皆さんのおかげですね!手首の痛み位どうってことないですよ、これは!
6/22、修正しました。あ、あぶねー……オックスはロックマンと面識がないんだった……
ーー自動車の電脳ーー
相変わらずな構造のエリア……エリアの足場とか構成って自分で弄れるものなのかな?今度試してみようかなぁ……
「おい、スバル……急げよ!」
「わかってるから!……ええっと、あった、コントロールパネルだ……ここを、こうして………」
うわぁ、めんどくさい!………意外と複雑になってる。……でもしょうがないのかな?子供でもカード一つで操作できるらしいし………安全を守るために複雑な構造になっているのかも……っと、あった。アクセルプログラムとブレーキプログラムだ……これをちょいちょいとイジって……
「いくよ……アクセルプログラム、始動!」
クルマが動いたことで自動車の電脳にもその振動は微弱ながら伝わってくる……浅くアクセルプログラムをかけたからかな?
「……そして、ブレーキ!」
クルマが車道をふさいだことを、駐車位置訂正プログラムから読み取り、ブレーキをかける。
……これで後は、あの暴走皆勤賞だけだ……!ウェーブアウト!
ーーコダマタウンのウェーブロード・夜ーー
「よし、ちゃんと道は塞いでる……後で持ち主から苦情とかこないよね?」
「ヘンなところで気にするヤツだな、オマエ」
いや……だって、かあさ、あかねさんに迷惑がかかるかもしれないじゃないか!もし、息子が自動車事故を起こした何て知ったらどんな顔するか……
「……母さんに迷惑はかけたくないんだ」
「オマエはそういうのあんまり気にしないヤツだと思っていたが……」
あかねさんは、この世界で唯一心から信頼できる人間なんだぞ!少なくとも、この体に宿ってる魂が、スバル君本来のモノであると思ってくれている内は……
「……来たね、覚悟は出来てる?……尾上さんの時とは違って、負けたらデリート……死んじゃうかもしれないんだよ?」
「へっ!今のオレたちに負ける要素はねぇよ……そのための二日間だろ!?さぁ、いくぜ!」
「安全装置がちゃんとはたらくといいんだけど……」
…………来たッ!トラックだ……!ボクたちが動かしたクルマに真っ直ぐ突っ込んでくるぞっ!……無事で居てくれよ、二人とも……!!顔見知りが死ぬってのは、とっても後味が悪いんだ……ッ!
ーーバキィッッッ!!!……ガガガガッ!
トラックがクルマに衝突し、その馬力を活かしてクルマの車体を擦るように方向転換していく……今だ!
ーートラックの電脳1ーー
「この気配……やっぱりアイツだな……気を付けろよスバル。奥にはFM星人がいるぜ……しかも雑魚じゃねぇ、れっきとしたFMプラネットの戦士だ」
「闘わないで、逃げてほしいの?」
まぁ、違うだろうけどね。
「へっ!……体力を温存しておけよってことだよ!」
なんだか嬉しそうなのは気のせい……?どうしたんだろ。武者震いってヤツかな?
「安心していいよ……何ならロックは寝ているかい?奥に着いたら起こしてあげるよ?……まぁ快適とは言えないかもしれないけどね」
「冗談だろ?こんなシチュエーション、逃す手はないぜ!」
「そうだね……でも急ごう。いつ暴走して車道を外れるかわかったモンじゃない!」
「当然だ!」
…………さて、と……さっさとこの先に進まなくちゃ……
……クソッ!揺れるな……
「何だァ?このウェーブロード、ロックがかかってやがる!」
「ふむ、レッドキーと、ブルーキー……あ、あのデンパが何か知ってるかも……ねえ君、そこのセキュリティを突破するための『レッドキー』と『ブルーキー』の有りかを知らない?ボクたちはこのトラックを止めに来たんだけど…」
「ビビビッ!コノサキニ、ボウソウシテイル コントロールシステムヲ ソウサスル パネルノヒトツガ アルノデスガ、ソコニ タドリツクニハ ソコニアル ウシプログラムニ ノッテイカナイト イケマセン……」
聞き取りづらい!
「わかった!あのウシプログラムに乗ればいいんだね?」
「オイオイ、牛に乗ったことなんてあるのか?」
「ないけど、こういうときは思いっきりさ!取り敢えず乗って、あとは流れで乗りこなすよ」
「スバル……」
ええ……なんでちょっと引いてるの……?
「ビビビッ!オキヲツケテ……イマハ システムノ イジョウデ トンデモナク キョウボウニ ナッテマス……フリオトサレナイヨウニ、チュウイシテクダサイ」
だから聞き取りづらいって!
「よし、いくよ……よっ、と……」
どれどれ……見せてもらおうか……暴走した牛の乗り心地とやらを!……って、うわぁっ!暴れだしたっ!
「ブルルッ!」
「あわわわわっ……慣れてきたね」
「はえーよスバル」
ロックの対応が塩だ……って、あんまり長い距離じゃないのね……
「……よっ、と。さて、このウェーブロードの奥にあるのかな?……見えたよ、コントロールパネルだ。……自動車のコントロールパネルを簡略化した感じだね」
「よし、あとはコイツを操作すりゃぁ……」
「そうだね……よし、いいよ」
暴走しているシステムをコントロールパネルを操作して正常に直す……あ、レッドキーが出てきた。
「コレだね」
「ああ、ってことは……まだコレやらなきゃならんのか……!」
「確かに、コレ操作してる間は、ウィルスも怖がって近づいてこないもんねぇ」
……実はまだ、この電脳ではウィルスに遭遇していないのだ、残念。周りの景色からして炎系のウィルスだと思うんだけど……入り口に近いからかな?まぁ、いいや……さっきのセキュリティに戻ろう。
『セキュリティ作動中……レッドキーを提示してください………レッドキーを確認しました……セキュリティを解除します』
開いたぞ……ぶっちゃけコレを繰り返すのはダルいなぁ……ていうかセキュリティのほうがデンパくんよりカタコトじゃなかったんだけど、なんでだろう?
「さぁ、次だ……ドンドン行こう」
「ウィルスが、来ねぇーッ!」
『セキュリティ作動中……ブルーキーを提示してください……ブルーキーを確認しました……セキュリティを解除します』
よし、進めるぞ……ってまた牛ィ?今度はイエローキーかよ……もうヤケクソだ……!
『セキュリティ作動中……イエローキーを(以下略)』
今度こそ終わりだ……やっと次のエリアへ……
ーートラックの電脳2ーー
ふぅ、もう少し……
「キャーーーッ!!」
「この声は……委員長さん?電脳世界まで聞こえてくるなんて、凄い声量だね……」
「おいおい、アレを見ろ、スバル!あいつら、電脳世界に入っちまってるぞ!?」
遠すぎてぼんやりとしか見えないな……
「ええ……大丈夫なの?」
ーートラックの電脳2・最深部ーー
「ど、どこよココは……!?……アナタ、ゴン太ね!?こんなトコロにワタシたちを連れ込んで、何をするつもりよ!?」
「ブルッ……ブルルルッ………あのスバルのヤローをぶっ飛ばすんだ!オレの強さが見せかけじゃないってことをいいんちょうに見せてやるんだ………アイツ、どこに行きやがった!?」
「ち、ちょっと聞いてるの!?返事くらいしなさい!」
ーーブオンッ!
突如として、白金ルナと最小院キザマロの前に炎が噴出する。
現実感のない光景が目の前に広がっているが、吹き荒れる炎の熱さははっきりと感じられるため、この光景を信じざるを得ないだろうか………
「ヒイッ!」
キザマロが悲鳴をあげるのも無理はない。今まさにその吹き荒れる炎が牛の前足までをかたどったような姿をした異形の怪物に変わったからだ。心なしか、今のゴン太に似ているような……?
「ブルルッ!!いくら話しかけても無駄だぜ、そいつは今完全に入っちまってるからな!」
「………ッ!……アナタ、誰よ!?アナタがゴン太をそんな姿にしたのね……!?ゴン太を元に戻しなさい!ワタシのブラザーに、手を出すことは許さないわ!」
「ブルルッ!勘違いしてもらっては困るぜ………確かにオレ様はコイツにチカラを与えたが、コイツがこうなったのも……委員長、オマエのせいなんだぜ?」
「そ、そんなこと……まさかあのとき、ブラザーを切るなんて言ったから……」
「ブルルル……まぁ、何にせよあんまりキーキー騒がれちゃ堪らんからな!……暫く眠ってな!ブルルルッ!」
「キャアアアアッ!」
「ヒョエエエエッ!」
異形の怪物は気絶した二人を確認し、背後のゴン太を振り返る……
「ゴン太……とても焦っているように見えるが、その元々の原因がここに倒れてるってのにスバルってヤツを優先するなんてな……よっぽど腹に据えかねていたんだろうぜ」
異形の怪物『オックス』はそう言いながらついでにウォーロックの野郎が誘き寄せられれば良いのによ……っと期待をするが、流石にそれは虫が良すぎるだろう。……取り憑いた相手が起こした事件を、わざわざ解決しに来るような殊勝なヤツではないことをFMプラネット時代の言動から察していた。牛の本能である。
戦士といえども、その在り方はそれぞれで、オックスはあまり考えることが得意ではなかった。だからこそ、戦闘中に攻撃を食らっても怯まずにいられる精神力を手に入れることが出来たわけだが。
ーートラックの電脳2ーー
「向こうで何かが起こったみたいだね」
「ああ、急ごうぜ…FM星人には人間を電波化する力がある。あの二人はFM星人に近い場所に居すぎたために巻き込まれたんだろう」
ロックが真面目に考察してるよ……
「しかし、厄介なヤツが来たモンだぜ……ヤツの名はオックス……牡牛のような突進力を持った凶暴なヤツだ」
「ボクらで勝てるかな?」
「フン、ヤツの突進に巻き込まれなければ大丈夫だろう……ヤツは力が強いかわりに動きは直線的で単調だ……!ウルフの時よりはやり易い相手だぜ!アイツらの命を助けるんだろ!ビビんなよ!」
「誰に言ってるのさ……!二人は必ず助け出す…ッ!急ぐよ、ロック!」
……そうだ、今回はボクだけじゃない、委員長さんとキザマロの命も、かかってるんだ…!新パワーのお試し感覚でいるべきじゃない…!
「行くぜ!」
「うん!」
『セキュリティ作動中……四つのテトラキーを(以下略)』
……アアアアアアァッ!!
「おい、スバル!ウィルスが……」
モエリング1が一匹、テイルバーナー1が二匹……良いところに来たね☆……憂さ晴らしに付き合ってもらうよォッ!
ーー二分後ーー
『セキュリティ作動中……四つのテトラキーを提示してください……四つのテトラキーを確認しました……セキュリティを解除します』
「ふぅ、なんとか集められたね」
いやー疲れた疲れた!でも、次はオックス・ファイア戦だ、気を引き締めていこう!
「…………」
何故かロックが喋らない……もうバテたのかな?
「ロック、バテるのはまだ早いよ!……これからだってのに!」
「あぁ、そうだな……(さっきのスバル……オーパーツを触ったときに見た、ベルセルクの闘いよりベルセルクしてなかったか?)」
忌々しいセキュリティを突破して、残るは長い一本道のみ!
以外と横幅が広いな……ウィルスとも戦闘できそうだ……って、思ってるそばから来たよ……
変だな、さっきまではメラマンダとモエローダーを別の名前で読んでいた気がする……頭が痛くなってきた。
「メラマンダが一体、モエローダーが二体か……」
モーターを吹かして突っ込んでくるモエローダーを右にステップすることで回避し、装甲が薄く、反応しにくい側面にロングソードを突き刺す……チリヂリのデータとなったモエローダーを一瞥し、メラマンダが吐いてきたブレスをシールドでガードする……アツいッ!ブレスをシールドで防ぎきったことを確認し、バックステップ。
直後に、今までシールドでガードしていた位置をモエローダーが通りすぎる。心なしか、悔しそうだ……
ボクは選択済みのグランドウェーブを発動。モエローダーにヒットしたグランドウェーブは、地を這いながらその進行方向をメラマンダに変更し、追っていく……
誘導系は便利だなぁ…………Double delete!
「これで完了!……ロック!増援の気配はある……?」
「……いや、ないぜ」
「ロック、どうしたの?」
「ああ……大分堂に入ってきたなと思ってな」
「そういう水臭いことは無しだよ!さぁ、もうすぐ最深部だ……何せ敵が待ち構えているからね……用心するに越したことはないよ」
「あぁ、このトラックを暴走させているヤロウをとっととぶっ飛ばしてやろうぜ!」
「その意気だよ、ロック……!」
さぁ、最深部はもう目と鼻の先だ!
やべぇ、オックス・ファイアの描写が思ったより難しい……
現在9話製作難航中……デカイ、硬い、パワーと三拍子揃って高速タックルだと……!?
・・・炎も吐けるとか強すぎワロタw……ワロタ……
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