遊戯王VRAINS 幻影の咆哮~青き天使との日常~   作:kajoker

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第39話です!

今回からバイラさんとのデュエルが始まります!

バイラさんとのデュエルは飛ばそうかどうか悩みましたが、原作とは少し違うところもあるので書くことにしました。

それでは本編をどうぞ!


第39話 怒りのブルーエンジェル

「えっと…何で俺は囲まれてるんだ?」

 

周りに居るイグニス達を見ながら、俺はそう呟く。

 

リンクリボーにサイバース世界を案内してもらっていると、何故か色んな色のイグニス達に囲まれてしまい、今の状況になっている。

 

「何故、人間がここにいる…まさか、貴様!ハノイの騎士か!?」

 

「待て待て!俺はハノイの騎士じゃないって!むしろ、ハノイの騎士と戦っている方なんだけど…」

 

赤色のイグニスに俺はそう返す。

 

見た目からして、多分、炎のイグニスってところだろう。

 

「ほぅ、ではどうやってここに来た?」

 

「いや、それは俺の方が知りたいぐらいだ…ハノイの騎士を倒しに行こうとして、LINK VRAINSにログインしたはずなのに気付いたらサイバース世界に来てたからな」

 

「…ふむ、嘘はついていないように見えるな…」

 

「まぁ、リンクリボーも彼の事を気に入ってるみたいだし、悪い人じゃないんじゃない?そういえば、あなたの名前は?」

 

青色のイグニスが俺にそう尋ねる。

 

色からして多分、水属性かな?

 

「俺は、Phantomだ…よろしくな!」

 

「よろしくね!」

 

「おいおい、そんな簡単に人間を信用して良いわけ?ハノイの騎士は僕達を消そうとしたんだよ?こいつも僕達を消そうとしたっておかしくない」

 

「ちょっと!」

 

水のイグニスに緑色の、恐らく風属性のイグニスがそう反対する。

 

実際、風のイグニスの反応はある意味普通の反応だ。

 

ハノイの騎士はAiのことを狙っていたし、多分、イグニス達を消そうとしているんだろう。

 

そんな状況では人間を信用できないのも無理はない。

 

『…さっきから聞いていれば…何ですか!マスターはあなた達を消そうだなんて思っていません!!それをあなたは!』

 

「え!?僕?」

 

『はい!そうです!そこの緑のあなたです!!マスターは私のような者でも受け入れて、仲間だと言ってくれました!それに、デュエル中は私のことを信頼してくれますし、私のことを気にかけてくれます!そんな優しい人なんです!』

 

風のイグニスの言葉がよほど頭にきたのか、レイが声を荒げてそう言ってくれる。

 

レイがそんなふうに思ってくれているなんてな…正直、嬉しいな。

 

「ありがとう、レイ…そう言ってくれて嬉しいよ…本当にいつもありがとな」

 

俺はそう言って、レイの頭をそっと撫でる。

 

『…えへへ、何か照れますね…』

 

「…レイと言ったか?君も我々と同じ、意思を持ったAIなのか?」

 

『…そうですね、私の場合は少し特殊で…AIでもありカードでもあるって感じですね』

 

「なるほど…」

 

そう言って、炎のイグニスは考えるような仕草をしながら言葉を紡いだ。

 

「…わかった、君達は元の世界に戻れるまでサイバース世界に居ると良い」

 

「本当か!?助かるよ!」

 

『ありがとうございます!』

 

俺とレイはそう言って、炎のイグニス感謝の言葉を告げた。

 

「やった!それじゃあPhantomは私が面倒を見てあげる!…でも、その前に…」

 

水のイグニスはそう言って、風のイグニスを睨み付ける。

 

「ほら、ちゃんと謝りなさいよ!」

 

「わ、わかったって…その、悪かったよ、ごめん…だけど、僕はまだ君を信用したわけじゃないからな!」

 

「あぁ…それで構わないよ」

 

「全くもう…まぁ、でもとりあえずは良いわ…さぁ、Phantom!着いてきて!色々と案内してあげる!」

 

そう言って、水のイグニスは俺に着いてくるように促した。

 

とりあえず、一応受け入れてもらったってことで良いのかな?

 

うん、そういうことにしておこう。

 

俺はそんなふうに思いながら、水のイグニスの後に続いた。

 

//////////////

 

「これで一通り案内し終わったかな…どうだった?Phantom!」

 

「あぁ、サイバース世界って良いところだな…案内してくれてありがとな!」

 

「どういたしまして!」

 

水のイグニスに色んな所を案内してもらい、サイバース世界のことについて何となくわかった。

 

サイバース世界では、イグニス達がそれぞれに役割分担をして、この世界を支えているようだ。

 

他にもサイバースのカードをたくさん産み出して、みんなで仲良く暮らしていた。

 

実際、案内してもらっている途中で見たことのあるサイバースのモンスターや見たことのないモンスター達の姿が目に入った。

 

「そういえば、良かったのか?サイバースのカード、結構もらっちゃったけど…」

 

「もちろん!」

 

「そっか、ありがとう!おかげでかなりデッキが強化できそうだよ!」

 

『良かったですね!マスター!』

 

レイはそう言って、笑みを浮かべた。

 

「それじゃあ、さっそくデッキ編成といきますか!」

 

そう言って、俺はデッキを広げる。

 

「へぇー、これがPhantomのデッキなんだ……何というかすごいバランスが悪そうなデッキね、色んな戦略が組み込まれてるし…このデッキで戦ったら手札事故が起きそう」

 

「いや、そうでもないさ…意外と回るよこのデッキ…まぁ、カードが俺に力を貸してくれてるおかげかもしれないけどね」

 

俺のデッキはお世辞にもバランスが良いとは言えない、だけど、いくつもの戦略を組み込んでいるおかげで色んな状況に対応できる。

 

まぁ、俺がいつもそんなふうに戦えているのはカードのおかげだと思っているけど…本当にみんなには感謝しかない。

 

「ふーん、Phantomってカードに愛されてるのね」

 

『ふふっ、そうですね…私も含め、皆さんマスターのことが大好きです!だからこそ、マスターに力を貸すんですよ!』

 

「そうなんだ…それにしてもすごく楽しそうにデッキ編成してるね、Phantom」

 

「当たり前だよ!見たことのないサイバースのカードを使えるわけだし、そのカードと自分のカードを組み合わせて新しい戦略を組み立てられる…これってすごくワクワクするんだよな」

 

『マスター!私も手伝いますよ!』

 

「それなら私も手伝ってあげる!」

 

レイと水のイグニスが次々と、そう口にする。

 

「…よし!それじゃあ3人でデッキ編成するとしようか!」

 

俺がそう言うと、二人は笑みを浮かべながら頷いた。

 

 

それにしても…本当に何で俺はサイバース世界に来ちゃったんだ?

 

葵は今頃どうしてるかな…まぁ、間違いなく心配はかけてるよな…今すぐにでも帰りたいところだけど帰り方がわからない。

 

…しばらくはサイバース世界に残るしかないか。

 

俺はそんなことを思いながらデッキ編成を続けた。

 

 

////////////////

 

 

「おはよう、葵ちゃん!昨日はよく眠れた…って、聞くまでもないわね」

 

「花恋さん、おはようございます…結局、侑哉は目を覚まさしませんでした…」

 

花恋さんの挨拶にそう答える。

 

昨日、侑哉の様子を1日中見ていたけど結局、侑哉が目を覚ますことはなかった。

 

「これは、相当参ってるわね…とにかく、葵ちゃん!侑哉のことが心配なのはわかるけど休める時にはちゃんと休まないと」

 

「それはそうですけど…そういえば、アナザー事件の首謀者については何かわかりましたか?」

 

花恋さんの言うことは最もだけど、今は侑哉を助ける方法を見つけたい。

 

「それに関しては大体の目星はついたわ…ただ、それが正しいかはわからないけど」

 

「本当ですか!?それなら早く教えてください!」

 

「落ち着いて、葵ちゃん…って、言っても無駄ね…とりあえず着いてきて」

 

「はい!」

 

そう言って、私は花恋さんの後に続いた。

 

 

 

「それで一体誰がアナザー事件の首謀者なんですか?」

 

「…教えてあげたいところだけど、詳しい情報を教えることはできないわ…だって今の葵ちゃん、教えたら絶対に殴り込みに行きそうだし」

 

「うっ…それは否定できません」

 

実際、否定できない…だって、もし今首謀者の情報を知ったら、多分私は花恋さんの話しも聞かずに首謀者のところに向かうと思う。

 

「わかったなら良いわ…さて、葵ちゃんにこれから頼みたいことについてだけど…」

 

「何ですか?」

 

「恐らく、首謀者は今日の午後にLINK VRAINSにログインしてくる可能性が高いわ…だから、葵ちゃんにはLINK VRAINSにログインしてきた首謀者を倒してほしいの」

 

「わかりました…でも、首謀者がどこに現れるのか予測できるんですか?」

 

花恋さんの言葉に思わずそう質問する。

 

仮に、LINK VRAINSに来る時間帯を予測できたとしても、どこに現れるかまでは予測をすることは難しい。

 

だから、私は花恋さんに質問した。

 

「可能よ、アナザー事件の首謀者は多分ハノイの騎士の幹部だと推測できるわ…そして、幹部みたいな立場の人はそうそう目立つようなことはしない、だとすれば人目につきにくく、尚且つ多くの所を見渡せる場所に行く可能性が高い…だから、そういった所に絞って場所を予測していけば、首謀者にたどり着くはずよ」

 

「な、なるほど…それじゃあ私は花恋さんの予測した場所を回っていけば良いんですね?」

 

あまりにもあっさりと言われてしまったため、少し戸惑いながらそう聞き返す。

 

「そういうこと!ま、私の予測が外れないとも限らないし、ある程度の範囲は私の作った小型カメラで偵察するつもりだけど…」

 

「わかりました!絶対に首謀者を見つけましょう!そして、侑哉を必ず助けてみせます!」

 

「そうね!でも、その前に朝食を食べましょう!侑哉が意識を失ってるからお店で買ってきたものになっちゃうけど、何も食べないよりはマシだと思うし」

 

「それもそうですね…」

 

私はそう言って、花恋さんに促されるまま朝食を食べに行った。

 

 

…絶対に首謀者を見つけないと…少しでも侑哉が目覚める可能性があるなら、私はそれに懸ける!

 

 

//////////////

 

「一体どこに……うん?あれはハノイの騎士!」

 

LINK VRAINSに来た私は花恋さんの予測した場所を一つずつ回っていき、そして、今まさにハノイの騎士を見つけた。

 

見つけた…絶対に倒す!

 

「ようやく見つけたわ!ハノイの騎士!私とデュエルしなさい!」

 

私がそう叫ぶと、私より年上であろう女性がそれに答えるように言葉を紡ぐ。

 

「まさか、あなたが来るとは思わなかったわ…」

 

「どういう意味?」

 

「せっかく、Phantomのおかげで電脳ウィルスに感染せずに済んだのに、自分から感染しに来るなんて」

 

「何で私が負ける前提なのよ!私は絶対にあなたをぶっ潰す!!Phantomの為にも!」

 

「どうやら、私がアナザー事件の首謀者だとバレているみたいね…わかったわ、私も自分のしたことには責任を取りましょう」

 

「えぇ、あなたをぶっ潰して、それ相応の報いを受けさせてやるわ!」

 

私はそう宣言して、Dボードに飛び乗る。

 

それに続くように、女性のハノイの騎士もDボードに飛び乗った。

 

「アイドルにお似合いの特別なステージを用意してあげるわ…データゲイル発動!」

 

「データストームが!これって、Go鬼塚がハノイの騎士と戦った時と同じ…」

 

前のGo鬼塚とハノイの騎士のデュエルを侑哉と一緒に見ていた時に、今と同じようにデータストームが消えていた。

 

でも、今はそんなことはどうでも良い。

 

このデュエル絶対に勝つ!

 

 

「「スピードデュエル!!」」

 

 

 

ブルーエンジェル LP4000

 

VS

 

バイラ LP4000

 

 

「私の先攻からいかせてもらうわ!さぁ、ファンのみんな!今日は私の新しい戦略を魅せてあげる!」

 

「新しい戦略…?」

 

「私はスケール6の『EMギタートル』と同じくスケール6の『EMリザードロー』をPゾーンにセット!」

 

「EMですって!?」

 

目の前のハノイの騎士はそんな驚きの声を上げる。

 

多分、私の戦略の対抗策を考えていたんだと思う…だからこそ、EMが出てきたことに驚いた。

 

「ギタートルのP効果!もう片方のPゾーンにEMがセットされた時デッキからカードを1枚ドロー!さらに、リザードローのP効果!自身を破壊することで、デッキからカードを1枚ドローするわ!」

 

ブルーエンジェル手札4→2→4

 

「さらに、手札からフィールド魔法、『トリックスター・ライトステージ』を発動!このカードの効果でデッキから『トリックスター・リリーベル』を手札に加え、さらに、リリーベルの効果で自身を特殊召喚!」

 

ブルーエンジェル手札4→3→4→3

 

トリックスター・リリーベル レベル3 攻撃表示(ATK800)

 

「そして、私は手札から『トリックスター・ヒヨス』を召喚!さぁ、さっそく飛ばすわよ!現れろ、夢と希望のサーキット!召喚条件はトリックスターモンスター2体!私はリリーベルとヒヨスをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!来て!『トリックスター・ホーリーエンジェル』!!」

 

トリックスター・ホーリーエンジェル LINK2(ATK2000)リンクマーカー左下/右下

 

「そして、リンク素材として墓地に送られたヒヨスの効果!このカードを墓地から特殊召喚するわ!戻ってきて!トリックスター・ヒヨス!」

 

トリックスター・ヒヨス レベル1 守備表示(DEF0)

 

「この瞬間、ホーリーエンジェルの効果発動!このカードのリンク先にトリックスターモンスターが召喚、特殊召喚された時、相手に200ポイントのダメージを与える!」

 

バイラ LP4000→3800

 

「さらに、ライトステージの効果で追加の200ダメージ!」

 

「くっ…」

 

バイラ LP3800→3600

 

「まだまだいくわよ!手札から魔法カード、『強欲で貪欲な壺』を発動!デッキトップから裏側でカードを10枚除外して2枚ドロー!」

 

ブルーエンジェル手札2→1→3

 

「私は空いているPゾーンにスケール2の『EMドラミングコング』をセット!これでレベル3~5のモンスターが同時に召喚可能!いくわよ!ペンデュラム召喚!来て!私のモンスター!『トリックスター・シャクナージュ』!」

 

トリックスター・シャクナージュ レベル4 攻撃表示(ATK1400)

 

「再び現れて、夢と希望のサーキット!召喚条件はトリックスターモンスター2体!私はヒヨスとシャクナージュをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!来て!『トリックスター・スイートデビル』!」

 

トリックスター・スイートデビル LINK2(ATK2000)リンクマーカー左/右

 

「この瞬間、ホーリーエンジェルの効果発動!あなたに200ポイントのダメージを与える!さらに、ライトステージの効果で追加の200ダメージ!」

 

「くっ…」

 

バイラ LP3600→3200

 

 

「そして、カードを1枚伏せて、ターンエンドよ!」

 

 

 

ブルーエンジェル LP4000

手札0

 

場 EXモンスターゾーン トリックスター・ホーリーエンジェル LINK2(ATK2000)リンクマーカー左下/右下

 

メインモンスターゾーン トリックスター・スイートデビル LINK2(ATK2000)リンクマーカー左/右

 

伏せ1

 

Pゾーン EMドラミングコング(スケール2)

 

EMギタートル(スケール6)

 

フィールド魔法 トリックスター・ライトステージ

 

 

 

バイラ LP3200

手札4

 

場なし

 

伏せなし

 

Pゾーンなし

 

フィールド魔法なし

 

 




といった感じの第39話でした!

ついに始まったバイラさんとのデュエル、果たしてどうなるのか?

それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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