのかしら?」
あ、この声は………
「………こんな時間に天体観測なんて、風邪引いても文句言えないわよ?」
委員長さんにキザマロ………!4月の夜風は堪えるのか、二人とも寒さに少し顔をしかめている。
「………何よ。何か言いたげね?」
「いや、委員長さんのほうが風邪引きそうな格好してるじゃないか。………大丈夫かなって」
心配する姿勢を見せることで警戒心を薄められればいいんだけど。それにゴン太がいないってことはもう……
「(おい、あのデカイやつがいねぇぞ)」
「(わかってるよ)」
「よ、余計なお世話よ!アナタこそ、こんな時間に一人でコソコソして………もしかして、器物損壊事件の犯人なんじゃないの?」
……そんなわけねーじゃん。
「……それは」
「ホラ、なんとか言いなさい!」
「ボクはやってないよ」
「まぁ、そうよね……アナタみたいなコがあんな事件を起こせるわけなさそうだし」
「ボクは、この事件がまだ解決していないことのほうが不思議なんだけどね」
「どういうことよ?」
「いや、だっていくらコダマタウンに普段から監視カメラの類いが設置されていないとはいえ、連続事件として認知されているんだ。小規模でも警察が解決のためのチームを動かしているはず……なのに全く解決の手がかりが見つからないってことは………」
実際どうなっていたんだろう?三日前からとはいえ、倉庫や自動車まで破壊されていたら、普通に動きそうなんだけどな………
「見つからないってことは………?」
ゴクリ、と委員長さんとキザマロが唾を飲み込み、聞き入る音が聞こえた気がした。
……こういう時のノリの良さは嫌いじゃないよ。
「きっと何が起こっているのか解ってないんだ」
「そんなの当たり前じゃない!そうニュースでやっていたんだから!」
「そうじゃなくて、何が起きたのか、観測する手段がないってことだよ」
まぁ、電波体ありきの仮説だけどね。
「ああ、そう……なるほどね」
「(委員長が感心するとは、星河スバル…やりますね……!)」
「聞こえているわよ……キザマロ!」
「ハ、ハイィッ!」
「ああ、そうだ。前に足払いしてしまったゴン太君は大丈夫だった?謝りたかったんだけど……」
「ゴン太ならどうってことないわよ?……今は見回りに使うクルマを調達しにいってるわ」
小学生が見回りにクルマを使う時代だったとは……
そういえば、2でマテリアルウェーブのクルマ運転してたっけ。……この世界技術進歩早すぎじゃね?
「そっか、なら良かった。……でも謝っておきたいから…ところで見回りって?」
「さっきも言ったけど、この町で起こってる器物損壊事件の犯人を探しているのよ。……ワタシが住む町は、ワタシが守るのよ!完全に人任せには、出来ないわ」
「流石委員長……素晴らしい正義感の持ち主です!必ず僕たちで犯人を見つけましょう!」
「どうしてもっていうなら、アナタも混ぜてあげてもいいわよ?」
「せっかくだけど、まだボクは勇気が持てないんだ……今は遠慮させてもらうよ……」
断り方は凄く悩んだけど結局事情を知らない人には何を言ってるのかわからない断り文句だよね……
「あぁ、そう!あんまり遅くまでウロチョロしてて事件に巻き込まれても知らないわよ!」
ぶっきらぼうだけどちゃんと心配してくれているのが伝わってくる。……うーん惚れそう……
「それといい加減学校に来なさいよね!……行くわよキザマロ!」
「ハイッ!」
学校への催促をして委員長さんたちは行ってしまった……あれ?追ったほうがいいんだっけ?
「オイ、何も起きなかったぞ」
「まぁまぁ、これからさ……少し散歩でもしにいこう」
「もう既に散歩みたいなことしてねぇか?」
いいじゃないか。気分だよ、気分。
ーーコダマタウン・夜ーー
「アン?何か道路に止まってるぜ」
「これは……トラックだね。運転手は……って、あ」
あれ?ゴン太が乗ってる……?
「あら、また会ったわね。……どう?中々立派なトラックでしょ?……どうしてもっていうなら、乗せてあげてもいいわよ~?」
何かテンションが高い。深夜テンションかな?(自虐)
「遠慮しとくよ。それにもう座る場所ないじゃないか。……っと、それより」
三人並んでいる中のゴン太君の前に立ち、はっきりと目をあわせる。
「この間はゴメン!ケガとかしなかった……?」
「平気って言ってるのに……ワタシの誘いをまたもや断るなんて、いい度胸してるじゃない……あのコが手強いのはわかったわ。でも、覚えておきなさい!そのうち学校に引っ張り出してやるからね」
「委員長、そろそろ時間です」
「ええ、わかってるわ。それじゃあ、スバル君。あんまりウロチョロしないで帰るのよ!」
「わざわざ心配してくれてありがとう!じゃあボクは帰るから……おやすみなさい」
「し、心配なんてしてないから!………早く帰っちゃいなさい!」
うがーっ!っと興奮する委員長さんに手をふって別れる。なぜかもっと憤慨したように見えたけど、何でだろ?
「(そりゃ、この状況で手を振りながら笑ってたら、煽ってるようにしか見えないからな………)」
「(どうしたの?そんな神妙そうな顔をして………)」
まぁ、いいか。家に帰ったっていうポーズはとったわけだし。
ーーコダマタウン・トラック前ーー
「どうしたゴン太……あのときの恨みを晴らす時じゃないのか?オマエに恥をかかせたヤツを、痛い目にあわせて委員長に、オマエのチカラを見せつけてやるんだ……!」
「オ、オレのチカラを………見せる………」
「そうだ………お前の望みを解放しろ………」
ーードクン!
「ウ、ウグゥ………」
「ちょっとゴン太、何してるのよ……早く運転しなさい!」
「ウ、ウゴゥ……」
「もっと、もっとだ!もっと気持ちを高ぶらせろ!!」
「ウ、ウガァァァッ!!!!」
「ちょっと、ゴン太?……………って、え?………………キャーーッ!!」
「ブルルルオォォォォッ!」
「か、か、怪物!」
電波変換し、電波体となったオックス・ファイアは、委員長とキザマロの乗っているトラックの電脳にウェーブインし、二人の前から姿を消した。
「き、きえた………?」
「な、何!?何が起こってるの!?」
ここで白金ルナは、自分の同世代と比べて優れていると自覚している頭脳で何が起こっているかを考えてみる………
「赤い怪物……私たちの前から消えたあの現象……それにさっきスバル君が言っていた観測できていないんじゃないかという言葉…………」
このとき、白金ルナの頭に稲妻にも似た閃きが走り、1つの真実にたどり着く……それは、
「ま、まさか……。ゴン太が……器物損壊事件の、犯人……?」
間違っていて欲しいと必死に思い込むが、次々にゴン太が犯人であるという証拠が頭の中をよぎっていく………
「ワタシたちが犯人や、犯行を目撃出来なかったのは、犯人であるゴン太がワタシたちと一緒に行動していたから………人前であんな目立つ変身は出来ないし、途中で抜け出して事件が起きたら、ワタシたちに怪しまれるわ………つまりゴン太はワタシたちの捜索が終わってから悠々と犯行に及ぶことが出来ていた。……捜索する側の人間であることで、対外的にも疑惑の目は向きづらくなる。……そう、そういうことだったのね……………!」
そこまで思い至ったところで、乗っているクルマのエンジンが一人でにかかっていることに気づく………
「(マズイわ!)キザマロ、運転用のカード、勝手にいれてないわね!?」
「ハ、ハ、ハ、ハイィ!」
「やっぱり……これはマズイことになりそうね………!」
ーーコダマタウン・夜ーー
「結局、何も起こらなかったな………どうやらオマエの勘は頼りにならないらしいぜ」
「まだわからないさ、ロック………それにちゃんとゴン太君には謝れたんだ。……十分だよ」
「ケッ!アイツから仕掛けてきたクセによ……!」
「はいはい、落ち着いてロック……っ!」
「ッ!何だ……?」
「………何か聞こえない?」
「ァン?確かに……さっきのトラックか?随分荒い運転をしているようだがな」
「へぇ、ロックって自動車の運転に一家言あるんだ……FMプラネットに自動車なんてあるの?」
「いや、オマエの親父から聞かされたんだよ。……近いな。早く帰ろうぜ」
「父さんから?そういえば父さんのことについて教えるって約束してたじゃないか。……このところ忙しくてすっかり忘れてたよ………」
「あぁ、しょうがねぇな……ってさっきよりもトラックの音が近い……ッ!避けろスバル!」
「うわぁっ!危ない………!」
目の前に迫るさっきのトラックを歩道に逃げ込む形で回避する。……話に夢中で気づかなかった……!
「誘いを断ったからってここまでする!?」
あまり加速はしていないトラックの荷台にむかって叫ぶ!ゲームでは道路で逃げていたけど、流石に無謀すぎるからね……。
通りすぎたトラックの運転席辺りから委員長さんの声が聞こえてくる。
「あーあー、聞こえる!?別にわざとやっているわけじゃないわ!ゴン太が突然牛みたいな怪物に変身して、アナタを追いかけ始めたの!………キザマロ!」
「ダメです!こっちの操作は全く受け付けません!」
「ロック!これは!?」
「ああ……あのゴン太ってやつ、FM星人と融合して、電波体になったようだな」
「つまり今あのトラックを動かしているのは……!?」
「FM星人にいいようにされてる、そのゴン太ってヤツだろうな」
さっきのトラックが無理やり反転してこっちに向かってくる!このまま家に帰ったら星河家が大惨事になっちゃうじゃないか!
「ロック、こういう時は……」
「あぁ!!察しがいいな……トラックの電脳にあのゴン太ってヤロウをぶちのめしに行こうぜ!」
「発言が物騒だよロック!?………って、うわぁっ!また来た!」
建築物に当てたら、乗っている委員長さんやキザマロに危害が……クソッ、逃げるしかないのか……
「オイオイ、真っ直ぐ逃げたら追い付かれちまうぜ!」
「大丈夫!まだ操作を始めてそんなに時間が経ってない……スピードが遅いのはまだ電脳側からの操作が不慣れだから、だと思う!」
「ああ、だがこのままじゃ……早くウェーブホールを探せスバル!ビジライザーを掛けろ!」
「わかってる!……あった!公園の芝生の上!行くよロック……電波変換!星河スバル、オン・エア!」
ーーコダマタウンのウェーブロード・夜ーー
ふぅ、何とか逃れたか……
「何とか逃げて来られたけど、どうやってトラックにウェーブインするの?……もう早すぎてトラック自体にはウェーブイン出来ないよ……」
「ああ、ならトラックのスピードを落とす方法を……そういえばこの辺りに、路上駐車されたクルマが1台あったよな……よし、それを使ってあのトラックを足止めしてやるぞ」
「委員長さんたちは……!?」
「知らん…が、最近の安全装置は優秀らしいぜ……多分大丈夫だろ」
「うう、今はそれしかないか……」
「決まりだな!行くぞ、自動車の電脳へ!」
ボクたちの夜は、まだ長くなりそうだ……
このスバル君の中では割と星河ダイゴのことはどうでもいいので、すっかり聞くことを忘れています。
ふと確認してみたら、お気に入り77人でちょっとハッピーな気持ちになりました。
ちょっと中途半端ですいません!講義の時間が……