遊戯王VRAINS 幻影の咆哮~青き天使との日常~   作:kajoker

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第9話です。
今回は時間軸としてはGO鬼塚とplaymakerのデュエル回ですが、侑哉には別の相手とデュエルしてもらいます!

それは誰なのか?まぁ、タイトルに思いっきり書いてあるんですけど…

それでは、本編をどうぞ!


第9話 対決!リボルバー!

「このPhantomというデュエリスト、一体何者だ?」

 

まるで研究所のような空間で一人、男は呟いた。

 

その空間に写しだされている映像は一人のデュエリストがハノイの騎士とのデュエルに臨んでいる映像…

 

そのデュエリストはPhantom、LINK VRAINSの中でも高い実力を誇るエンタメデュエリスト。

 

このデュエリストとハノイの騎士のデュエルのある部分に男は疑問を抱き続けていた。

 

「何故、スキルを使用せずにデータストームからカードを手に入れることができた…」

 

その自問自答は何度繰り返したところで答えは出なかった。

 

「また、この映像をご覧になっているのですか?リボルバー様」

 

「スペクターか……あぁ、playmakerも警戒しておいた方が良いがそれよりもPhantomには不明な点が多すぎる」

 

リボルバーと呼ばれた男はPhantomというデュエリストについて、そう呟いた。

 

「スペクター、このデュエリストについて何かわかったか?」

 

「いえ、playmakerと同じくLINK VRAINSのログが全て削除されており、私たちの追跡をことごとくかわし、まるで情報が掴めません」

 

「となると、Phantomも凄腕のハッカーということか…」

 

「恐らくは…」

 

「わかった、PhantomがLINK VRAINSにログインしてきたら私に知らせろ、私が直接行く」

 

「かしこまりました」

 

 

 

 

 

「スキルを使用せずにデータストームからカードを手に入れることができるデュエリストか…フッ、おもしろい」

 

誰もいなくなった空間でリボルバーは一人そう呟いた。

 

 

///////////////

 

 

「あぁ…何か緊張するな…」

 

いつも通り、誰もいない廊下を歩きながら俺はそんなことを呟いた。

 

いやいや、何を緊張してるんだ…俺は…いつも通り、いつも通りにするんだ。

 

まぁ、いつも通りを意識してる時点でいつも通りじゃないんだけど…

 

俺はそんなことを思いながら、教室の扉を開けた。

 

「お、おはよう…葵」

 

「お、おはよう…侑哉」

 

教室に入り、いつも通り葵と挨拶を交わす、ただいつもとは違って妙に照れくさかった。

 

まぁ、理由はわかりきっているんだけど…

 

「ね、ねぇ…侑哉…その、私達って…こ、恋人になったのよね?夢とかじゃなくて…」

 

「う、うん…夢でもなんでもなく、本当にね…」

 

俺がそう言うと、葵はさっきから赤くなっている顔をさらに赤くさせて俯いてしまった。

 

「あ、葵…えっと、とりあえずいつも通りにしよう!」

 

「そ、そうね!いつも通りに…」

 

そう言いつつも、葵も照れているのか顔は赤いままだった。

 

「そ、そういえば…侑哉、知ってる?」

 

「うん?何を?」

 

「侑哉、かなり話題になってるわよ、LINK VRAINSのWヒーローだって」

 

「あぁ、それか…何かそんなふうに言われてるらしいな……俺はヒーローなんて柄じゃないんだけどな」

 

playmakerはヒーローって感じがするけど、俺にヒーローなんてものは合わない気がする…

 

俺はしがないエンタメデュエリストに過ぎないし…それに俺はただ、俺のデュエルを見ている人達や対戦相手を楽しませたい、それだけだからな…

 

「そう?私はそうは思わないけど…」

 

「え…?」

 

「少なくとも、私にとって侑哉はヒーローだから!」

 

葵は少し笑って、そう言った。

 

「あ、ありがとう…でも俺は葵にそこまでのことをした覚えがないんだけど…」

 

「ふふっ、気づいていないだけで、侑哉は何度も私を助けてくれてるわよ?」

 

「そ、そうなのか…?」

 

「うん…!」

 

葵はそう言って、俺に微笑んでくれた。

 

葵のそんな顔を見ていると、不思議と心が落ち着いて、なんというか嬉しくなってくる。

 

「何か、そんなふうに言われると照れるな…まぁ、とりあえずありがとな、葵…」

 

「私は本当のことを言っただけよ」

 

「そ、そっか…」

 

俺は少し気恥ずかしさを覚えながら、葵とそんな会話を交わした。

 

その後も、いつものように授業が始まるまで葵と他愛ない会話を続けた。

 

///////////////

 

 

「であるからして…」

 

授業の担当の教師が授業の内容を説明している。

 

正直、めんどくさいな…というか勉強が好きな人なんているのか?

 

いや、中にはそういう人もいるかもだけどさ…

 

「侑哉、今授業なんかめんどくさいとか思ってるでしょ?」

 

「ギクッ!よくわかったな…」

 

「侑哉がわかりやすいだけよ」

 

「そんなにわかりやすいかな?」

 

俺がそう言うと、葵は肯定するように頷いた。

 

え、まじか…デュエリストとしてそれって結構問題なんじゃ…いや、デュエルの時は大丈夫なはず…

 

「財前さんの言う通り、侑哉君ってわかりやすいですよね」

 

「ところで、何で葉山さんが侑哉の隣に…?」

 

俺がそんなことを思っていると、俺の左の席に座っている美月が葵の意見に賛成するようにそう言った。

 

「どこの席に座ろうと、私の勝手じゃないですか」

 

「葉山さんの席はここじゃないでしょ?」

 

「何を言ってるんですか?特に席は決まってなかったと思いますけど?」

 

「だとしても、わざわざここに来る必要はないわよね?」

 

えっ、何これ?喧嘩してるの?何故に?

 

俺がいくつもの疑問符を浮かべている中、葵と美月の口論(?)はまだまだ続いていた。

 

「あの~、二人供?俺を間に挟んで喧嘩するのやめてくれないか?」

 

「「侑哉(君)は黙ってて!!」」

 

「あ、はい…」

 

どうやらまだまだ続くみたいだな…誰か、何とかしてくれ…

 

「あれですか?侑哉君は私のもの、みたいな独占欲ですか?」

 

「そういうわけじゃないわよ…ただ、侑哉と私はこ、恋人だし…侑哉が、いくら知ってる人とはいえ他の女の子と仲良くしてるのを見るのはいい気分はしないから…」

 

葵は顔を赤らめながらそう言った。

 

というか、言っちゃって大丈夫なのか?いや、隠すことでもないんだけど…

 

「え?侑哉君と財前さん付き合ってたんですか?」

 

「そ、そうよ……ね?侑哉」

 

「うん…」

 

葵に尋ねられ、そう言葉を返す。

 

「な、なるほど…いつかはくっつくとは思っていましたけど、まさかこんなに早くくっつくとは…」

 

思いのほか、驚いていない様子で美月はそう口にした。

 

あれ?誰にも言ってないはずなんだけどな…

 

「ハノイだーーー!」

 

俺がそんなことを思っていると、突然大声でそう叫ぶ声が聞こえてきた。

 

というか、この声、島か…

 

ちなみに島はデュエル部に所属していて、悪いやつじゃないんだけど…ちょっと性格がな…

 

「LINK VRAINSにハノイの騎士が出たんだよ!」

 

ハノイがLINK VRAINSに!?タイミング悪いな…というか、島の奴、授業中に何見てるんだよ…

 

それにしても、参ったな…ハノイってことは間違いなく遊作もLINK VRAINSに行くよな…これはどう考えても罠だよな。

 

遊作が負けるとは思わないけど、俺もハノイには聞きたいことがあるしな…よし、決めた!

 

「葵、ノート取りお願いして良いか?」

 

「侑哉…もしかしてLINK VRAINSに行く気?」

 

「うん、ハノイには聞きたいことがあるしね…お願い!埋め合わせはちゃんとするからさ!」

 

「しょうがないわね…じゃあまたデートに連れていってくれるなら良いわよ…」

 

俺がそうお願いすると、葵は笑みを浮かべながら、それを引き受けてくれた。

 

「ありがとう、葵が楽しめるようなデートプランを考えておくよ!」

 

「うん…楽しみにしてる!」

 

「そんじゃ、行ってくるよ!」

 

俺はそう言って、教室から出た。

 

///////////////

 

「よし、着いたな…さて、どうなってる?」

 

教室を出て、屋上からLINK VRAINSにログインしてきた俺は、デュエルが行われていそうな場所に目を向けた。

 

「何だ、これ…?檻か?しかもplaymakerとデュエルしてるのって、GO鬼塚じゃないか…」

 

ということはGO鬼塚がplaymakerを誘き出すためにハノイに変装してたってことか…

 

「ここからじゃ、二人のデュエルが見えないな、せっかくだし見ていこうかな」

 

俺はそう思って、歩き始めた。

 

「お前がPhantomだな?」

 

俺が歩き出すと同時に、目の前にヘルメットのような仮面を被っている男が現れた。

 

「人に名前を聞く前に自分から名前を名乗るべきじゃないか?」

 

「これは失礼した、私の名はリボルバー…ハノイの騎士のリーダーと言えばわかるか?」

 

「ハノイの騎士のリーダー?」

 

そうか、どっかで見たことあると思ったら…この人、思いっきりリボルバーじゃないか!

 

嘘だろ!?こんなに早く敵のリーダーとデュエルすることになるなんて…

 

「ハノイの騎士のリーダーが俺に何の用?」

 

「Phantom、お前にデュエルを申し込みに来た」

 

「デュエルなら大歓迎だよ!それにここであんたを倒せば、ハノイの騎士の悪事を止めることが出来そうだしね」

 

それにしても、リボルバーが俺にわざわざデュエルを挑んできたのは何でだ…?

 

まぁ、何であれデュエルを断る理由はないな…それにリボルバーからは強者の風格みたいなものを感じるし、楽しいデュエルになりそうだ。

 

「では、始めようか!ルールはマスターデュエルで良いな?」

 

「あぁ、もちろんさ!いくよ!リボルバー!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

「先行は私がもらう!私は1000LPを払い手札から永続魔法、ドラゴノイドジェネレーターを発動!このカードの効果で私の場にドラゴノイドトークンを1体特殊召喚する!さらにもう1体ドラゴノイドトークンを特殊召喚!」

 

リボルバーLP4000-1000=3000

 

ドラゴノイドトークン×2攻撃表示(ATK300)

 

「そして、私はドラゴノイドトークン2体をリリースして、クラッキングドラゴンをアドバンス召喚!」

 

クラッキングドラゴン攻撃表示(ATK3000)

 

「さっそくお出ましか…まぁ、なんとかなるだろ…」

 

もしかして、俺やplaymakerが戦ったハノイの騎士の使っていたクラッキングドラゴンはリボルバーからもらったのかな?

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンド、この瞬間、ドラゴノイドジェネレーターの更なる効果を発動!ターン終了時に相手は自分の場にドラゴノイドトークンを特殊召喚しなければならない!私はこのターン、2体のドラゴノイドトークンを特殊召喚した、よってPhantom、お前の場にドラゴノイドトークンを2体特殊召喚!」

 

「そんな効果が…俺はドラゴノイドジェネレーターの効果でドラゴノイドトークンを2体特殊召喚…」

 

「この瞬間、クラッキングドラゴンの効果が発動する!」

 

ドラゴノイドトークン×2(ATK300→100)

 

PhantomLP4000-(200+200)=3600

 

 

リボルバーLP3000

手札1

 

場 EXモンスターゾーンなし

 

メインモンスターゾーン クラッキングドラゴン攻撃表示(ATK3000)

 

伏せ3 内1枚ドラゴノイドジェネレーター

 

Pゾーンなし

 

 

 

PhantomLP3600

手札5

 

場 EXモンスターゾーンなし

 

メインモンスターゾーン ドラゴノイドトークン×2攻撃表示(ATK100→300)

 

伏せなし

 

Pゾーンなし

 

 

「いくよ!俺のターン、ドロー!最初から飛ばしていくよ!Here we go!! It's a show time!!俺はスケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

「来るか、ペンデュラム召喚…」

 

「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!揺れろ運命の振り子!!迫り来る時を刻み、未来と過去を行き交え!!ペンデュラム召喚!!来い、俺のモンスター達!!EMセカンドンキー、EMペンデュラムマジシャン、そして、オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!!」

 

EMセカンドンキー攻撃表示(ATK1000)

 

EMペンデュラムマジシャン攻撃表示(ATK1500)

 

オッドアイズ・ファントム・ドラゴン攻撃表示(ATK2500)

 

「ペンデュラムマジシャンの効果とセカンドンキーの効果を発動!まずはセカンドンキーの効果で、デッキからEMギッタンバッタを墓地に送る!そして、ペンデュラムマジシャンの効果!俺はドラゴノイドトークン2体を破壊し、デッキからEMドクロバットジョーカーとEMレインゴートを手札に加える!」

 

「ドラゴノイドトークンを処理しつつ、手札を補充したか…なかなかやるな」

 

「そいつはどうも…さらに俺は手札からEMドクロバットジョーカーを召喚!ドクロバットジョーカーが召喚に成功した時、デッキからこのカード以外のEM、魔術師Pモンスター、オッドアイズモンスターのいずれかを手札に加えることができる!俺はEMバリアバルーンバクを手札に加える!」

 

「だが、それと同時にクラッキングドラゴンの効果が発動する!」

 

EMドクロバットジョーカー攻撃表示(ATK1800→1000)

 

PhantomLP3600→2800

 

「ぐっ…!」

 

ほんと、厄介だよなクラッキングドラゴンの効果って…それにしても、本来の持ち主なだけあって、クラッキングドラゴンの効果を使いこなしてるな…

 

リボルバー…強いデュエリストだな…まぁ、相手が誰であれ俺は俺のデュエルを貫くだけだ!

 

「俺はドクロバットジョーカーとセカンドンキーでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!漆黒の闇より!愚鈍なる力に抗う反逆の牙!!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろランク4、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン攻撃表示(ATK2500)ORU2

 

「やはり、来たかエクシーズモンスター!」

 

「さぁ、いくよ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!ORUを2つ使い、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を半分にし、その数値聞だけ攻撃力をアップする!トリーズンディスチャージ!」

 

クラッキングドラゴン攻撃表示(ATK3000→1500)

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン攻撃表示(ATK2500→4000)

 

「バトル!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでクラッキングドラゴンに攻撃!反逆のライトニングディスオベイ!!」

 

ダーク・リベリオンの攻撃がクラッキングドラゴンに命中する、これが通れば2500のダメージを与えられるけど…

 

「罠発動!ガードブロック!このカードの効果により戦闘ダメージを0にし、デッキからカードを1枚ドローする!」

 

やっぱり、そういうカードがあるよな…

 

「続けて、オッドアイズ・ファントム・ドラゴンでダイレクトアタック!夢幻のスパイラルフレイム!!」

 

「罠発動!ガードブロック!このカードの効果で再び戦闘ダメージを0にし、1枚ドローする!」

 

まさかガードブロックが2枚伏せてあるとは…これはちょっと予想外だな。

 

「なら、ペンデュラムマジシャンでダイレクトアタック!」

 

「さすがに、これは受けるしかないな…」

 

リボルバーLP3000-1500=1500

 

「やるな、リボルバー…さすがはハノイの騎士のリーダーってところか」

 

「フッ、お前もなPhantom…クラッキングドラゴン程度では相手にもならんか…」

 

「まぁ、まだデュエルは始まったばかりだ、どうせなら楽しいデュエルにしようぜ!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 

リボルバーLP1500

手札3

 

場 なし

 

伏せ1(ドラゴノイドジェネレーター)

 

Pゾーンなし

 

 

PhantomLP2800

手札2(EMレインゴート、バリアバルーンバク)

 

場 EXモンスターゾーン ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン攻撃表示(ATK4000)

 

メインモンスターゾーン オッドアイズ・ファントム・ドラゴン攻撃表示(ATK2500)

 

EMペンデュラムマジシャン攻撃表示(ATK1500)

 

伏せ1

 

Pゾーン オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン(スケール1)

 

オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン(スケール8)

 

 




といった感じの第9話でした!
突如として始まったリボルバーとのデュエル…果たしてどちらが勝つのか?

そういえば、もうすぐデッキビルドパックが出ますね!個人的には天気デッキを組んでみたいなと思っているので、結構楽しみです!

それでは、今回はここまで!
ここまでの拝読ありがとうございます!
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