一夏「で、大分人も流れて後は俺ら位じゃないか?」
修也「ふむ、じゃあ行きますか。」
人だかりの最後尾が階段に差し掛かりこれ他に客は見当たらなかった。
二人が人だかりの最後尾につこうと立ち上がったところでそれは起きた。
そう、天井が崩れ落ちて来たのだ。
瓦礫は二人に階段と言う逃走ルートを奪い孤立させた。
「「…………」」
静寂が周囲を包み込む
聞こえてくるのは火の音と悲鳴くらいなものだ。
「「はああぁぁぁッ!?」」
一夏「おいどうすんだよこれ!?」
修也「これは流石に予想外だぞおい!」
一夏「チクショウ、俺達が何したってんだ!」
修也「取り敢えず、現状整理だブラザー!」
一夏「あいよ!」
修也「まず俺等は取り残された。」
一夏「周囲には火が」
修也「幸い天井が崩れたおかげで煙は外に逃げて一酸化炭素中毒死までの時間が伸びたな。」
一夏「そもそもそれが無ければ助かってたんだけどね!」
修也「そして助けが来る可能性はそこそこあるが、来る前に死ねるからここで待機は却下」
一夏「脱出出来る可能性が残されているルートを探そう!」
修也「まあ、そんな所か、そしていま最も重要な案件何だが。」
一夏「……」
修也「…俺の目に映っている少女は如何しようか?」
一夏「…何時からそこに居たんだろうな?」
二人の視界には青い髪の少女が映って居た。
修也「何か俺等と似たような理由で待機してたみたいだけど…俺等心頭滅却に集中してたしそこまで意識行かなかったみたい。」
一夏「あ…成程」
一夏「それで、なぜ意識が無い?」
修也「いや~なんか数分前の瓦礫振って来た時に巻きあがった煙が直撃してたのを目撃したからそれが原因だと思う。」
一夏「生きてるよな?」
修也「モチの論」
一夏「じゃあ担いで何とか連れて行く一択だよな。」
修也「それにしても青い髪ってどうなの?日本人的にそれは可能なの?学校とか如何してんだろう…?」
一夏「いやまあそれは謎だけど今どうでもよくない?束さんだって紫だぜ?」
修也「気になります!」
一夏「古典部にでも行って聞いて来い。」
修也「まあいい、では行くか。」
一夏「そうだな」
一夏「こっちは駄目かエスカレーターは瓦礫で崩れ落ちてたぜ…」
修也「エレベーターシャフトは開けてみたけど煙が酷い、下につく前にお陀仏だな。」
修也「職員用通路の方はどうだろうか?窓の一つや二つないか?」
一夏「ん?あったぞ、でも何に使うんだ?」
修也「あれだ、確か隣のビルとの距離はそんなにない。あわよくば飛び移る」
一夏「アホかよ…、最終手段で」
???「う…ううん」
一夏「お?」
???「此処は?」
修也「目ぇ覚めたか。」
一夏「大丈夫か?」
???「えっと…貴方達誰?」
修也「ああ~、まず状況は分かってる?」
???「え?……あ、そういえば火事で…」
修也「そう、絶賛避難方法を模索中さ!」
一夏「取り残されちゃったからな。」
修也「階段、エスカレーター、エレベーター全てお陀仏につき避難が絶望的になっている鬼畜仕様だぜ!」
一夏「何そのポーズ…」
修也「ジョジョ立ち」
一夏「なんの脈絡もなくよくふざけられるな」
修也「まあ、そんな事は良いじゃないか。それで、お嬢さんや、状況は理解できたかね?」
???「え…じゃあ、もう助からないの?」
少女の目から涙があふれ出た。
修也「お…おいちょっと待て、泣くなよおい」
一夏「そ…そうだぜ!諦めたら試合終了ってどっかの誰かが言ってたぜ!」
修也「どっかのだれかって…ん?」
一夏「おい、この音って…」
と此処で更に彼らに更なる悲劇が襲う。
建物の耐久値が限界に達したのだ。
「「不味い!」」
修也「おい一夏!そこのロープ、ポール事引っ張って来い!最終手段だ!」
一夏「了解!修也はその子を!」
修也「合点!」
???「え?!え!?」
修也「行くぞオラ!」
普段見せる事のない圧倒的スペックをフルに生かして疾走する二人と修也に抱えられた少女。
修也「さあ、一夏!物事の基本とは何だ!」
一夏「そんなの簡単だ!
修也「ヒヤァッッハァァ!!」
???「いいいいいいいヤアアアああああぁァァァ!!!」
一夏が突進して窓を突き破りそのまま落下していく
それに続き修也も続いて飛び出す。そのタイミングでビルが倒壊した。
一夏は落下に合わせてポール付きロープのポールの部分を回し遠心力を利用して隣のビルに向けて投擲した。
そして、ビルへ引っ掛かったことでそちら側に引かれる。反動で一瞬だけ落下速度が遅くなったタイミングで修也と接触し合流した。
そして、一気に加速し、そのまま隣のビルの窓枠ピンポイントで飛び込み窓を割ってそのままビルの中に転げまわった。
修也「ハッハッハッハ!どうだ見たかこの野郎!」
一夏「やってやったぜ!生きてるぞコンチクショウ!」
???「は…ハハ…」
修也「今ほど鍛えていた事を感謝した事は無い!」
一夏「鍛えてなかったらマジで死ねたな…。」
修也「それにしても、これ以上此処に居たら面倒事になりそうだな…さっさとずらかるか!」
一夏「そうだな、下手にこの事に関わってたってバレたら千冬姉ぇに殺されかねないな…」
修也「そうと決まれば家まで全力ダッシュだな!」
一夏「そうだな!」
修也「それじゃあお嬢さん!俺等は行くよ!後は自分で何とかできんだろ!じゃあな!」
???「え…あ、ちょっと!!」
修也「アデュー!」
そう言って二人は超スピードで走り去ていった。
???「もう…何なのよ…。……//////」
まあ結果から言うと、行き同様ダッシュで帰宅後、この件が千冬にバレて大目玉を喰らい号泣させてしまった。
煙っぽい臭いで気づかれたってとこがポイントだ。
臭いで気づかれるって何なんだよ…。
バレたのは一夏だけだったが、俺の事もチクられて二人そろって鉄拳を喰らった。解せぬ。
文字数安定しないな~