遊戯王VRAINS 幻影の咆哮~青き天使との日常~ 作:kajoker
いい感じに執筆が進んだのでそのままの勢いで書きました!
マスターデュエルかスピードデュエルにするか悩みましたが、スピードデュエルにすることにしました。
それでは本編をどうぞ!
「さてと、ブルーエンジェルのデュエルを見せてもらうかな…」
今、ブルーエンジェルは建物の上で対戦相手と向かいあっている。
そして、恐らくLINK VRAINSの外で見ているであろう自分のファン達に手を振りながら、俺へと微笑みを見せる。
うん、調子は良いみたいだな。
問題はハノイの騎士がいつ攻撃を仕掛けてくるかだな…
多分、今は時間軸的に見れば第1話といったところだろう…確か、第1話ではハノイの騎士が攻撃を仕掛けてくるはず。
といっても、第1話のあらすじとか遊戯王ラボで見た情報で、俺もそれ以外は知らないんだけどな…
「まぁ、とりあえずブルーエンジェルのデュエルを楽しませてもらおうかな……うん?あれは…」
俺がそう呟くと同時に空が割れ、中から黒い機械の竜が現れ、その上で腕を組んで乗っている人影が見えた。
「ハノイの騎士!もう来たのか…!思ったより早い登場だな…」
俺は花恋に再現してもらった、ファントム遊矢の伸びる棒を近くの建物に引っ掛け、高跳びの要領でそのまま跳んだ。
そして、そのまま巨大紙飛行機を展開し、その上に乗った。
「ふぅ、本当によく再現できてるな…花恋に感謝しないとな」
いつも、俺の無茶ぶりに付き合ってくれる花恋に感謝しながら、ハノイの騎士の後を追う。
「何だ、貴様は?ハノイの邪魔をするなら容赦はしない!」
そう言いながら、黒い機械の竜…クラッキングドラゴンで攻撃を仕掛けてくる。
「っと、危ないな!当たったら落ちるだろ!大体、そっちこそ何なんだ?いきなり攻撃仕掛けてきて!」
「貴様には関係のないことだ!」
「聞く耳持たないってわけ…ってあれは!」
ハノイの攻撃をひたすらかわし続けているとブルーエンジェルの姿が目に入った。
まだ、逃げられてなかったのか?とにかく助けないと!
俺は紙飛行機を乗り捨て、ブルーエンジェルの元へと飛び降りた。
「おっと!…ふぅ、着地成功っと!」
「Phantom!無事だったのね…良かった」
「まぁ、なんとかね…そっちも無事で良かったよ」
実際、それなりに高いところから飛び降りたせいで、多少は痛みを感じたが、特に問題はないな。
「さて、それじゃあ逃げるぞ!ブルーエンジェル」
「う、うん…」
俺はブルーエンジェルの手を引きながら、走り出した。
「あ…」
「どうかしたか?」
「な、何でもないわ…」
若干戸惑っている様子のブルーエンジェルを不思議に思いながら、走り続けた。
それにしても、ハノイの騎士ってしつこいな…せめて向こうがデュエルを受けてくれればなんとかなるんだけどな…
「逃がさん!」
俺がそんなことを考えながら逃げているとハノイの騎士が接近してきていた。
「…っ!しょうがない…ブルーエンジェル!」
「え…?」
俺はブルーエンジェルを近くの建物の物陰に連れていった。
「Phantom…どうしたの?」
「ちょっとここに隠れててくれ!あいつは俺が引き付けてみるから」
「待って!それなら私も行く!」
「いや、でも…」
「私が、そんな簡単にやられると思う?」
ブルーエンジェルはどこか、自信満々でそう言い放った。
やれやれ、どこからそんな自信が来るのやら…
「はぁ、わかったよ…一緒に行こう」
「ありがとう、侑哉」
「ここではPhantomだよ、葵…それじゃあ行くよ!」
「うん!」
俺達はそのまま、建物の物陰を飛び出しハノイの前に姿を見せる。
「さぁ、こっちだよ!」
「いいえ、こっちよ!」
俺とブルーエンジェルはあちこちに移動しながら、ハノイを撹乱する。
その結果、ハノイは攻撃対称を定められずクラッキングドラゴンに攻撃指示をすることができない。
これなら、なんとか…
「え…」
攻撃をかわし続けていると、突如嫌な浮遊感に襲われた。
そのまま、鈍い痛みが走り自分が転んだのだと自覚した。
「これはまずいな…」
「Phantom!」
近くからブルーエンジェルの心配そうな声が響く。
「まずは、貴様からだ!」
それとほぼ同時に、ハノイの攻撃が目前に迫る。
その攻撃が俺に直撃しようとした、その刹那…
俺は何者かに引っ張られ、ハノイの攻撃を受けずに済んだ。
「ふぅ、助かったよ…って君は…」
俺を助けてくれた人物には見覚えがあった…まぁ、実物を見るのは初めてだったけど。
「俺の名はplaymaker…ハノイの騎士、お前達の探しているものはここにある」
それは、遊作が変身したplaymakerだった。
「今すぐLINK VRAINSへの攻撃を止めろ!さもなければ、今ここでこいつを…消す」
『ええっ!救世主を人質にするのかよ!』
なぜか、遊作、もといplaymakerのデュエルディスクから声が聞こえた。
もしかして、謎のAIの声か?そう言えばデュエルディスクの中に入ってたな…
「Phantom!無事だったのね…良かった」
「あぁ、playmakerのおかげでな」
俺のことを心配してくれたのか、ブルーエンジェルの息が上がっていた。
「あんまり心配させないでよ…」
「ごめん、心配かけた…」
俺とブルーエンジェルがそんな会話をしていると、playmakerが話しの続きを始めた。
「このAIはデュエルプログラムに書き換えた、こいつを手に入れたいなら、俺にデュエルで勝つしかない」
「いいだろう!ハノイの恐ろしさを思い知らせてやる!」
どうやら、デュエルをする流れになったみたいだ。
つまり、playmakerのデュエルを見れるってことか!楽しみだな…うん?あれは…
「playmaker、どうやら相手は一人じゃないみたいだよ」
「どういうことだ?…なに!」
ふと、目を向けた先に居たのは二人目のハノイの騎士、ハノイの騎士Bってところか…見た目が同じだから区別しにくいな。
「まぁ、あっちは俺に任せてくれよ…そっちは頼んだよ!」
「あぁ、任せろ」
そう言って、俺とplaymakerはそれぞれの敵とのデュエルへと望んだ。
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「さてと、こっちの準備は整ったよ…さっそく始めようか!」
近くの建物へと移動し、ハノイと向かいあう。
その直後、突如風が吹き始めた。
「これは…」
「何だ…データの風…?」
そうか、これが草薙さんの言ってたデータストームか!
ということは今から始まるのはスピードデュエル…
そんな風に思考していると、どこからともなく赤と緑のカラーリングのボードがこちらへと飛んできた。
飛び乗れってことか…上等!
俺は直ぐ様ボートに飛び乗り、右へ左へとバランスをとりながら体制を整える。
やばい、これすごい楽しい!
「スピードデュエルか、面白い!」
俺がこの状況を楽しんでいると、ハノイが自分のボードを展開し、そんなことを言ってきた。
この口ぶりからするとハノイはスピードデュエルについて知ってるみたいだな…ちょっと待て!俺、かなり不利じゃないか?
まぁ、でもこういう状況を覆してこそのエンタメデュエリストってもんだよな!
俺はそう自分を鼓舞させて、デュエルへと望んだ。
「それじゃあ始めようか!ハノイの騎士!」
「「スピードデュエル!!」」
ハノイの騎士LP4000
PhantomLP4000
「私の先行から行かせてもらう!私は手札からハック・ワームを特殊召喚!このカードは相手の場にモンスターが存在しないとき、特殊召喚できる!さらにもう1体ハック・ワームを特殊召喚!」
「さっそく来るか…」
「私はハック・ワーム2体をリリースし、クラッキングドラゴンをアドバンス召喚!」
クラッキングドラゴン攻撃表示(ATK3000)
「いきなりご登場か…面白くなってきた!」
「これこそがリボルバー様から受け取ったカード、このカードがある限り私は負けん!」
「なら、そのカードを攻略するだけだよ!」
「やれるものならやってみるがいい、私はこれでターンエンドだ」
ハノイの騎士LP4000
手札1
場 EXモンスターゾーンなし
メインモンスターゾーン クラッキングドラゴン攻撃表示(ATK3000)
伏せなし
Pゾーンなし
PhantomLP4000
手札4
場 なし
伏せなし
Pゾーンなし
序盤からクラッキングドラゴンか…あのカードの効果って地味に厄介なんだよな…
まぁ、突破方法がないわけじゃないしなんとかなるか…
「行くよ!俺のターン、ドロー!」
それにしても、やっぱりこのデュエルはデュエルリンクスとほぼ同じみたいだな…
初手は4枚、メインモンスターゾーンと魔法、罠ゾーンが3つずつ、EXモンスターゾーンを含めても俺が使えるモンスターは4体までか…これはなかなか厳しいな。
しかも、魔法、罠ゾーンもPカードを使ったらそれだけでほとんどが埋まる…このルールは俺のデッキと相性が悪そうだな…
でも、だからこそ面白い!
「今日も俺の可愛いアシスタントに協力してもらおうかな!俺は手札からEMユニを召喚!」
EMユニ攻撃表示(ATK800)
「この瞬間、クラッキングドラゴンの効果発動!相手がモンスター1体のみを召喚、特殊召喚した時そのレベル×200ポイントダウン攻撃力を下げ、下げた数値分だけ相手にダメージを与える!」
EMユニ(ATK800→0)
PhantomLP4000→3200
「くっ…でもEMユニの効果を発動するよ!このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、手札から仲間のEMを呼べる!俺はEMコンを特殊召喚!」
EMコン攻撃表示(ATK600)
「だが、再びクラッキングドラゴンの効果が発動する!」
EMコン(ATK600→0)
PhantomLP3200→2600
本当に、地味に厄介な効果だな…まぁ、それでもやるしかないんだけどさ…
「今日も頼んだよ!ユニ、コン!」
そうやってユニとコンに声を掛けると、ふとどこからか視線を感じた。
その視線に目を向けるとブルーエンジェルがジト目でこっちを睨みつけていた。
え、どういうこと!?なんで睨まれてるんだ?俺はいつも通りデュエルしてるだけだよ!
ユニとコンも俺と同じような感想を持っているのか、捨てられた子犬のような目でこっちを見ている。
うん、とりあえず気を取り直して…
「さらに、コンの効果を発動!このカードとこのカード以外の攻撃力1000以下のEMモンスターを守備表示にすることでデッキからオッドアイズモンスターを手札に加える!俺はオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンを手札に加えるよ!」
EMユニ攻撃表示→守備表示(DEF1500)
EMコン攻撃表示→守備表示(DEF1000)
「さぁ、行くよ!俺はスケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!」
これで、レベル2から7のモンスターが同時に召喚可能になった!
「揺れろ!運命の振子!迫り来る時を刻み、未来と過去を行き交え!ペンデュラム召喚!!来い、俺のモンスター!EMペンデュラムマジシャン!」
EMペンデュラムマジシャン攻撃表示(ATK1500→700)
PhantomLP2600→1800
「そして、ペンデュラムマジシャンの効果発動!自分のフィールドのカードを2枚まで破壊し、破壊したカードの数だけデッキからEMモンスターを手札に加えることができる!俺はペルソナ・ドラゴンとミラージュ・ドラゴンを破壊し、デッキからEMオッドアイズユニコーンとEMシールイールを手札に加える!」
Phantom手札1→3
「さぁ、行くよ!俺はユニとペンデュラムマジシャンでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!漆黒の闇より!愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン攻撃表示(ATK2500)
「何!?エクシーズモンスターだと!」
「その通り!エクシーズモンスターはレベルを持たない、だからクラッキングドラゴンの効果は通用しない!」
エクシーズモンスターの登場により、思った以上の動揺を見せるハノイの騎士…
さぁ、ここから反撃と行こうか!
「ダーク・リベリオンの効果発動!オーバーレイユニットを2つ使い、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を半分にし、その数値分だけダーク・リベリオンの攻撃力をアップする!トリーズンディスチャージ!」
クラッキングドラゴン(ATK3000→1500)
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン(ATK2500→4000)
「バトル!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでクラッキングドラゴンに攻撃!反逆のライトニングディスオベイ!」
ダーク・リベリオンの攻撃がクラッキングドラゴンに命中し、クラッキングドラゴンを破壊した。
「ぐおぉぉぉ!!まさか、こうも容易くクラッキングドラゴンが…」
ハノイの騎士LP4000-2500=1500
「俺はこれでターンエンド…さぁ、どう出てくる?」
ハノイの騎士LP1500
手札1
場 なし
伏せなし
Pゾーンなし
PhantomLP1800
手札3 内2枚(EMオッドアイズユニコーン、EMシールイール)
場 EXモンスターゾーン ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン攻撃表示(ATK4000)
メインモンスターゾーン EMコン守備表示(DEF1000)
伏せなし
Pゾーンなし
「くっ、私のターン!ここでスキルを発動させてもらう!」
「スキル…?」
そうか、これがデュエルリンクスと同じルールなら当然、スキルだってあるに決まってる…すっかりそのことを忘れてた。
「スキル発動!ダブルドロー!このスキルによりデッキからカードを2枚ドローする!」
「はぁっ!?何だよそのスキル!強すぎないか?」
ノーコストで2枚ドローって強欲な壷と同じ効果じゃないか!
インチキ効果も大概にしろ!
「ふっ、これで私の場は完璧なものになる…まずは魔法カード死者蘇生を発動!このカードの効果で墓地のクラッキングドラゴンを特殊召喚する!」
俺が心の中でそう叫んでいると、さっき倒したクラッキングドラゴンが復活した。
まぁ、そういったカードが手札にあるとは思ってたけどな…
「私はカードを1枚伏せて、バトル!クラッキングドラゴンでEMコンを攻撃!」
クラッキングドラゴンの攻撃によりコンが破壊される。
「私はこれでターンエンドだ」
「なら、エンドフェイズに墓地のEMコンの効果!このカードとこのカード以外のEMを除外し、ライフを500ポイント回復する!俺は、ユニとコンを除外してライフを500回復する」
PhantomLP1800→2300
「俺のターン、ドロー!まずは、スケール3のEMシールイールとスケール8のオッドアイズユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!そして、シールイールのP効果!相手フィールド上のモンスター1体の効果をターン終了時まで無効にできる!俺はクラッキングドラゴンの効果を無効にするよ!」
「こざかしい真似を…!」
「さらに、俺は手札からEMドクロバットジョーカーを召喚!そして、ドクロバットジョーカーの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、デッキからこのカード以外のEM、魔術師Pモンスター、オッドアイズモンスターのいずれかを手札に加えることができる!俺が手札に加えるのはオッドアイズ・ファントム・ドラゴン!」
EMドクロバットジョーカー攻撃表示(ATK1800)
よし、これで準備は整った!
「さぁ、ここから本番だよ!」
「くくくっ……ははははっ!」
「何がおかしいんだ?」
「お前はここで終わりだ!」
「何言って……ぐっ、何だ…」
ふと、前を見るとデータストームが嵐のように渦巻いて、俺へと接近して来ていた。
「マジか……く、くそっ!うわぁぁぁ!!」
接近して来ていたデータストームは俺を巻き込みながら渦巻いていった。
ちょっと、さすがにやばいかも…
という感じの第6話でした!
ハノイの騎士との決着は次回に持ち越しです。
データストームに巻き込まれた侑哉、果たしてどうなるのか?
それでは今回はここまで!
ここまでの拝読ありがとうございます!