雪女がやってきた   作:アインスト

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‥‥‥続いちゃった。

という訳で、どうぞ。


俺と雪女の1日

 

 

午前5時。

 

俺の朝は早い。

 

なるべく早めに起きて、収穫できそうな作物は収穫する。

 

で、近所の爺さん婆さんに分けに行く。

 

お金はいいって言ってるのだが、「あんた程良い子はいないよ」と言ってお金を渡してくる。

 

ちなみに今育てているのはミニトマトやじゃがいも、キュウリなど。

 

あ、あとは人参とかだな。

 

それらの作物を詰め合わせて持っていくと、必ず二千円ぐらい貰ってしまう。

 

少し多くないか‥‥‥?

 

そして、家に戻り朝飯を作る。

 

今までは一人分だったが、今は二人分だ。

 

今日は‥‥‥簡単な茶漬けにするか。

 

あいつ、何が好きなんだ?

 

とりあえず梅にしておくか。

 

俺は‥‥‥いいや、何もトッピングせずにシンプルで。

 

朝飯を作り終え、居間に運ぶ。

 

すると眠い目をこすりながら別の部屋から雪乃が出てくる。

 

 

 

 

「おはよ~マサキぃ‥‥‥」

 

「あぁ、おはよう。ずいぶん寝ていたな?」

 

「マサキが早いんだってば‥‥‥」

 

「ほら、朝飯できてるぞ」

 

「はーい‥‥‥」

 

 

 

 

ちゃぶ台を挟んで座る。

 

そして、同時に食べ始める。

 

 

 

 

「いただきます」

 

「いただきま~す‥‥‥」

 

「‥‥‥美味いか?」

 

「うん。なんか素朴な感じがするけど私好きだな」

 

「そうか」

 

「ねぇマサキ」

 

「なんだ?」

 

「あの時どうして私を助けたの?」

 

「どうして、か‥‥‥強いて言えば放っとけなかったからだ」

 

「放っとけなかった?私は妖怪、雪女なのに?」

 

「あのな、助ける理由に種族とか関係無いだろ。困っているヤツがいるなら助ける、それが俺がお前を助けた理由だ」

 

「ねぇ、それお人好しって言われない?」

 

「うるせぇ、別にいいだろ」

 

「‥‥‥そうね。それが貴方だってよくわかったわ」

 

 

 

 

 

そう言って雪乃はニコニコと微笑む。

 

‥‥‥今の俺の顔色は間違いなく赤い。

 

自分でもわかる。

 

その俺の顔色を見た雪乃は、俺をからかう。

 

 

 

 

「あっれぇ~?もしかして照れてるの~?」

 

「ばっ、何を言ってんだよ‥‥‥!!」

 

「だって顔赤いもの。もしかして私に惚れちゃったぁ?」

 

「‥‥‥拳骨落とすぞ」

 

「ハイゴメンナサイ」

 

「ったく‥‥‥馬鹿が」

 

「む、だから私は馬鹿じゃないってば!!」

 

「初めて俺に会って力を見せようとしたら力尽きてぶっ倒れたのは何処のどいつだ?」

 

「う‥‥‥」

 

 

 

 

そう言うと雪乃は言い返せない。

 

なんだろう、弱味をちらつかせるのが楽しいかもしれない。

 

さて、だいぶ時間は流れて夕方。

 

現在致命的な問題が発生している。

 

それは。

 

 

 

 

 

「‥‥‥お前、臭うぞ」

 

「ぬなっ、なんでよ!?」

 

「ストレートに言わせてもらうが非常に臭う。お前風呂は?」

 

「お風呂は入った事無いし‥‥‥でも最低限水浴びぐらいしてるわよ!?」

 

「それだ、それが原因だ。とにかく風呂沸かすから先に入れ、いいな?」

 

「わ、わかったわよ‥‥‥」

 

 

 

 

 

なんかな、地味に泥に近いような臭いがするんだ。

 

流石にここまで言ってしまうと泣かれるかもしれないので心の中にしまっておく事にする。

 

 

 

 

 

「おい、風呂沸いたぞ」

 

「はーい今行くわ~」

 

「頼むからさっさと入ってくれ」

 

「はいはいわかりました~」

 

 

 

 

雪乃を風呂場に案内する。

 

うちの風呂場は地味に広い。

 

なんでも今は亡き俺の爺さんが持っていた家をそのまま俺に譲ったからだ。

 

ったく、ここまで広い家はなかなか無い‥‥‥いやうち以上にある所はあるか。

 

 

 

 

 

 

「はぁ~‥‥‥気持ちいい~‥‥‥」

 

「‥‥‥おい、湯加減はどうだ?」

 

 

 

 

壁一枚で隔てて雪乃に湯加減はどうかと聞く。

 

すぐに返事が返ってくる。

 

 

 

 

「いい感じ~。凄く気持ちいいわ~」

 

「そうか、ならいい‥‥‥というかお前雪女だろ。普通に風呂入って大丈夫なのか?」

 

「ちょっとくらいなら大丈夫よ~。あまり長い間入ってると危ないかも~」

 

 

 

 

‥‥‥ますますわからん。

 

風呂場前で考えにふけっていると、風呂場の横開きの扉が開く。

 

 

 

「ありがと、いい湯だったわ」

 

「ぶっ!?お、お前‥‥‥!!」

 

「え?何?」

 

 

 

え、何?じゃねぇよ。

 

お前なんでバスタオル一枚巻いただけの姿で出てきてんだ。

 

服は?着物は?

 

 

 

 

「あれ、もしかしてちょっとびっくりした?」

 

「あたりまえだ‥‥‥とにかく服か何か着ろ‥‥‥」

 

「無いわよ?」

 

「は?」

 

「だから、あれが私の一張羅なのよ」

 

「‥‥‥はぁ」

 

 

 

 

仕方がないので俺の服(洗濯済み)を渡す。

 

半袖短パンだが、雪乃には大きいようだ。

 

 

 

 

「わ~、意外とマサキって身体大きいのね」

 

「‥‥‥そりゃ畑仕事してるからな。で、下着は?」

 

「大丈夫。ちゃんと風呂場で洗って乾かして使ってるから」

 

「‥‥‥」

 

「どうしたのよ?」

 

「いや、なんでも無い‥‥‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥疲れた。

 

寝よう‥‥‥と思い、自分の部屋に戻って布団の上に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥あれ、もう寝ちゃったの?‥‥‥今日もありがと、マサキ」

 

 

 

 

寝ている間、頬に何か妙な感触がしたが、俺はすぐに忘れて眠りに落ちた。

 

 

 

 




次回をお楽しみに。

感想等お待ちしてます。

ではでは(´・ω・`)ノシ
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