雪女がやってきた   作:アインスト

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第三話にして買い物回。

どうかしてる。

では、どうぞ。


俺と雪女の買い物

 

 

数日暮らしてわかった事がある。

 

それは。

 

 

 

 

 

「お前、着替え少なくないか?」

 

「今更!?」

 

「いや、だってそうだろ。普通数日様子見るだろ」

 

「確かにそうかもしれないけど、というかマサキの着替え貸してもらってるけど大きいってわからない!?」

 

「‥‥‥悪い」

 

 

 

 

ふとそんな事を雪乃に言うといきなり怒られた。

 

申し訳ないと思ってはいる。

 

‥‥‥仕方ない、久しぶりに行くか。

 

 

 

 

「おい、準備しろ」

 

「え、何の?」

 

「だから、出掛ける準備だよ」

 

「出掛けるって‥‥‥何処に?」

 

「街。普通わかるだろ」

 

 

 

 

とっとと準備してくれないとこちらが困る。

 

でなければ出掛ける事ができないからな。

 

あたりまえの事である。

 

 

 

 

「準備出来たか?」

 

「まぁ、一応‥‥‥」

 

「よし、じゃあ行くか。ついて来な」

 

 

 

そう言って雪乃を連れて最寄りの駅まで歩く。

 

以前都会に近めな、と言ったがあくまで電車で行けば、の話だ。

 

ただ、雪乃には電車を見るのも乗るのも初めてなようだ。

 

まぁあたりまえか。

 

今まで妖怪?として生きていた訳だしな。

 

 

 

 

「ほら、切符」

 

「結構小さい切符なのね‥‥‥初めて見たわ」

 

「小さい切符って‥‥‥お前どんな切符を見たんだよ」

 

「えっと、確か‥‥‥貴方は知らないだろうけど、私たちの街‥‥‥いわゆる妖怪横丁みたいな感じで‥‥‥」

 

「その話、長くなるか?」

 

「あー‥‥‥うん、長くなるかも」

 

「なら今は却下。後で聞いてやる」

 

「わかったわよ‥‥‥もう」

 

「‥‥‥悪かったな」

 

 

 

 

 

流石に悪いと思って、雪乃の頭の上に手を置く。

 

すると雪乃の顔がみるみるうちに赤くなり、すぐに『ぼふんっ!!』と音を立てるようにあっという間に真っ赤になってしまった。

 

 

 

 

 

「な‥‥‥な‥‥‥!?」

 

「‥‥‥どうした?」

 

「なっ、なんでもないわよ!!べ、別に貴方に私の頭の上に手を置かれて照れてるとか、そういうのじゃないからね!?」

 

「‥‥‥そうか」

 

「な、何よ‥‥‥?」

 

「実際照れているだろうが」

 

「~ッ!!にゃあああああああ!!」

 

 

 

 

 

ぽかぽかと背中を叩いてくる雪乃。

 

なんか子供を相手にしているみたいだ。

 

少し可愛く見えてきた。

 

 

 

 

 

「何なのよ‥‥‥どうしてこんなに顔が熱いの‥‥‥?」

 

「誰かに恋でもしたんじゃないか?」

 

「なっ、何言ってるのよ!?」

 

「そうとでも仮定しないと不自然だろ?」

 

「もう‥‥‥ばかぁっ!!」

 

「イッデェ!?」

 

 

 

 

 

 

 

思い切り足を踏まれた。

 

もの凄く痛い。

 

さて、電車に揺られて数十分。

 

都会に到着。

 

俺が服を買いに行く時に来ている店に行った。

 

そこには俺の親友、タイガがバイトしているからだ。

 

 

 

 

 

「お、来たなマサキ!!」

 

「あぁ。ちょっと野暮用でな」

 

「あれ、そこの女性はもしや‥‥‥」

 

「あぁ、言っておくが彼女とかじゃない。仕方がないから俺の家に住まわせているだけだ」

 

「なんだよ隅に置けねぇなぁ。で、野暮用ってのは?」

 

「こいつの服を適当に見繕ってくれ」

 

「わかった、任しとけ」

 

「そういう事だ雪乃、あまり迷惑かけるなよ」

 

「わかってるわよ。流石に良識が無い訳じゃないしね」

 

 

 

 

 

 

どうだか。

 

そして数分後、タイガが来た。

 

 

 

 

「おいマサキ、お前すげぇな!!」

 

「いきなり何だよ」

 

「いや、あの雪乃って子にどんな服を着せても似合うんだよ!!」

 

「はぁ、それで?」

 

「まぁかなり似合うものを着せたからさ、見に来てくれよ」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

タイガに案内され、雪乃が入っている試着室前まで来た。

 

タイガが「雪乃ちゃん、カーテン開けてくれ」と言うと、カーテンが開かれ雪乃が出てくる。

 

 

 

 

 

「ど、どうかしら‥‥‥?」

 

「‥‥‥!!」

 

 

 

 

 

服装としては、黒のスカートに水色に近い青のシャツ、その上に白いパーカーを着ている。

 

だが、雪乃特有の白い肌にかなり合っており、かなり似合っている。

 

すぐに零れた言葉が、

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥可愛い」

 

「か、可愛い!?」

 

「あぁ、凄く似合っている」

 

「そ、そう‥‥‥」

 

 

 

 

また雪乃は顔を赤くしてしまった。

 

 

 

 

 

「で、お買い上げか?マサキ」

 

「そうだな。これをくれ」

 

「あ、他にも似合っていた服あったからそれオマケな」

 

「お前それ大丈夫なのか‥‥‥?」

 

「大丈夫大丈夫。店長がいつも贔屓にしてもらってるからって聞かなくてさ」

 

「‥‥‥わかった」

 

 

 

 

 

 

さっさと服を買い、タイガには礼を言った。

 

そして電車に乗った帰り。

 

雪乃がこんな事を言った。

 

 

 

 

 

「ね、ねぇマサキ」

 

「なんだ?」

 

「き、今日は‥‥‥ありがと」

 

「別に、気にするな」

 

「そう‥‥‥?なら、いっか‥‥‥」

 

「‥‥‥雪乃」

 

「‥‥‥へっ!?」

 

「お前は今の生活が楽しいか?」

 

「‥‥‥えぇ、最ッ高よ!!」

 

「そうか、なら良かった」

 

「‥‥‥っていうか何気に私の名前呼んだの初めてじゃない?」

 

「‥‥‥あ」

 

「ふふっ、ちょっと嬉しいかも。なんか認められた気がしたみたいで」

 

「‥‥‥そうか」

 

 

 

 

 

 

 

俺は顔を赤くしてしまう。

 

‥‥‥悪くないかもな、こんな生活も。

 

 

 

 




次回もお楽しみに。

感想等お待ちしてます。

そして、活動報告内にて雪乃ちゃんのファッションを募集します。

雪乃ちゃんがこんなの着たら可愛いんじゃないっていうファッションを是非お寄せください。

ご協力お願いします。

ではでは(´・ω・`)ノシ
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