捕まってからの生活は今までと全然違った。痛いことをされないのはとても楽で、殺し合いもしなくていい。閉じ込められている部屋も、牢屋じゃなくて普通の部屋で、テレビや本、ぬいぐるみとかいうのもいっぱいある。それに服もいっぱい用意してくれている。ボロ布一枚だけじゃなくて、ワンピースとかをもらった。
でも戦闘訓練をしないとむずむずするので身体は動かして、いっぱい雷を集めて自分の身体に流していく。もう、これがないと落ち着かない。だから、部屋の中で雷を扱う。終わってからは勉強を教えてもらったり、勉強をしていく。
「お邪魔しますね。今日の診察の時間よ。お薬はちゃんと飲みましたか?」
「はい、飲みました」
検査が終ったら、お菓子をもらってから文字の読み書きの練習する。読み書きの練習をしていると、部屋の扉が開いて目標が入ってきた。
「や、やぁっ! こんにちは。私はオールマイトだ」
近付いて斬りかかろうとするけれど、すんでのところで止める。もう、戦う理由はないから。彼はテーブルを挟んで私の対面に座りました。
「……こんにちは……」
「気分はどうだい? 不便なことはあるかな?」
「平気、です」
「そうか。実は……いや、その前に名前はなにかわかるかな? 資料にはないとのことだったが……」
「684号」
「それは番号だろう」
「それしかない」
「じゃあ、つけないとな。これから生活するうえで必要になるからね。何がいい?」
名前。なにがいいかな? 悩んでいると、目標……オールマイトが持っていた資料があった。そこには色々と文字が書いてある。そこから適当にとってみる。
「F,a,t,e?」
「フェイトかな?」
「ん、それでいい」
「では、今日から君はフェイトだ」
「はい」
「フェイト君にはこれから私と暮らしてもらう。というかだね。私は君の父親になる」
「パパ?」
「そうなる。正確には遺伝子的に私の娘になるので、引き取ることにしたんだ。それとフェイト君が暴走した時に止められるのは私を含めたトップヒーローくらいだろうし、保護した私が担当することになった。わかるかはわからないが、これが遺伝子の証明書だ」
見せられた書類を見てもちんぷんかんぷん。でも、図形を分解してみせてもらったら半分が同じということがわかった。私達のオリジナルがそうなんだろう。
「という訳で、これからよろしく頼むよ」
「ん、わかりました」
「さて、話にも聞いていたと思うが、殺すことは一切禁止だ。"個性"を使うのも出来れば控えて欲しい」
「それは嫌です」
「なら、使う場所を限定する」
「はい。それならかまいません」
「じゃあ、他の事はおいおい決めていこう。私も子育てをしたことがなくてね。というか、娘を勝手に作られているなど思うはずもないからね。だが、君は確かに私の娘だ。だから、私がきちんと育てる」
「はい、パパ」
「うむ」
「ママは誰ですか?」
「ママは居ない。既に亡くなっているからね。すまないが、我慢してくれ。なに、こう見えても家事は得意だ」
「はい」
色々と教えてもらって、必要最低限のことができるようになったらここから出してもらえるらしい。道徳の勉強やカウンセリングとかも行っていくことになるみたい。
半年後、私は試験に合格して施設から外に出ることができた。黒色のワンピースと帽子を被ってオールマイト……
「しばらくは保護観察となる。だから、監察官とも一緒に生活することになる。まあ、なんだ。流石に女の子のことは全然わからないのでね。女性の保護観察官を手配しておいた」
「私は中島銀河。よろしくお願いしますね」
「はい。フェイトです」
綺麗な女の人が私の監察官みたい。動きからみて、この人は強い。
「では、行きましょうか。とりあえず、衣服の買い物からでいいですよね」
「ああ、お願いします。家具とかの手配はすんでいるのですが、そちらの方は全然なので」
「ぬいぐるみとかもいいかもしれませんね」
「お任せします。お金はあるので」
「じゃあ、命一杯おめかししないとね」
それから、お店に連れていかれて着せ替え人形にされた。最終的にゴスロリのワンピースとかいうのを何着か買ってもらった。あと、動きやすい服や下着も買ってもらった。
「いい時間になったので、食事にしましょうか。お世話になったので奢りますよ」
「いえいえ、経費でおちるので気にしないでください。フェイトちゃん、何が食べたい?」
「えっと、なんでもいいです」
「遠慮しなくていいからね。好きなものをいいなさい」
「好きなものがわからない……ごめんなさい」
「いやいや。どうすればいいかな?」
「そうですね。施設で食べた中で、どれが美味しかった? また食べたいと思った?」
出されたご飯でまた食べたいと思ったのは二つ。
「黄色いへんなのと、お肉の塊」
「えっと、カレーライスとハンバーグですね。お肉の塊というのはハンバーグです。ステーキやカツとかでてないですし。じゃあ、両方をあわせたのにしましょう」
「っ!? いい、の?」
「大丈夫ですよね?」
「ああ、構わないよ。そうだね、じゃああそこのレストランでも入るか」
レストランとかいうところで、食べたのは凄く美味しかった。とっても楽しい気分になって、顔が綻んでいく。すると頭を撫でられた。嫌じゃないのでされるがままになる。
「ところで、渡された本は読みましたか?」
「はい。10冊とも読みましたよ」
「では、次の追加の本を手配しますね」
「子育ては大変ですね」
「ええ。ですが、頑張らないといけません」
「この子のような娘を生み出さないために頑張らないとだめですね」
「はい」
ご飯を食べてから、パパと手をつないで車で向かう。途中で寝てしまった。到着して起こされた場所は山奥のログハウスで、周りには民家なんてない。
「ここが今日から私達の家だ」
「山の中ですか?」
「ごめんね。保護観察が始まったばかりのフェイトちゃんをまだ街に居させる訳にはいかないの。フェイトちゃんを奪還しようと襲ってくる人達がいるから」
「警護は大丈夫かね?」
「はい。軍とヒーローの方から護衛を出しています。オール・フォー・ワンは危険ですから、奪還されるのはなんとしても防がないといけません。お二人は必ず守ります」
「了解した。そちらは任せるよ。私ももっと傷が癒えたら手伝えるのだが……」
「貴方もヒーローの方と聞いていますが、その負傷ではまだ無理でしょう。こちらに任せてください」
「そうだね。っと、どうやらお姫様はおねむのようだから、中に入ろうか」
「ん……」
「そうですね」
家の中に入って、ベッドに案内される。そこで着替えさせてもらってすぐに眠る。次に起きたら部屋は様変わりしていた。ぬいぐるみが沢山置かれていて、服とかがクローゼットに収められている。ウサギのぬいぐるみを抱いて、目を擦りながら部屋から出て、いい匂いのする一階に降りる。するとパパがエプロンをつけてご飯を作っていた。
「おはよう。顔を洗っておいで。それから朝ご飯を食べようか」
「ん……」
「洗面所はこっちだ」
連れていってもらって、やり方を教えてもらいながらこなしていく。それから、朝ご飯を一生懸命に食べる。
「これは箸の使い方も教えないと駄目か」
「まだ慣れないです」
「おいおいでいいからね」
「はい」
食事が終ったら、着替えて訓練を行う。
「ああ、電気を放出するならバッテリーが用意してあるからそっちに頼むよ。それを使わせてもらうからね」
「わかりました」
家の裏にある発電機のバッテリーに沢山の電気を入れていく。その後は見守られながら戦闘訓練を行っていく。
中島銀河はアレです。ギン姉です。なのはの時系列、年齢などは無視しております。なのはキャラはほぼ出さないと思いますので。出すとしてもマテリアルのシュテルかな~。なのはじゃないのかと言われると、私がシュテルの方が好きだからです。