好評なら続く、かもしれません。
では、どうぞ。
夏。
それは太陽がギラギラ照りつく時期。
あるいは松岡○造が太陽神と呼ばれる時期だったり。
学生や社会人、お年寄りなどにはかなり厳しい季節だ。
ただ、他にも厳しいと感じるヤツもいるらしい。
例えば。
「うぇ~‥‥‥マサキぃ‥‥‥暑いよぉ‥‥‥」
「我慢しろ、あるいはお前の力で涼しくすればいいだろ」
「マサキのいじわる‥‥‥」
今自分の目の前に座っている雪女とかな。
何故雪女がいるか、いや雪女が何故ここにいるかというのは昨日の昼頃にさかのぼる。
昨日の昼頃、俺は昼飯を食べ終えて畑仕事をしていた。
金はどうしたって?
いや、何故かわからんが毎月のように俺の親父がいくらか振り込んでくるんだ。
なんでも前の宝くじ一等が当たったとかなんとか。
相変わらず親父は運が良いようだ。
それで親父曰く、せっかく当たった金を一人占めするのは自分が許せないとの事でたった一人の肉親である俺に分けているらしい。
あぁ、たった一人というのは実は俺の両親は離婚している。
原因は母が不倫をしたため。
一人っ子だった俺は素直に親父についていった。
ただ最近になって、宝くじを当てた事を知った母が親父と再婚したいだなんてほざく。
だが、親父は「人、ましてや夫や子供を裏切っておいて何様だ」と言い、母とは金輪際縁を切ったそうだ。
流石親父だな、と俺は思う。
おっと、話がだいぶ逸れてしまったな。
んで、そんなこんなで都会に近めな田舎で畑で野菜とかを育てながら過ごしていたある日、だ。
セミがジーワジーワと鳴き、さらには太陽がいつも以上にギラギラと照りつけていた日だ。
畑仕事を終え、家に戻ろうとした。
だが、家の前に誰かが倒れていたのを見つけたんだ。
急いで駆けつけ、様子を見る。
女だったよ。
で、流石に外に倒れさせたままにする訳にはいかないため家に上げてまだ未使用の布団の上に寝かせたんだ。
今ではあまり気にしていないが、担いだ時彼女の身体が少し冷たく感じた。
とはいっても、普通より少し低めな体温なのだろうと自己解釈した。
さて、皆様待たせたな。
その女の容姿について話そう。
女の容姿は、青く少し長めな髪にまるで雪のように白い肌。そして、所々に雪の結晶の刺繍が施された白い着物を着ていた。
だが、何故着物を着ていたんだ?と疑問に思って考えにふけっていたその時だ。
どうやら目を覚ましたようだ。
「ここ‥‥‥は‥‥‥?」
ずいぶん可愛らしい声じゃないか。
それに目の色が水色に近い青。
ふと彼女が俺を見る。
すると何かに驚いた様子で目を丸くして、こう言った。
「‥‥‥えっ!?なんで人間がここに!?」
「‥‥‥はぁ?」
思わず疑問の声を漏らしてしまった。
人間って、お前もじゃないの?とか、もしかして都会で言うところの『厨二病』って奴か?とか考えてしまった。
いや、考えてしまったではなく、思わず『言葉に出ていた』のだ。
「失礼な!!私は雪乃、立派な雪女よ!?」
「雪女、ねぇ‥‥‥俺にはどう見ても同じ人間にしか見えないんだが?」
「ぐぬぬ‥‥‥じゃあ見せてあげるわよ、私の力!!」
そう言って雪乃‥‥‥だっけか。
まぁいい。雪乃が立ち上がり、人差し指に冷気が収束していった。
しかし。
「う、う~‥‥‥暑くて力が出ないぃ~‥‥‥」
「言わんこっちゃない‥‥‥」
いきなり倒れて力が出ない、と言った。
仕方ないのでここに住まわせる事にした。
そこから色々話を聞くと、どうやら初めての土地で迷ってしまったらしい。
最終的に俺の家にたどり着いたそうだ。
それで今に至る。
「ねぇマサキ~‥‥‥扇風機回して~‥‥‥」
「さっきからガンガン回してるだろ。少しは我慢しろ」
「えー‥‥‥」
「‥‥‥じゃあ今日のお前の分のかき氷無しな」
「わかりましたっ、我慢しまっす!!」
「わかればよろしい」
‥‥‥まぁ、妖怪だからといっても根はかなり良いヤツだ。
今まで退屈だった毎日が、これからは面白おかしく過ごせそうだ。
今日は暑くありませんでしたか?
感想等お待ちしてます。
ではでは(´・ω・`)ノシ