遊戯王VRAINS 幻影の咆哮~青き天使との日常~   作:kajoker

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第1話です、久々にデュエルシーンを書いたのでおかしなところや文章が拙いところがあるかもしれませんが楽しんで頂けたら幸いです。それでは本編をどうぞ!


第1話 侑哉 VS葵

「ふぁ~あ、眠い…なんでこんなに早く学校に来ちゃったんだ、俺…」

 

って、言わなくてもわかるな…葵に会いたいがためだな、絶対…

 

昨日、葵と一緒にデュエル部の設立について話してからわくわくして、なかなか寝つけずに軽く寝不足に陥っていた。

 

おかげで、朝から何回目かわからないあくびをしていた。

 

「とりあえず、教室入るかな…」

 

そう呟き、教室の扉へと手をかける。

 

「おはよう、神薙君、今日も早いわね」

 

教室に入ると、昨日と同じように葵が挨拶をしてくれた。

 

「おはよう、財前さん…そっちこそ今日も早いな」

 

正直、今日も葵がこんな時間に学校に来ているとは驚きだった、まぁ若干嬉しいけどさ…

 

そんなことを思いながら、葵の隣の席へと座った。

 

「この時間に来れば、あなたがいると思っていたけど、まさか本当にいるとは思わなかったわ」

 

「俺も…財前さんがこの時間にいるとは思ってなかったよ…まぁ、少しは期待してたけどさ」

 

「期待してたの?私がいるって…」

 

「あ~、うん…居てくれたら良いなって思ってた…」

 

正直に思っていたことを口にした、だって、実際にそう思っていたから。

 

「そ、そう…私………だ」

 

「最後の方だけよく聞き取れなかったんだけど、なんて言ったの?」

 

「な、なんでもないわ…あ、そうそう放課後にデュエル部の部室に案内してくれるって」

 

「そうなんだ!いや~、今日の放課後も楽しみだな…」

 

何だかはぐらかされたような気がしつつも、楽しみなのは本当だから、そう答えた。

 

「そうね、でも楽しみにしすぎて授業に集中できないっていうのはなしよ」

 

「…善所します」

 

実に痛いところをついてくる、俺の場合はそんなふうになる可能性が高いから、尚のことだ。

 

「わかればよろしい!」

 

「お、おう…」

 

あれ、葵ってこんな性格だっけ?

 

まぁ、葵の性格を完璧に知ってるわけじゃないもんな…可愛い一面を見れたしラッキーと思うことにするか

 

俺はそんなことを思いながら葵との会話を続けた。

 

////////////

 

 

「ほら、神薙君…もう放課後よ、起きなさい!」

 

「はっ…!もうそんな時間?」

 

結局、授業が始まるまで葵と会話を続け、授業に望んだ。途中までの授業はちゃんと受けていたが、後半からうとうとしながら授業を受け続けていた。

 

そのたびに葵に起こされては、寝そうになりながら授業を受けて、放課後になる直前についに撃沈して今に至る。

 

「まったく、行くわよ…神薙君…」

 

「ごめん、ごめん!今行くよ!」

 

葵に謝罪しつつ、教室を出る。

 

「神薙君、あなた昨日徹夜でもしたの?」

 

「徹夜というか、今日が楽しみすぎてなかなか寝つけなくてさ…」

 

「なるほどね…なんというかあなたらしいわね」

 

「どういう意味!?」

 

いや、まじでどういう意味?俺らしいってなにが!?

 

「ふふっ、教えない!」

 

「財前さん、なんか今日テンション高くないか?」

 

今日の葵はなんだかテンションが高い気がするのは多分、気のせいじゃないよな…

 

それだけ葵もデュエル部の設立を楽しみにしてるってことかな?

 

「そうかもね…神薙君は?」

 

「そりゃ、もちろん!俺もテンションMAXだよ!」

 

そんな会話を交わしながら、気づけば職員室の前に着いていた。

 

そのまま先生に連れられてデュエル部の部室の前へと移動した。

 

扉にはDUEL CLUBの文字が刻まれていて、なんというか感慨深かった。

 

「開けるわよ…」

 

「お、おう…」

 

葵が扉に手をかけると自動的に扉が開き、妙にハイテクだなと思いつつ、部室へと入っていった。

 

中に入ってみると、思ったより広い部屋だった。

 

それなりの人数が座れそうな長方形のテーブルに、映像を写しだすことができる大きなスクリーン、後は黒板らしきものと、人が座ることができる机がちらほらとあった。

 

「へぇ、けっこう広いんだな…」

 

「そうね、このぶんなら部員がたくさん来ても大丈夫そう」

 

「確かに…さすがに100人とかは無理そうだけど」

 

「さすがにそれは無理ね、でも思ったよりちゃんとした部室で良かった…」

 

葵はホッと胸を撫で下ろして、そんなことを言った。

 

まぁ、俺達はどんな部室か知らなかったわけだしな、これで部室がとんでもない部屋だったらショックどころの話しじゃないもんな…

 

「それにしても、よくこんな良い教室余ってたよな」

 

「先生達に感謝しないとね」

 

「ははっ、そうだね」

 

そんな会話を葵と交わしつつ、近くのテーブルへと腰かける。

 

「なぁ、財前さん…せっかくだしデュエルしていかない?俺、一回財前さんとデュエルしてみたいし」

 

「いいわよ、受けて立つわ!」

 

「よし、そうこなくっちゃ!」

 

予想以上に乗り気な葵の言葉を受けて、カバンからデッキを取り出す、葵とはLINK VRAINSの中では何度もデュエルしているが、現実でデュエルするのは初めてだ…

 

正直、葵がどんなデッキを使うのか想像もつかない、だけど…だからこそ面白い!

 

「最高に楽しいデュエルにしようぜ!財前さん!」

 

「…っ!」

 

「……どうかした?」

 

少し、頬を赤くしながらこちらを見つめる葵に思わずそう質問する。

 

「なんでもないわ…さぁ、始めましょう!」

 

「わ、わかった…それじゃあ、始めよう!」

 

「「デュエル!!!」」

 

侑哉LP4000

VS

葵LP4000

 

「「ジャンケン、ポン」」

 

侑哉 グー

 

葵 パー

 

先攻、後攻を決めるジャンケンは俺の負けだった。

 

本当、俺ジャンケン弱すぎだろ…

 

「それじゃ、先攻はもらうわね」

 

「どうぞ」

 

ジャンケンは負けたけど、葵のデッキを知るにはむしろちょうど良いか…俺はそう考え、葵にターンを進めるよう促した。

 

「私のターン、私はスケール2のEMドラミングコングとスケール8のEMオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!」

 

「なっ…!?」

 

思わず、驚きの声が漏れる…

 

ペンデュラムだって!?いくらなんでも予想外すぎる…

まさか葵がペンデュラムを使うなんて…

 

「驚いた?でもここからが本番よ!私はEMドクロバット・ジョーカーを召喚!」

 

EMドクロバット・ジョーカー攻撃表示(ATK1800)

 

「このカードが召喚に成功した時、デッキからこのカード以外のEM、魔術師Pモンスター、オッドアイズモンスターのいずれかを手札に加える!私はEMペンデュラム・マジシャンを手札に加えるわ」

 

見た感じ、葵のデッキはEMデッキってところかな?もしかして、俺に影響されたとか?

 

いや、ないな…まず、ないな

 

「そして、私は永続魔法、補給部隊を発動!これで準備は整ったわ!ペンデュラムスケールは2と8、これでレベル3から7のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!来て、私のモンスター達!手札からEMペンデュラム・マジシャン、そしてEMセカンドンキー!」

 

EMペンデュラム・マジシャン攻撃表示(ATK1500)

 

EMセカンドンキー攻撃表示(ATK1000)

 

おっと、ボーっとしてる場合じゃなかったな…集中しないと…

 

俺はそう頭を切り替え、葵のターンの行動に目を向けた。

 

「ペンデュラム・マジシャンとセカンドンキーの効果発動!まずはセカンドンキーの効果、このカードが召喚、特殊召喚に成功したとき、デッキからEMモンスターを墓地に送る、ただし、Pゾーンにカードが2枚存在する場合は墓地に送る代わりに手札に加えることもできる!私はEMレインゴートを手札に!」

 

さすがはEM、サーチ力高いな…まぁ、でもこんなの序の口だよな…さて、どうするか…

 

 

「さらに、ペンデュラム・マジシャンの効果でペンデュラム・マジシャンとセカンドンキーを破壊し、デッキからEMパートナーガとスライトハンドマジシャンを手札に、そして、補給部隊の効果、自分の場のモンスターが破壊された場合、デッキからカードを1枚ドローできる!」

 

手札0→4

 

すごい、一瞬で手札が初期枚数近くに復活したよ…さすがだな…葵、きっとたくさん練習したんだろうな。

 

「私は、カードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

侑哉LP4000

手札5

 

場なし

 

伏せなし

 

Pゾーンなし

 

 

 

葵LP4000

手札3(EMレインゴート、EMパートナーガ、EMスライトハンドマジシャン)

 

場 メインモンスターゾーン EMドクロバット・ジョーカー攻撃表示(ATK1800)

 

EXモンスターゾーンなし

 

伏せ2 (内、1枚、補給部隊)

 

Pゾーン EMドラミングゴング(スケール2)

 

EMオッドアイズユニコーン(スケール8)

 

 

「面白くなってきた!いくぞ、俺のターン、ドロー!」

 

さて、どうしたものか…レインゴートがあるからドクロバット・ジョーカーは倒せないだろうな……とりあえず、ダメージを与えるだけ与えるか。

 

「俺は手札から魔法カード、おろかな埋葬を発動!このカードの効果でデッキからE・HEROネオスを墓地に送る、そして、魔法カードO―オーバーソウルを発動!このカードは墓地のE・HEROの通常モンスターを特殊召喚できる!甦れネオス!」

 

E・HEROネオス攻撃表示(ATK2500)

 

「神薙君のデッキはE・HEROデッキなのね…」

 

「そういう財前さんはEMデッキなんだな、正直、意外だったよ…」

 

「まぁ、最近作ったばかりのデッキだしね…」

 

「それをここまで使いこなしてるのか、さすがだな」

 

本当にすごい、ここまで使いこなせるようになるには結構なテストプレイを重ねる必要があるんだから。

 

「まぁ、私の場合は見本になる人がいたから…」

 

「それって…?」

 

「Phantom、神薙君も名前ぐらい知ってるでしょ?」

 

「そ、そりゃあね…」

 

だって、俺、本人だし…とはさすがに言えるわけもなくそう、言葉を濁した。

 

「あ、ごめん…話しが逸れちゃったわね、続けて!」

 

「オッケー、それじゃあ行くよ!」

 

さてと、行きますか!

 

「俺はさらに、手札からE・HEROエアーマンを召喚!このカードが召喚、特殊召喚に成功した時デッキからHEROモンスターを手札に加える!俺はE・HEROオネスティネオスを手札に加える!」

 

待てよ、この手札なら運が良ければこのターンで勝てるぞ…よし、やるか!

 

「俺は手札から魔法カードR―ライトジャスティスを発動!このカードは自分の場のE・HEROモンスターの数までフィールドの魔法、罠カードを破壊する!俺の場のHEROは2体、よって俺は伏せカードとドラミングコングを破壊する!」

 

「なら、破壊される前に伏せカードを発動!エンタメ・フラッシュ!このカードの効果で相手フィールド上の全てのモンスターを守備表示にするわ!」

 

E・HEROネオス攻撃表示(ATK2500)→守備表示(DEF2000)

 

E・HEROエアーマン攻撃表示(ATK1800)→守備表示(DEF300)

 

「これで、あなたはこのターンこれ以上追撃できないわよ!」

 

「いいや、お楽しみはこれからさ!」

 

「…っ!その台詞は…」

 

葵が、驚いた表情を浮かべそう口にする。

 

というか、おもいっきりPhantomの時みたいにやっちゃってるんだけど大丈夫かな…

 

まぁ、でもこれが俺だからな…誤魔化す方法は後で考えるか。

 

「俺は手札から永続魔法、魂の共有ーコモンソウルを発動!俺はネオスを選択して効果を発動する、その効果で俺は手札のN・フレア・スカラベを特殊召喚!」

 

N・フレア・スカラベ攻撃表示(ATK500)

 

「そして、コモンソウルの効果で呼び出したモンスターの攻撃力分、選択したモンスターの攻撃力をアップする!」

 

E・HEROネオス(ATK2500→3000)

 

「でも、今さら攻撃力を上げても意味がないわよ…何を狙っているの?」

 

俺に、そう尋ねる葵はどことなく楽しそうな表情を浮かべていた。

 

まるで、俺がこれから何をするのか楽しみでしょうがない、そんな表情で

 

「いいね、楽しんでもらえてるみたいだ…なら、その期待に応えないとね!いくよ!俺はネオスとフレア・スカラベをデッキに戻し、コンタクト融合!」

 

「コンタクト融合?」

 

「N(ネオスペーシアン)とネオスをデッキに戻し、ネオス融合モンスターを特殊召喚する融合召喚だよ、そして、俺が呼び出すモンスターはE・HEROフレア・ネオス!」

 

E・HEROフレア・ネオス攻撃表示(ATK2500)

 

「そんな融合モンスターがいるなんて…」

 

「まぁ、知らなくてもしょうがないかな?」

 

だって、前の世界でも遊戯王GXを知らない人からしたら多分、コンタクト融合なにそれおいしいの?状態になりそうだしな。

 

「ともかく、このままいかせてもらうよ!フレア・ネオスはフィールド上の魔法、罠カードの数×400ポイントアップする!フィールド上にはオッドアイズユニコーンと補給部隊、コモンソウルの3枚、よってフレア・ネオスの攻撃力は1200ポイントアップする!」

 

E・HEROフレア・ネオス攻撃表示(ATK2500→3700)

 

「いくぞ、バトーーーー」

 

「その前に手札のレインゴートの効果!私は自分の場のEMドクロバット・ジョーカーを選択して効果発動!このターン、ドクロバット・ジョーカーは戦闘、効果では破壊されないわ」

 

「構わない、バトルだ!フレア・ネオスでドクロバット・ジョーカーに攻撃!そして、この瞬間手札のオネスティネオスの効果!このカードを墓地に送ることで自分のHEROモンスターの攻撃力を2500ポイントアップする!」

 

E・HEROフレア・ネオス攻撃表示(ATK3700→6200)

 

「攻撃力、6200!?」

 

「いけ!フレア・ネオス!バーン・ツー・アッシュ!!」

 

葵LP4000-4400=-400

 

「私の負けよ、神薙君…強いわね」

 

「みんなが俺に力を貸してくれたからだよ…」

 

「そういえば、神薙君に聞きたいことがあるんだけど」

 

「うん、なんだ?」

 

「あなたが、Phantomなの?」

 

「え…?」

 

しまった!誤魔化す方法考えてなかった!

 

いやいや、こういうときこそ落ち着くんだ!俺!

 

「いや、実は俺さPhantomの大ファンで、Phantomの真似をよくするんだよ…」

 

「それにしては、随分と板についてたみたいだけど?」

 

「何回か真似してるからね、そういや、財前さんもPhantomのファンなのか?」

 

もっともらしい理由を述べて、さりげなく話題を変える。

 

「まぁ、私の場合はファンというか…なんというか…」

 

「何だよ、歯切れが悪いな…言いにくい感じなのか?」

 

俺がそう言うと、葵は同意するように頷いた。

 

何なんだ?すごい気になるんだけど…まぁ、無理に聞くのも悪いよな。

 

「そっか、それなら無理には聞かないよ…それじゃ、もう一度デュエルしようぜ!財前さん!」

 

「なんだか、はぐらかされた気がするけど…まぁ、いいわ、やりましょう」

 

そう言って、葵はデュエルを受けてくれた。

 

その後、俺と葵は日が暮れるまでデュエルを続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな感じの第1話でした、葵ちゃんの現実のデッキはEMデッキにしました。実際、葵ちゃんの現実のデッキって何なのかは分からないので、侑哉との関わりも踏まえてEMにしたんですが大丈夫ですかね…
それでは今回はここまで、ここまでの拝読ありがとうございます!
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