修也「さて、それじゃあ第396回IS打倒しようぜ会議を始めよう。」
一夏「前から思ってたけどそのネーミングはどうなんだ?」
修也「何だよ文句あんのかよ、じゃアレな、今からISKサミットに変更な。」
一夏「なぜサミット…」
修也「何となくだ。」
一夏「そのKってなに?」
修也「Kill ring」
一夏「ああ、そういう…」
修也「まあ、そんな事はどうでもいいじゃないか。」
一夏「で?今回の議題は?」
修也「ズバリ、『射撃訓練をしよう』、だ」
一夏「は?射撃?どうやって。」
修也「ふっふっふっ、此処に取り出しますはR-18指定のモデルガン、グロックC18、俗に言うガスガンと言うやつだ。後ついでにゴム製コンバットナイフも用意してみた。」
一夏「おおー、ぶろーくんばっくっだな」
修也「意味分かってないだろ。」
一夏「まあ、弾が言ってたのをそのまま言ってみただけだからな。」
修也「弾め、奴はつくづく小学生らしくないことしてるよな。」
一夏「俺等も人の事言えなくない?」
修也「……でだ、実銃と結構差異があるだろうけど、まあ、やらないよりはましだよね。それに銃弾避けるとかロマンだろ?」
一夏「あ、流しやがった。」
修也「まあまあ」
一夏「ま、確かにそんな事が出来るならかっこいいよな。」
修也「という事でやりますか。」
一夏「そうだな」
修也「周囲に人はいないな。」
一夏「まあ、こんな木々がうっそうと茂った場所に人がいたらびっくりだよな。まあ、夏ならカブトムシ捕まえに来た子供が居ても不思議じゃないな。」
修也「まあ今春だし?その為にわざわざこんな所に呼び出した訳で。」
一夏「でも、なんか景観と俺等の装いが凄い違和感…。」
修也「分かる、本当は廃墟が良かったんだけど、なかなか見当たらなくて…。」
一夏「まあ、話しててもキリがない。さっさと始めようぜ。」
修也「さもありありなん。それじゃあお互い準備が出来たらこの無線連絡な。」
一夏「了解」
この後、無茶苦茶サバゲーした。
そして、翌日
一夏「いててて…」
修也「ガス銃の弾丸ってこんなに痛いのな、痕が消えねー」
一夏「全く、千冬ねぇ誤魔化すのに苦労したよ。」
修也「次やる時はもう少し考えてやるか。」
一夏「それにしても、時間が経つのって早いよな。もうアレから1年半もたってんだぜ。」
修也「マジで地獄のような1年半だったな…。」
一夏「そうだな、途中リアルに血反吐吐いたもんな…」
修也「それで?なぜこんな中途半端な時期にそんなしみじみしてるのさ?」
一夏「そんなの、決まってんだろ?」
修也「それもそうだな…。」
そう言って二人は周囲を見渡した。
その目に映るのは火災で阿鼻叫喚してるショッピングモールだった。
「「どうしてこうなった!!?」」
それは遡る事4時間と少し前、日曜日の朝の事だった。
修也「取り敢えず何時ものトレーニングメニューが終わった訳だけど。この後暇か?」
一夏「ん?まあ、特にやる事も無いな。」
修也「そうか、じゃあちょっと遠出しないか?」
一夏「その心は?」
修也「見たい映画があるんだが、この辺の映画館じゃやってないんだよね。だから、体力作りがてら隣町まで持久走しよかと…」
一夏「はぁ?お前、今さっきまでアホみたいにトレーニングしただろうが!」
修也「だがしかし、その地獄のようなトレーニングの後、もう動けないって所からどれだけ行けるかが勝負だと思わないかね?」
一夏「そ…それは一理あるけど、日が出る前の午前3時に起きて午前10時までトレーニングと称した3時間耐久全力疾走に各種武術の型稽古、待ったなしの殺す気組手、その他諸々と言う地獄の拷問特訓が終わった後でそれはどうなんだよ?」
修也「まあ、確かに映画見ないで寝てしまいそうではあるが、それを気にしたら打倒IS何て夢の又夢だからな。」
一夏「で?お前、こっから隣町までどのくらいで行けると思ってんの?」
修也「まあ、少し緩めに見積もって3時間かな?」
一夏「本音の処は?」
修也「死ぬ気で全力出して4時間だな。」
一夏「もう、死ぬんじゃね?」
修也「まあまあ」
一夏「てか隣町ってそんなに遠いのかよ…」
修也「ああ、実際の処、確かにただ隣街と言うなら10分で着くよ、余裕だ。何せ、トレーニングの為にこんな街外れの森に居るんだから。この先走れば直ぐ隣町だ。だが、俺が行きたい映画館は完全に反対側の隣町な上に更に隣町の奥の方だからな。実質街二つ分くらい先なのだよ。それに、誰が最短コースで行くなどと言ったのだね?勿論思いっきり遠回りしていくに決まっているだろ!」
一夏「鬼かよ…」
修也「さあ、暇なら、さっさと準備したまえ!付き合ってくれるなら映画の料金とポップコーン、ついでにドリンクもおごってやる!」
一夏「ノロノロしてんじゃねぇ!10分で支度しな!」
修也「現金な奴だな…。」
二人は一旦家に帰りシャワーを浴びてから、隣町まで二人だけの地獄のマラソン大会を開始したのであった。
一夏「あ゛ぁー…」
修也「クッソ疲れた…」
一夏「何だかんだで3時間で着いたな…。」
修也「その代わりに動く気力をごっそり持ってかれたけどな…。」
一夏「そりゃ、急に競争とか言うから張りきっちまったからな。」
一夏「で、こんな近場の公園で死んで無いでさっさと映画館行こうぜ。」
修也「いや待て、今から言ってもまだ早い。チケットも予約してあるから気にするな。今は映画の為に全力で体力回復だ。」
一夏「マジで、動けね~」
修也「それにしてもやれば意外となんとなるもんだな…。」
一夏「まあ、最初は無理だと思ったけど意外とこれたな。」
修也「そろそろトレーニングメニュー増やすか?」
一夏「これ以上増やしたら私生活に支障が出るだろうが、主に時間的に。」
修也「それもそうだな…、じゃアレだ、古典的に重りを身に着けよう!」
一夏「マジかよ…」
修也「寧ろなぜ今まで思いつかなかったのか不思議なくらいだな。」
一夏「まあ、こんな事するくらいだし最初に思いついてもいい案だな。」
修也「じゃあそれで決まりだな。重さは…どうする?」
一夏「まず、その重りはどっから調達するんだよ。」
修也「大丈夫だ。当てがある。超合金作ってる知り合いと言うかなんというか。まあ顔見知りに金渡せばくれるだろう。」
一夏「ホントお前の交友関係って謎だよな。」
修也「失礼な。俺の友達何てお前や弾くらいなものだぞ。後は基本親経由であった事がある程度だ。」
一夏「此処で数馬が出てこない辺りアイツは如何しようもないよな。てかそれって自虐じゃね?」
修也「まあ、そんな事はいい、そうだな…取り敢えず両手両足に1キロづつにしておくか」
一夏「打倒じゃないか?トレーニングが鬼畜仕様だからな。あんまり重くし過ぎると疲労蓄積しすぎて体ぶっ壊れるからな。」
修也「今でも大分ぶっ壊れ仕様なトレーニングのはずなんだがな…」
一夏「そうだな…気づけば木刀で木刀を真っ二つに出来るようになったもんな…。」
修也「もう、そういうのって達人の領域のはずなのにな…。ちょっと打倒ISも出来るんじゃないかと思えるようになってきたよな。」
一夏「まあ、問題は飛んでるやつにどうやって攻撃するかなんだよな。」
修也「それな、実際どうしよもねー。」
修也「おっと、話してたら時間だ。そろそろ行こう。」
一夏「了解」
そのまま二人はのそのそと動き出し、映画館のある、ショッピングモールに向かって行った。
修也「えーと、確か映画館は6回だったはず」
一夏「エレベーター使おうぜ」
修也「馬鹿野郎、そんな妥協は許さん、階段で行くぞ!」
一夏「鬼かよ」
修也「さあ、全力階段ダッシュだ!」
二人は韋駄天の如く超スピードで階段を駆けて行った。
一夏「で?どの映画見んだ?」
修也「ああ、それなんだがな…」
その時何か大きな音が鳴り非常ベルが鳴り響いた。
一夏「……なあ、今の音って、」
修也「何かガス爆発っぽい感じだったな。動画とかで爆発音の違い聞き分けられるようになる特訓の成果がこんな所で生かされたな。」
一夏「日常生活でこの能力使う機会とかマジで一生要らねぇ。」
こうして冒頭に戻る。
修也「俺はこんなフラグ立てた記憶なんて無いぞ!俺に映画を見せやがれコンチクショウ!」
一夏「落ち着けって」
修也「なんだ!何がいけなかったんだ!アレか?ユーリか?作sy「ストップそれ以上は駄目だ。メタい!」…ああ、済まない、あまりの怒りに我を失っていたよ。ついでになんか受信したっぽい」
一夏「現実逃避はこのくらいにして取り敢えずどうする?」
修也「まあ、幾ら鍛えてるって言っても俺等子供だしこの人混みの中避難するのって結構無理あるよな。途中押しつぶされるわ。」
一夏「OK、じゃあ、人の流れが落ち着くまでここで正座待機だな。」
修也「分かって居るじゃないか。そう、正座して心頭を滅却するのだ!」
一夏「どっちかって言うと座禅の方が正しんじゃね?」
修也「正座の方が辛いだろ?」
一夏「ドMかよ…」
シリアスは死んだ。